文音ユキ-Yukifumi note-

音楽と珈琲、ミステリーとBLの混沌で漂う人。美しい彼、激推し期間に突入。

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音楽と珈琲、ミステリーとBLの混沌で漂う人。美しい彼、激推し期間に突入。

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変わらぬ立ち位置と、期待する心ー「美しい彼」Season2 EP3について

"辛い"を"幸せ"にする、一本線を掴むためには、 毒でも刃物でも、私たちは抱き締めるしかない。 色んな感情が渦巻く予感がしていた『美しい彼』シーズン2第3話。予想以上だった、振れ幅が許容範囲を超えきたので感情が滅茶苦茶だ。つらい、でも目が離せない。 物語を面白くするためには、場面転換が必要なものだ。それに人生、なだらかな道ばかりじゃない。どちらかというと、平良(萩原利久)と清居(八木勇征)は獣道を突き進むことの方が多かったが」。 さて前置きはこのくらいにして、何とか第3

    • え!?嬉しい!!(´°̥̥ω°̥̥`) 初めてお祝いをいただきました! これからも…精進します✊🏻

      • 止められない世界、永遠の先へー「美しい彼」Season2 EP2について

        本日、清居の常夜鍋は国宝に認定されました。 『美しい彼』Season2も折り返し地点に突入した。脚本を担当した坪田文先生が、清居強火担に旦那様に「うちの旦那、第2話で爆発しないか心配だわ」とつぶやいていたが、その心配は現実のものになったことであろう。 というか、世界中の清居強火担が第2話で爆発した。少なくとも私の語彙力は木っ端微塵になった。死んでしまうではないか、初っ端から清居がかわいいだなんて……聞いてないぞ! おそらく、起承転結の「承」にあたるであろう今回のエピソー

        • 満たされないという永遠ー「美しい彼」Season2 EP1について

          深い、あまりにも深い。 『美しい彼』の沼はマリアナ海溝よりも深く、思考を奪われ、呼吸ができなくなっていくのが心地よくて仕方がない。 2月7日より、『美しい彼』ドラマシーズン2が放送を開始した。私の住んでいる北海道で放送されるのはもう少し先なのだが、待ちきれなくてTverとHuluを行きかう日々を繰り返している。 恋愛は付き合うまでの過程が楽しいという。なので、その後の話しは面白くないだろうと言う人もいる。そんな憂いを秒で粉砕してくれるのが『美しい彼』であり、ひらきよの二

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        • 美しい彼とか
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          不完全な二人が生み出す、劇薬みたいな恋一「美しい彼」の魅力について語る

          FANTASTICSの配信ライブから一夜明け、現在1月31日の朝。本日のどこかで『美しい彼』シーズン2の予告が解禁される。楽しい反面、気持ちの言語化が追いつかなくてつらい。だが、もうすでにシーズン1は5話まで放送されている。うかうかしていられない。 こちらが前回のエッセイ、自転車になりたいってなんだ……意味がわからない。おっと昔の話はこの辺にして、私自身が『美しい彼』のどこに魅力を感じたのかをつらつらと述べていくとしよう。 というわけで、ここからはネタバレゾーンに入ります

          不完全な二人が生み出す、劇薬みたいな恋一「美しい彼」の魅力について語る

          今さら「美しい彼」に沼り過ぎて、私はもう自転車になりたい

          『美しい彼』にハマった。 そう、1年前に空前絶後の大ブームを巻き起こした、あの伝説のBLドラマだ。タイムカプセルに仕込んであった爆弾が作動しかのごとく、私の脳内は『美しい彼』の尊い世界に支配されてしまった。 こんなにも尊いドラマをなぜ腐女子のくせに視聴をしなかったのだ、自分よ……あの時の自分を全力で殴り飛ばしたい。正座させて、小1時間ほど説教してやりたい。とはいえ、沼はハマった時が一番の旬だと横川先生も言っていた。映画(もしくはドラマのシーズン2)が公開される前の沼落ちは

          今さら「美しい彼」に沼り過ぎて、私はもう自転車になりたい

          【140文字小説】ある春の日に

          人はあまりにも幸せ過ぎると、 幸福に溺れて息ができなくなる。 桜の木の下で、あの人は笑いながら答えた。 今、死にたいと思ってしまったのは この世に絶望しているからではなく、 幸福が首を絞め付けているからだとしても…… 彼女が幸せならそれで構わない。 ある春の日に 笑いながら 死んでしまいたいと思った

          【140文字小説】ある春の日に

          【140文字小説】愛してるの書き損じ

          「貴方が好き」 言えなかった五文字の想いを何度も書きつぶし、 沢山の言葉で着飾って手紙に変えた。 誰もいないはずの教室から、 手をつなぎ寄り添い合う恋人たちを見つけたとき、 五文字の書き損じは必然であったと知った。 「貴方が好き」 「さようなら」 放課後の教室で 空を見上げながら 手紙を破り捨てた

          【140文字小説】愛してるの書き損じ

          【140文字小説】青空のかなた

          誰もいない病室にベッドが一つ、 シワ一つない白いシーツが目に映る。 あなたはいつしか青空に愛されて、 遠くの彼方へ羽ばたいていった。 私はひとり、雲になった貴方を想い 真っ白なシーツに涙をこぼす。 涙とシーツがこぼれる様は 雲と空が口付けを交わしているようだ。 あなたの病室で 泣きながら キスをした

          【140文字小説】青空のかなた

          【140文字小説】Beach Party

          西日が水平線を赤く染めていく。 夏の終わりの焦燥感の中、 波打ち際で唇の痛みを味わう。 この塩辛さは海水だけのものではないようだ。 約束を口にすれば、 始まりと終わりを決めてしまうと知りながら、 二人は笑い合い、誓いを交わした。 「ずっと、一緒にいようね」 夕焼けの照らす海で 笑いながら 約束をした

          【140文字小説】Beach Party

          【140文字小説】星降る夜に

           秋の夜空に流星群が舞い降りた。  流星群は罪深き人間を救済するために  神様がこの世に向かっている姿だと彼は言った。  星降る夜が綺麗なのは罪から解放され  終わりへと向かう未来を垣間見れるから  ……なのかもしれない。  同じ空の下、二人は  終わることのない罪を願った。  星が降る夜に 溶けるように 罪を償った

          【140文字小説】星降る夜に