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【140文字小説】Beach Party

西日が水平線を赤く染めていく。
夏の終わりの焦燥感の中、
波打ち際で唇の痛みを味わう。
この塩辛さは海水だけのものではないようだ。

約束を口にすれば、
始まりと終わりを決めてしまうと知りながら、
二人は笑い合い、誓いを交わした。

「ずっと、一緒にいようね」

夕焼けの照らす海で 笑いながら 約束をした

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