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ルーティーンあっての、変調の気付き

「気になる方に気を向けるのはいい事だけど、
 気負うのは違うんじゃない?」

毎日のリワークプログラム終わりに、
私の話を聞いてくれるのは旦那さんだ。
その旦那さんから出た一言。


そもそものキッカケは、
リワークプログラムに慣れてきた私が、
(折角だから資格とか勉強とか身になるものを)と
活動し始めたことにある。

例えば、
アサーション(自他尊重のコミュニケーション)や、
メンタルヘルス・マネジメント検定の本を買ったり、
産業カウンセラーのオンライン説明会に参加したり、
と。

私はきっと、好奇心と欲の渦のなかに居た。

頑張ることが好きで、
新しいことを知ることが好きで、
それに時間を割く自分が好きで。


私はまた、いつの間にか、渦のなかに居た。


私の性格を熟知している旦那さんは、
「再発に向けて備えるって考え方でなく、
 再発しないようにやっていけばいいんじゃない?」
と、言った。

でも、その提案は俄には受け入れられなかった。
(防災用品だって備えるじゃない)と思っていた。


朝、いつも通りのルーティーンで動き始めると、
そんな凝り固まっていた思考に、
歪みがあることに気づいた。

(私なんで、リワークプログラムに通ってるんだっけ)


資格を取るため? ー 否。
コミュ力を上げるため? ー 否。


黒豆ほうじ茶を啜りながら考える。

私は「復職する為」に、「家族の為」に、
「リワークプログラムに通っている」。


リワークプログラムには、
いろんな事情を抱えた人が通っている。
症状も、発病時期も、年齢も性別も様々。

仕事だって違うし、お互いルールとして、
其れらを明かすことは滅多とない。

何気ない会話でマウントを取ってくる人もいれば、
無邪気に踏み込んでくる人もいる。


でも、それへの対応の仕方は、
会社に戻っても、家庭に入っても、きっと同じ。

自分のやるべき事とやりたい事を区別して、
優先順位をつけて対応する。


取り入れるべき意見は取り入れ、
当てはまらない一般論は聞き流す。

分からなくなって道に迷ってしまったら、
信頼できる誰かに聞いて、助言をもらう。


フラフラしそうになったら、
いつもと同じ道へ戻る為のルーティーンを試す。


そんな風にフワフワにもガチガチにもならず、
ゆるっとした毎日を着実に歩いていけたらいいな。


とい。