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花を愛でたいお年頃

春です。
今年もあちこちで綺麗な桜が見られました。いつもこの時季に思うのは、日本ってほんとに美しい国だな、四季があるっていいな、ってことです。

しかし、思い返せば自分が子どもの頃や若い頃って、こんな感傷的に桜や木々花々・自然の景色を見ていたっけ?と。
そりゃ綺麗だと思う心はもちろんあったけど、人生であと何回見られるんだろうか…などとは特に思わなかったはず。どうせ毎年咲くやん、とか。どこで見ても一緒やん、みたいな。

いや、全然ちゃうよね、40代半ばとなった今じゃ。満開で美しい桜の花たちを見ると、
「75歳ぐらいまで健康で生きられると仮定しても、残りの人生であと30回ほどしかこの桜の季節を見られないのか…」
なんて、しみじみと残された時間の短さを考えちゃう。
それよりもっと早いかもしれないし。

自分の足で歩けて・行きたいところへ自分の意志で行けて、自分の目で見られるってことを健康の定義とした場合の話ですよ。
いやホンマ、人生って短いよね。カウントダウンするのが怖くなるぐらい。

なんて綺麗な桜と空

お花見なんて、若いうちはさほど興味もなかったのに、今ではこの時期にしか見られない花や景色を、ちゃんと目に焼き付けておきたいと思うようになりました。
よく【花鳥風月】の良さは歳を取るとともに分かっていくものだというけれど、まさに自分事としてそういう実感がある。

しかも桜ってこの時季、自分が思っている以上にそこかしこにあるもんだってことに気づきません? 海外からたくさんの人が日本を訪れるのも頷ける。
時々通るこの並木道も桜やったんや、とか、近くの公園や学校や施設にも立派な桜がたくさん咲いてるな、とか。川沿いにもいっぱい。

思わず立ち止まって眺めたり、写真を撮ったり。
写真を撮ったとて、実際に見た本物の良さには決して適わないって知ってるはずなのに、それでも撮っちゃうのはナゼ??

桜の種類によってピンク色の濃さが違うのもまた良きかな

花粉症持ちの夫も、以前は桜の花見なんてくしゃみ・鼻水がとんでもないって言って全然一緒に外へ出掛けてくれなかったのに、ここ数年では自分から行こうと誘ってくれるまでに。長居するのはやはり辛いそうで、さっと通り抜ける程度だけど。

先日、ロードバイクで近くの山を走りに行けば、ここも桜が綺麗でした。

曇天が惜しかったけど、それでも綺麗

近場の桜公園に行っても、それはそれは見事で、一見の価値あり。

河川敷の遊歩道の桜

通勤経路でも、わざわざいつもと違うルートを通って桜を探してみたり。案外綺麗に咲いてる場所って多いのよね。

大阪界隈では、もう桜散らしの強風と雨が降ってしまい、次の週末では見頃が終わってしまっていそうな感じでした。緑の葉も出始めてるし。よかった、先週花見しといて。
なんでいつも、春の嵐って来ちゃうんだろうね。桜の花の命はほんと短くて、だから儚い。だから愛でたい。


桜の次は、藤の季節かな。
藤の花もちゃんと、見に行きたいなぁ。

藤の花も愛でたい
藤もとても綺麗だし、日本には案外咲いてるもんよね

いろんな景色を見たい、いろんな場所に行きたい、四季折々の花や緑や紅葉を見たい。まだ見たことない自然を体感したい、とますます思うように。
歳だな、こりゃ。加齢あるある感情。

元気なうちに・健康なうちに。いつまで生きられるか・いつまで健康でいられるか、は誰にも分からないものだから。こんな気持ちはきっと、同世代の方なら共感していただけるはず。

だから早く、サイドFIREしたいんよね~。もっと旅行したいなぁ。がんばろーっと。
散りゆく桜を見てしみじみ感傷に浸る、中年女性の戯言でした。おしまい。

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