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#43 マインドフルネスって効果あるの?

~二元性を脱し常に純粋性にとどまり,所有にとらわれず真我を保つのだ(バガヴァッド・ギーター)~

スティーブ・ジョブスをはじめ有名な経営者が実践している(いた)ことで注目されている瞑想=マインドフルネス,最近ではIT系企業の研修などにも採用されているようです。マインドフルネスのやり方はそう難しいものではなく,静かな場所で楽な姿勢をし呼吸に集中して雑念を払う,というものです。そうやって今現在の自分(肉体的にも精神的にも)に集中するということであり,簡単に言えば「今を生きる」ということです。

「今を生きる」といえば,今から30年ほど前にロビン・ウィリアムス主演の映画(原題 "Dead Poet Society")を観ました。この映画の中で主人公の国語教師が "Seize the Day!" 今をつかめ,今を生きよ,と叫ぶシーンが印象的で,それが日本での映画題名になったのでしょう。この映画では,「今を生きよ」と言う教師とそれに惹かれる生徒,それとは逆に慣習や過去の権威に子供を縛り付けようとする両親との葛藤が描かれ,最終的に生徒はその板挟みとなって自死してしまいました。

閑話休題,「今を生きる」ということは,過ぎ去ったものにとらわれず,起こってもないことに心乱さず,目の前のことに集中するということです。そういった「マインドフルネス=瞑想」すなわち「今を生きる」ことを意識するということは,実際にはどんな効果があるのでしょうか。

個人的な話で恐縮ですが,今から20年ほど前,筆者がまだ現役経営者だった頃,新店舗の経営が軌道に乗らず資金繰りに窮していた時,いつも休憩時に通っていたフィットネスジムのプールサイドで,なぜかふと瞑想してみる気になりました。リクライニングチェアに足を組んで座り,軽く目を閉じ呼吸に集中し,20分くらい経ったでしょうか,ふと「無いものは払えないのだから,待ってくれと頼めばいいだけじゃないか」気づいたのです。

今考えればただそれだけの簡単なことですが,その当時の筆者は新米経営者でまったく八方塞がりの気がしていたので,自分にとっては瞑想は有効だったと言うことができるでしょう。

それからというもの,筆者は日常生活に瞑想を取り入れています。だから何だということもありませんが,サンスクリットの「サマディ=三昧」とまでは行かないものの,ギリシャ哲学風「アタラクシア=心の平穏」,現代Google流に言うならば「心理的安全性の確保」には,何らかの役に立っているいような気がしています。

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正しいことより「適切なこと」に重きをおく,プラグマティックな実践主義コンサルタントです。経営の鬼門はヒトとカネ,理屈ではなく現実を好転させることをモットーとしています。 お問い合わせは,https://prop-fc.com/mail/mail.html