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雨の日にこそ「お互いを想う時間」が増える話。

僕は、雨の日にこそ "まち"を想う。
それは、雨の日の方が「お互いを想う時間」を作れるからだ。

僕は、SEKAI HOTELという "商店街のど真ん中にあるホテル” の拠点支配人を務めている。

このホテルでは、「ありのままの日常」というのを旅行体験として楽しんでいただくために、あえて" 商店街" という立地でホテル運営を行なっている。

場所は、大阪 "布施" というところ。
まだまだ大阪の下町文化が残る、本当に居心地のいい"まち"だ。

だからこそ、「ありのままの日常」を楽しんでいただけるよう、地域の方々に協力していただきながら、"二人三脚" のように頑張っている。

そんなホテルで働く僕たちスタッフは、"まち" との時間をすごく大切にしている。
今回はそんなホテルで働く僕が「雨の日にこそ"まち"の人との時間を大切にしている理由」についてお話しする。

雨の日の "まち" は、ちょっぴり寂しい。

雨の日の商店街は、ちょっと寂しくなる。

布施の商店街は、ほとんどアーケードで繋がっているので、雨の日でも歩きやすいものの、やはり人通りが減ってしまう。
また、なんとなくどんよりとした気分が漂っている気がする。これは、仕方ないことだと思う。

近所のお店さんとも「今日は朝から雨やから人通りが少ないわ。」という話や、「雨やし、常連さんも来うへんかなー。」という話題になったりする。

つまり、雨の日の商店街は、どうしてもちょっと活気がなくなってしまう。

雨の日だからこそ、ゆっくり話せる。

雨の日にこそ、お店さんに足を運ぶようにしているひとつの理由は、「お店さんとゆっくり話せる」からだ。

雨の日は、比較的ゆっくりお話しできることが多い。

例えば、SEKAI HOTELとして考えてる企画やイベントに関するヒアリングであったり、最近のゲストさんからいただいたアンケートを共有しに行く。

ただ一番多いのは、

「ここ一週間で、3kg も太ったんですよ。」
「いやー、どうやったら彼女できますかね?」
「最近、ご家族でどっか出かけました?」

みたいな、本当にしょうもない僕自身の悩み事や、世間話だったりする (笑)

ただ僕は、そんな一見すると
 "どうでもいいような話をする時間" が、とても大切だと思う。

仕事の話だけじゃなくて、自分の悩み事や最近考えていることを「人生の先輩」ともいえる近所の方々にする。

そんな時間こそが、"信頼関係を育む" とても大切な時間だと思う。

雨の日は、元気のおすそ分け。

もうひとつの理由は、ちょっとでも「元気」を届けれたらと思うからだ。

雨の日こそ、笑顔で商店街に繰り出して、

こんにちは! 今日は、雨ですねー。
まぁ、いっちょ元気出して、頑張って行きましょうよ!!

と声をかけながら、歩く。

たった、それだけ。

ただ、そんな小さくみえることだが、

「いつも自分らに元気もらってるよ!」
「俺らも頑張らな、と思わされる!」

などと言ってくださる近所の方がたくさんいる。

「元気にまちを歩く」という小さなことが、僕たちが "できること" であり、 "すべきこと" なんじゃないかと思う。

だからこそ、雨の日にこそ "まち" を想う。

僕たちは、地域の方々と協力しながらホテルを運営している。

だから、お互いについて知る、考える = "お互いを想う時間” がすごく必要である。

目先の利益を追い求めて協力するわけでもない。
何も知らずに二つ返事で協力してもらうのでもない。

お互いを知り、お互いの想いを理解した上で一緒に頑張って行きたい。

だから、僕は商店街の方との時間を大切にする。


※地域の事業者やご近所さんと協力しながら活動されてる方は、ぜひ「雨の日にこそ」想ってみて下さい。
ただ、雨の日は、ただゆっくりしたい事業者さんや、溜まっている仕事をされる方もいらっしゃるので、押しつけにならないようご注意下さい。

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