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バースデーガールの一日が終わる

27歳になった。
もう生きていたくないと思った日も、生きる資格がないのに何をしているんだろうと思った日も何日もあったけれど、27歳になれた。
なんだかんだ、27歳になれてよかったと思う。

去年の今頃は休職し始めて数週間で、毎日泣き暮らしていた。
やるべきこともわからず時間を持て余し、優等生でいられない人生なら終わりにしてしまいたかった。
あれから1年が経って元の企業でそこそこ仕事をして、相変わらず生きていたくないと思う日は多いながらも、たまには明日を生きたいと思う日もある。

26歳最後の日、人生で初めて落語を見た。
夜の美術館で抽選に当たったイベントに参加して、わくわくした気持ちで家に帰った。
久しぶりにネイルをして顔パックなんてして、髪を巻いてヘアアレンジをして、足が痛くてしばらく履いていなかったハイヒールを履いて、新しいワンピースをおろして翌日を迎えた。

朝から楽しい気持ちで過ごし、昼休みに入れていたオンライン英会話で馴染みの講師に誕生日な旨を伝えておめでとうなんて言ってもらう。
お昼ごはんを軽めに済ませ、15時以降の休暇をもらって、足取り軽くミラコスタに向かう。
人生初めての、憧れのミラコスタ。
舞浜駅から歩いて向かったら、駐車場の脇を歩きながら新しいソアリンの頭が見える。

ミラコスタを探検して、憧れの廊下を歩きホテルからパークを眺める。
ギフトショップにわくわくしていたところを、同行者にピックアップされた。

火山や海を眺めながら、ミラコスタで食事をする時間は本当に幸せだった。
ひとつひとつの料理が本当に美味しくて、食べる度に美味しいとわざわざ口にしてしまうような、高まっていた期待を上回る素敵さ。
逆光であまり綺麗な写真は撮れなかったけれど、日の光が手元をより綺麗に見せてくれる。

食事が終わったら、小さなホールケーキと共に歌を歌ってもらった。
少し恥ずかしかったけれど、当日なんですねなんて言われながらにやけてしまう。
ケーキも可愛くて、とても美味しかった。
ディズニー仕様のアクセサリーケースまでいただいてうっとり眺めたメディテレニアンハーバーは、いつの間にか夜の顔をしていた。

いつまででも見飽きないような景色を前に、幸せに浸る。
あぁやっぱりここは本当に素敵な場所だなぁと、もう飽きたかもと思ったこともあったけれど、結局何度も再認識させられる。
夢が叶う場所で夢を叶えてもらって、今までちゃんと生きてこれて良かったなと思える誕生日を過ごした。
あれから1週間、相変わらず心は悪魔のジェットコースターのようだけど、見返した写真でしばらく幸せに浸れそうだ。

Happy Birthday to me.

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