オリキユウキ

蒼く発光する前頭葉

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  • 「超」抽象

    まごうことなき無意味な記事。日々の思考で答えが出なそうなことを問いとして記述しています。

最近の記事

現代人の解なき問い

諸説あるが、人間という動物はその種族としての歴史のほぼ全てを、狩猟採集民として過ごしている。500万年の人類史の中で農業が始まったのはおよそ今から1万年前。499万年は狩猟採集民として生きていたということだ。つまり、私たち人間は、そもそも現代社会に対応した本能や機能は全くと言っていいほど備えていない。 にもかかわらず、私たちは日々現代のテクノロジーに満ちた刺激に晒され続けるし、一個体としては現代の環境しか知らないため、それが自分の生きる場所だと思い込む節がある。 現代人は

    • 幸福のためには、絶望しなければならない

      夜になると、答えのない問いがぐるぐる回る。 そんなことはないだろうか? 人生の意味、とか。幸福とは何か、とか。何のために仕事をしているのか、とか。考えたって何の足しにもならないことばかりを、である。 朝あれだけ冴え渡り、はつらつと知的活動に勤しんでいた自分が、さっぱり別人になってしまったようである。 答えのない問い反芻すると、脳の血管を堰き止められたようなひどく不愉快な体感覚で満たされ、心臓の鼓動は不自然に早くなる。 伏目がちになり、思考は自由さを失い、まるで溺れている

      • 4種類の読書① 〜理論編〜

        読書には、3種類のかおがあると思う。 1つ目は、”楽しむための” 娯楽としての読書。 2つ目は、”為すための” 手段としての読書。 3つ目は、”高めるための” 自己研鑽のための読書 1.”楽しむための” 娯楽としての読書 1つ目は小説などを始めとして、全身で本の世界に漬かり込み、快楽を貪るためのものである。そこに予め用意した読書をするための理由や目的などは存在せず、ただただ「読みたい」という欲求のままに楽しむ行為である。ドラマや映画、アニメ、音楽などを楽しむ、芸術鑑賞

        • 面倒臭い人を飼いならそう②〜Noと言えない3つの理由、言うための3つの対策〜

          こんにちは。オリキです。 前回に続いて面倒な人対策です。私たちの周りにいる「面倒臭い人」 それは上司、お客さん、同僚、友達、関係性は様々かもしれませんが、共通するのは、私たちから時間と労力を搾取する名人たちであること。 今回はそんな人たちから何かを頼まれた時、つい断れず「なんでOKしてしまったんだ...」とならないための対策について、お話したいと思います。 まず、私たちが依頼を断れない3つの理由から見ていきましょう。 断れない理由1.嫌われるかもしれない「不安」嫌わ

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        • 「超」抽象
          2本

        記事

          面倒臭い人を飼いならそう①

          私たちの周りには多くの大切な人がいる。 しかし、それと同時に何人かの面倒臭い人がいるのも事実だ。 そうした面倒臭い人は、私たちにストレス以外のものは基本的に与えないし、溜まったストレスはあらゆるものへのヘイトとなって私たちのメンタルをむしばみ、私たちの大事な人に伝染する。あるいは私たちのマイナスの行動になって現れ、私たちの大事な人たちを直接傷つける。 こう考えると、私たちにとってそうした人たちと付き合う理由はないのだから今すぐ縁を切れば良いとおもう。 しかし、何故か私た

          面倒臭い人を飼いならそう①

          禁煙とダイエットを同時に成功させたぼくがしていた6つのこと

          こんにちは、オリキです。先日、今年の抱負なんてものを書いてみましたが実はそれにあたって昨年の答え合わせも同時にしていました。 昨年の抱負としていたのは、「英語を毎日勉強する!」と言うもの。結果はもちろん惨敗で勉強していたのは正月三ヶ日のみというダメっぷりでした。できなかったことはしゃーない。ぼくにできることをやるしかないと思い、今後の参考にするため今度は逆に昨年目標を掲げて達成できたことを書き出してみました。 ・禁煙(現在258日目) ・ダイエット(3ヶ月で8キロ減、そ

          禁煙とダイエットを同時に成功させたぼくがしていた6つのこと

          仏陀に学ぶスルースキル

          気分には必ず浮き沈みがある。 皆さんも生きている中で、超ハッピーな気分も消えてしまいたいくらい落ち込んでいる気分も経験されたことがあるだろう。 もし、そのハッピーだけを経験できるようになれる方法があるとしたらどうだろうか? 実は、ある考え方を理解してその視点を取り入れることで、少しずつだがハッピーだけを感じる状態近づいていくことは可能である。 ある考え方とは?結論から言うと「スルースキル」である。 わかりやすく、落ち込んでいるときの事を思い出して欲しい。 あなたが落ち込ん

