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私生活を育てる

私は内側から溢れ出る感情を止めることが苦手らしい。

思ったことは直ぐ顔に出てしまうし、
気を許した相手にはボソッと本音を吐露してしまう。

酷い時には、堰を切ったかのように、
不満の滝が流れ下る。


日常の中の些細なことが気になることもあれば、
言葉の断片が突き刺さって、
抜くことも出来ずベッドに身を委ねることだってある。


そんな私を心配してくれる人がいることは、
大変に幸福なことなのだろうけれど、
そんな状態ばかり晒すのは忍びない。
本望でない。


だから、もっと限りある時間のなかで、
生活時間を充実させていきたい。

それはきっと、
世間一般の「リアルが充実」している状態とはちがう。

私には私の、
私たちには私たちの、満足いくカタチがあるはず。

それがどんなもので、現地点からどのように歩くかは、
まだまだ未知だ。


失う物がないものは強い。

だから、本当に大切なもの以外は失ってもいいかも、
という思いが心の中に漬物石のように鎮座していれば、
豊かな私生活時間を手に入れる、
はじめの一歩になるのかもしれない。

なんて、思った夜。
とい。


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