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聖俗のコントラストが強い国へ【インド旅行記0】


こんにちは!yukiです。


今回から少しずつ、
インド旅行記を綴っていきます。

初回を⓪としたのは、
旅のイントロ的な感じになったためです。

東部・コルカタから南部・チェンナイへ向かい、
そのあたりから西部・ムンバイへ方向転換して、
最後に極北部・ラダックを訪れる旅。

今のところ、
全10回くらいかな?と想定してます。
楽しんでいただけますように!


それでは、どうぞ。


“こてんぱん”にされた、
初めてのインド旅

タージマハル


初めてインドへ行ったのは、
19歳の冬でした。

白い雪の降りしきるなか、
東京の「インドビザ申請センター」へ
パスポートを受け取りに行き、
期待をふくらませてインドへ向かったのです。


しかし…

“楽しいインド旅行”の幻想は、
早々に打ち砕かれました。

初めてのインドに到着し、
わくわくしながらニューデリーの空港を出て、
メトロの駅に向かっていたときです。

「今日はメトロ動いてないぞ。
 タクシーで行くしかない。」

と声をかけてくる人たち。

ん?
無休のはずでは?

一応、駅に行くと…
普通に運行してるじゃん!

うそつきー!

先が思いやられます。



街に出て歩いていると、
勝手に着いてきながら
喋りつづける人たち
がいました。

「着いてこないでよ」って言っても、
聞く耳をもたない笑

そして、

「ガイドしたから、マネー」

といって手を差し出され、
断ると怒りだす始末。

1人が去ると、今度は別の人が…苦笑



また、
旅行している日本人に会うと、

「お得そうな説明されて
 ツアー組んだらぼったくられてた…」

と絶望している人が、なんと多いことか。

インドに憧れる人は多く、
旅慣れてない人もけっこう行くので、
明らかにターゲットにされています。



かと思えば、
至るところに神様祈りの象徴があったり、
奇抜な姿の修行僧がうろついていたり…

“神様の乗り物”である牛も、
我がもの顔で街を歩いています。

一瞬だけ神聖な気持ちになっても、
すぐまた俗の世界に突き落とされるという、
激しいコントラスト。



食事も、最初は楽しいものの、
いったんお腹を壊したが最後、
インド料理は地獄となります。

ほとんど油ものだし、辛いし。

生野菜は怖いので、
バナナなど果物くらいしか
食べられない…



まとめると、
体力的にも精神的にも
負荷が高いんですよね!笑


そんな感じで消耗していき、
最後にトドメをさされました

最終日、
空港に向かっている途中に、
カメラを盗まれたのです。

スマホで撮ったタージマハルを残して、
写真は全て消えてしまいました。

「2度と……インドなんて行くか……」

ずーんと絶望しながら
帰国することになったのです。



日本で、友達に言われます。

「なんか、インド行ってから
 明るさが消えてるけど大丈夫?笑」

「ちょっと人間不信になりまして…」

インドの田舎の風景


しかし恐ろしいことに、
またインドに行きたくなってしまいました。

時が経つごとに、
インドの記憶の断片が
頭に浮かぶことが増えていきます。

なんだか、“呼ばれている”感じ。

そして気づいた時には、

「もう1度行かなければ…」

と思うようになっていたのです。


「あの頃はまだ10代だったし、
 旅慣れてきたからリベンジしたい」

という気持ちもあったと思います。

かくして、
再びインドへ行くことにしたのでした。

2度目のインド旅が始まった

国境の並木道


2度目のインド旅は、
バングラデシュから陸路で
入国して始まりました。

チェックポイントを抜け、

「さあ、またインドに来たぞ。
 バングラデシュみたいに
 気を抜いちゃダメだからね」

と、心のなかで唱えます。


まずは大都市コルカタに向かうため、
鉄道駅を目指して歩き始めました。

大きな木が道路脇に並ぶ、
気持ちのいい道が続いています。

国境の賑わいを抜けたあたりで、
バイクの若い男性に声をかけられました。

さっそく、来たか…!

「やあ。どこへ行くんだい?」

「コルカタへ行こうとしてて、
 鉄道駅を目指してるんです。」

「そうなんだ、歩くと結構遠いよ?
 良かったらバイク乗ってく?
 ちょうど駅の方の家に帰るところだし」

「いえ、歩くの好きなんで、大丈夫です」

「僕はタクシーじゃないから、
 遠慮しないでいいよ。
 ついでだからさ。」

お兄さんは、
人の良い笑顔を浮かべています。

しかし、
入国した瞬間にダマされたんじゃ、
アホすぎて笑えません。


・・・どうする?!



つづく




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

インドの空気感をお届けできるように、
楽しみながら書いていこうと思います。
また読んでいただけると嬉しいです。

それでは、今日も良い1日を!



(今回のカバー写真は、
 寺院に供えられていた花でした!)


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