見出し画像

【140文字小説】青空のかなた

誰もいない病室にベッドが一つ、
シワ一つない白いシーツが目に映る。

あなたはいつしか青空に愛されて、
遠くの彼方へ羽ばたいていった。

私はひとり、雲になった貴方を想い
真っ白なシーツに涙をこぼす。

涙とシーツがこぼれる様は
雲と空が口付けを交わしているようだ。

あなたの病室で 泣きながら キスをした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?