          仏陀に学ぶスルースキル

          全裸キャンプ2021

          こんにちは。折木です。 元旦の今日、一年の抱負なんてものを書いてみようかと思います。 今年の抱負はタイトルの通りです。 突然ですが皆さん、「何かが欲しい」と思ったことはありますか? 何か、というのはどんなものでも構いません。 ブランド物のお洋服でも、10カラットのダイヤの指輪でも、営業部長の椅子でも、大切な人からの愛でも良いです。 ちなみに私はめちゃくちゃあります。 毎日のように欲しいものに焦がれ、お金で買えるものであれば、借金地獄に陥りながら買って いました。 そん

          全裸キャンプ2021

          芸術は無くなるのかもしれない

          ふと思った。 最近は、アーティストの音楽CDを買って 最初から最後まで集中して鑑賞する、ということが少なくなった。と。 映画にしたってそうだ。 基本的にNetflixやアマゾンプライムで、食事しながら見る程度で、わざわざ映画館に足を運んで、映画と向き合う機会は減少した。 コンテンツと対話する時間が減ったのは 私だけだろうか? 多くの人は毎日スマホを介して人と繋がる。 人とのつながりを求めすぎるあまり、SNSを一日中見ているような人だって、正直珍しくもない。 現代において

          芸術は無くなるのかもしれない

          お金を大切にしてはいけない

          突然ですが皆さんがお勤めの会社が 「来月から給料をお米で支給します」 と言い始めたらどうしますか? 私なら、翌日には経営陣全員の家族を人質にとって会社に立て篭もります。 給料が毎月お米になってしまったら、カロリーは摂取できますが、まず家に持って帰るのも大変ですし、栄養も偏ります。味にも飽きるのでおかずにお肉や魚、野菜だって欲しいです。 それだけじゃありません。欲しいカメラだってある。それに家賃や光熱費、ケータイ代も払えなくなるのでそもそも生活ができません。 どうでしょう。

          お金を大切にしてはいけない

          好きなことで生きていく?

          人は不足しているものを求める。 第二次世界大戦直後、人々には根本的に生存に必要な栄養源が不足していた。だから人々は食べるために働いた。 高度経済成長期、栄養源は国内で十分に確保できていた。経済成長の最中には金が必要だった。人々はお金のために働いた。 現在日本は経済大国と言われる。今や家から出なくても食糧を確保し、金を稼ぐことができる。現代を生きる我々に不足しているものはこれまでのような物質的なものではない。ではそれは何か? 「存在理由」である。 今までは生きるために

          好きなことで生きていく?

          よく噛んで食べること

          インターネットが全世界の人々の生活の基盤となって久しく、今では常にオンライン環境に自分を晒し続ける生活が世のスタンダードとなっている。 今やほとんどの人がスマホを使い、SNSにアカウントを持っている。SNSをひらけば皆が魅力的な出来事や、創作物、意見など多種多様な方法で自己主張をし、自分の人生の価値を誇示しようとしている。そして、皆がそれを互いに閲覧し合う。その生活をしていれば、どうしても他人の人生を眺めてい時間が長くなりすぎる。 コミュニケーションを取ることは素晴らしい

          よく噛んで食べること

          まず、勝負から降りる

          承認欲が苦しみをもたらす理由について、考察したいと思います。 満たし方が不明確である承認欲はその名の通り他人からの”承認”が”欲”しいということです。承認は他の人と比べて優れている時に得ることができますので、裏返すと他の人と比べて劣っていると感じる時に苦しみが起こります。 では、私たちは普段、何を基準に優れている・劣っているとしているのでしょうか? 優劣の基準が明確なもの(例えばスポーツなどの勝ち負けがあるもの)であれば、承認欲を満たすために起こす行動は、「勝てるように

          まず、勝負から降りる

          ファスト&スロー(上)についての記録

          少し前のことになりますが、「ファスト&スロー あなたの意思決定はどのように決まるか?(上・下)」を読み終えました。この本は今話題の行動経済学という学問の大家であるプリンストン大学名誉教授ダニエル・カーネマン氏の著書です。 経済学という言葉から「色々数字を扱ってそうで難しそう」「堅苦しそう」などとっつき辛い印象を受けるかもしれませんが、(私は受けましたが)意外と大丈夫でした。というのも、行動経済学というのは言ってしまえば心理学の知識を経済学に応用しませんか運動から生まれた、わ

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          人を貶すとなぜ気持ち良いのか?

          他人にバカにされて気持ちの良い人はいるでしょうか?私は、基本的に不愉快になります。他人に軽視されると、自分という存在に価値がなくなったように思えてしまい、自己肯定感が低下するからです。 それでは他人をバカにした時、私は何を感じるか? おそらく私は快感を得ます。なぜなら他人を貶すことによって、私の価値は私の中だけで相対的に上昇するからです。 社会的な動物である私たち人間、もとい、ホモ・サピエンスにとってこれは奇妙なことです。 他人にされて嬉しいことは人にしていて気持ち良

          人を貶すとなぜ気持ち良いのか?