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カナダ留学をした理由

大学の時、1ヶ月カナダに滞在したことがある。ちょうど夏休みだったので、参加者は多く、アジアやヨーロッパなど様々な国から留学生が来ていた。こんなに国籍の異なる人々と関わる機会がなかったので、いつもと違った環境に、これから始まるサマービジットに心躍る気分だった。

初めの授業で私たちはペアを組んで自己紹介をした。その時、自分がここに来た理由を述べるように、とも伝えられた。私は初めの番で、私がここに来た理由は、外国語を学んでいて英語を上達させたいこと、特にスピーキングのスキルを高めたいというようなことを話した。ペアの相手は、私より年上のメキシコ人で柔らかな笑顔が素敵な男性だった。そして、自分がここに来た理由をこのように語った。自分は教師で英語を教えている、もっと自分が子供たちに上手に英語を教えられるようになりたい、そうすると子供たちも英語を通じて、海外に出て様々な学問を学ぶに行くことができる、それが自分がメキシコにできる貢献なのだと。

私は、「英語ができるようになりたい」というだけでなく、なぜ出来るようになりたいのか、それはどのように自国に貢献できるのか、そこまで考えた上でこのサマービジットに来ていることに感銘を受けた。そして、自分の考えがとても浅かったことにショックを受けた。私は興味本位でサマービジットに取り組み、留学に行けば何か変わるかも、と言った他人任せな考えでここに来ていた。英語が話せるようになって、それで何をしたいかなんて考えたこともなかったし、話せたらかっこいいな、位であった。

日本人のイメージで、海外はかっこいい、外国語が話せるなんてあこがれる、という意識は共有していると思う。そしてそのせいか、最近海外への留学に興味を持つ人が多い。大学で外国語を学んでいた私は、留学に行く人は周りにかなり多く、普通のことだった。その流れで留学してみようかな、と何となく来てしまった。留学という決意をする人はたくさんいるが、そこにどれだけの意味を見出しているのだろうか。
私が短期で留学に行って感じたのは、「英語を学ぶこと、プラスしてどうして英語を学ぶのか?それが今後社会にどう役に立つのか?」を自分の中で落とし込んだうえで来るべきだったということだ。大学のころに、社会にどういった形で貢献できるか?など考えられないと思うが、だからこそ、留学という機会に、自分はこれからどのような貢献をしていきたいのだろう、どういう風に生きていきたいのだろう?ということを考えてみることが大切なのかもしれない。

留学の話、noteでは体験記をよく見かけているが、挑戦してみたのだが、皆さんのようにはうまく書くことができないな、と実感した。自分の経験を掘り起こしてみても、観察力がないのでいまいちその光景を文章で再現するのが難しい。1,2日で書けるようになるものでもないが、何か残せる文章が書けるように、1日1投稿これからも続けていきたい。


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