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「脱サラ旅行」で生まれた?情熱の国の音楽を聴こう ための日#23

 今日にぴったりな、今日のための音楽を紹介

エマニュエル・シャブリエ(1841−1894)/  狂詩曲『スペイン』

暑い暑い、そんな夏が、わたしは大好き。というと、怪訝な顔をよくされる。子供だった事は、夏休みの存在と夏休みにある自分の誕生日が好きで暑い日々が好きだと思っていた。けれども実はもっともっと、根本的に、夏の雰囲気が好きなんだと思い始めている。なにせわたし、汗をかかない、、、、、!いや、本当に代謝が良く無さすぎてまったくって言っていいほどに、爽やかな夏を過ごすことができる。だから人びとが暑さに苛立つ理由があまりわからないのだ。それから、日焼けもあまり気にならない。というか、仕方なくない?夏だもん。と思う。だからわたしは存分に夏を楽しむことができる。暑くて食欲が湧かないなあ、なんてことも。もちろんございません!


『脱サラ旅行』で生まれた?情熱の国の名曲を聴こう

脱サラ旅行と書いてしまった(!)真相はわかりませんごめんなさい。
シャブリエって誰?と思う方が多いはずである。なにせ彼は40歳ごろまでフランスで役人を務める傍らに休みの日に音楽をちょこっと作曲していた、いわゆる『日曜作曲家』である。(この時代に芸術だけで食べていくのは難しいことで、このような肩書きで芸術を楽しむフランス人は多かった。たとえば画家のアンリ・ルソー。彼もその一人であった)
そんな毎日を過ごしていたシャブリエ39歳だった頃、ヨーロッパではワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」が大流行。そしてその公演を聴いた彼はすぐさま音楽家一筋で生きていくことを決めてしまう。長く務めた仕事を辞めて、妻と二人で出かけた旅行先が、スペインであった。

初めて訪れるスペインの街は、つねに太陽が照りつけ、鮮やかで新鮮で、シャブリエに強烈な印象を残した。その旅行を存分に楽しんだ様子をのちに手紙でも残している。
フランスに戻ると早速この出来事を作品に残そうとする。始めはピアノ用に作曲を進めていたが、スペインの魅力を表すのにはオーケストラにしなくては!となり狂詩曲として世に出された。
彼は実際この曲によって、作曲家としての地位を確立した。彼の名を知らなくてもこの曲を耳にしたことのある人はたくさんいるはずである。


まるでスペインの町並みを歩いているような、彼らの独特なリズム感のダンスを踊っているような、そんな気分になれる音楽だ。



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