仏陀に学ぶスルースキル

気分には必ず浮き沈みがある。
皆さんも生きている中で、超ハッピーな気分も消えてしまいたいくらい落ち込んでいる気分も経験されたことがあるだろう。

もし、そのハッピーだけを経験できるようになれる方法があるとしたらどうだろうか?
実は、ある考え方を理解してその視点を取り入れることで、少しずつだがハッピーだけを感じる状態近づいていくことは可能である。

ある考え方とは?

結論から言うと「スルースキル」である。
わかりやすく、落ち込んでいるときの事を思い出して欲しい。
あなたが落ち込んでいるのは、当たり前だが
何かマイナスの出来事が起こったからだろう。
スルースキルとは、あなたを落ち込ませたマイナスの出来事のことを「ただの出来事」として捉えるための考え方である。

あまりピンとこない人のために例を挙げる。
あなたが仕事でミスをしたとする。
あなたは上司に「あとは俺がやっておくから」と言われ、その仕事から離れることになってしまった。上司としてはミスは誰にでもあるし、部下のフォローをするのは上司の仕事だと思っていた。しかしあなたは、そのミスによって自分の評価が下がってしまうことが気がかりだった。
これは上司にミスをフォローしてもらったというただの出来事である。

しかしあなたの頭の中ではそのただの出来事に対して妄想を膨らませ、もしかしたら2度と仕事を振ってもらえないかもしれない、などとマイナスの妄想を膨らませている。

行動は他人事で決定する。

スルースキルを高めるための第一歩として
出来事をまずは他人事として理解することから始めると良い。
自分のこととして捉えてしまうと、必ず自己否定あるいは自分肯定バイアスがかかる。
そうなってしまうとかなりの確率で行動の判断ミスを起こしてしまう。
先ほどの例で言うと、自分視点で考えすぎてしまうことで自己肯定バイアスからミスを認めたくない心理が働き、言い訳をしてしまうなどである。
(友人に仕事で失敗した話をされて、言い訳をすることを推奨はしないだろう。)

人間は自己否定に弱い生き物である。
自分の失敗に対しては、怒りか逃避で対処してしまい、現状を受け入れて生産的に行動することは非常に難しい。

人間の心理の特徴を理解して、バイアスにとらわれたとしてもそれを自覚して引いた視点で考えるということができると、普通であれば受け入れられないような失敗をした場合でも、あなたの心はその出来事をスルーして、冷静に分析を始めることができるだろう。


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