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電話DX SaaSのIVRyに入社しました!

初めまして、落合 優樹(オチアイ ユウキ)と申します。
気づけば社会人も10年目になりました。コンサル業界からSaaS業界に移り早4年、あっという間でした。今回、クラウド会計ソフトの雄であるfreeeから、電話DX SaaSのIVRyにCorporate Strategyの責任者として入社することになりましたので、所信表明や思い出話等を交えながら、久しぶりにNoteを執筆させて頂ければと思っています。

「夏草や、兵どもが、夢の跡」

10年経つと仕事への価値観はみるみる変わっていくし、それよりも更に早く市場環境が変わっていく。古き良き時代へのノスタルジーは常にありつつも、未来に向け"坂の上の雲" のごとく楽観的かつ熱狂的に走り続けることが今一度自分には必要なのかもしれないと思っています。(何の話だ・・・)




IVRyとは?

IVRyは簡単に言うとスモールビジネス向けに電話を中心とした顧客接点領域を対象に最新のAI技術を用いて価値提供しているスタートアップ企業です(ざっくり)。詳細はまた後程深堀っていきますのでご安心ください。


追憶の4年間

これまでの私のキャリアについて簡単に振り返りたいと思います。

・Accenture(素材・エネルギー本部)
・Deloitte (Pre M&A Unit / 現Monitor Deloitte)
・Accenutre(通信・メディア・ハイテク本部)
・freee(SMB事業 → プロダクト戦略)

キャリアを簡単に振り返ると、2014年新卒時代のAccentureでは電力・ガス業界におけるSAP導入の業務設計やBPRを経験。(当時は2016年電力の小売自由化の準備に向けて業界が盛り上がっていました)
その後Deloitteに転職し、Carve out, Corporate Strategy, Business Due Dilligence, 子会社再編、JV設立等を経験。(一番働いてました)
その後再びAccentureに戻り、営業戦略やオムニチャネルプラットフォームの設計、代理店チャネルの検証といった販売領域から、同領域のDXやグローバルBPO、全社DX等を経験。
当時にしては珍しく色々な領域で様々な案件に携わることができました。コンサル時代についての記事は以下をご参照ください。(箸休め程度にどうぞ!)

その後freeeには事業企画として転職しました。

事業計画策定、予実管理といった企画業務から、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスの各ファンクションと密に連携しながら事業課題抽出、論点整理、施策実行・・・期末になれば目標達成のために何とかARRを積み上げられないか奔走したり・・ロスタイムまで全力で走りきる良いチームに恵まれていました。

2年間の事業企画を経て、プロダクト戦略の新規事業の部署に異動しました。

新規プロダクト販売検証を行いながら、顧客ニーズの検証、TAM, SOM, SAMの算出、競合他社分析、PMF議論、プロダクトロードマップ策定、プライシング設計、マーケティングメッセージの検討から、各種広告施策や営業同行、そしてカスタマーサクセス機能の立ち上げ等を行っていました。

途中からPdMとEngチームと一つになり、機能要件の整理やビジネスインパクトの試算、開発のGo or NoGoの判断をPdMと協働しながらやっていたり、
また最終的にはEng開発拠点がフィリピンのマニラになったことから海外チームの立ち上げや予算管理等を行い、そして定例のMTGが英語になり、マニラに出張が入り・・挙句の果てに1か月間有休をフル活用してセブ島に語学留学に行き昼夜勉強に明け暮れたり・・・

企画と事業の両サイドに加え、プロダクト開発や海外拠点の展開にも携わることができ、本当に充実した4年間を過ごすことができました。


僕たちはどう生きるか

「日本の生産性は低すぎる!」米倉涼子さんがスマホのCMで言ってますよね(ちょっと違う)。とはいえ実際これは確固たる事実として受け入れるべきことで、改善していかなければならないことだと思います。
先進的な働き方をしている人たちはまだまだ少ないし(大手企業の一部とかIT系企業が中心)そのような生産性の高い労働環境に資するプロダクトを開発する企業も少ないと思っています。実際、米国の時価総額トップはIT系企業がひしめく中、日本のIT系企業は全く上位に食い込めておらず、存在感はあまり大きくないのが現状です。

ただ一方で10年前と比較すると、例えば会議の調整もGoogleカレンダーですぐにできるし、コミュニケーションもTeamsやSlackで簡単にできるし、スプレッドシートやDocの共同編集は目から鱗の便利さだし・・・リモートワークの常態化によってひと昔前よりもかなり働きやすい環境になったのではないかと思っています。また会計や人事労務、請求書やリーガル、タレントマネジメント等の様々な領域でクラウド化が進んでいるのは、まさに日本のSaaS企業の躍進によるものだと思っています。つまり徐々にではあるが、確実に生産性改善は進んでいると、肌で感じています

このような状態でこの国に必要なことは何か?それは今よりも更に国内のSaaSインダストリーが盛り上がっていくこと、そしてより多くのプロダクトやサービスが国内にいきわたることで国全体の生産性が上がっていくこと、海外にまでサービスが届けば、現地の生産性向上はさる事ながら、海外マネーにより更なる投資余力を得られ、そしてさらに良い事業・技術の開発・展開ができるようになります。そのような流れが現状のの日本においては必要不可欠だと思ってます。

と、いろいろと偉そうなことを書いていますが、私自身としては、まだまだ働き盛りの30代で上述のようなSaaSインダストリーのムーブメントの一端を担い、業界全体の躍進を通じて、日本の生産性改善に寄与し、もっと活気ある社会にしたい。そんなことを考え今回の転職に関しても国内のSaaS業界に残ることを決めました。

今、ここにある、出会い。IVRy

元々直前まではオファーをもらっていた外資系のIT企業に転職予定でしたが知人の紹介でIVRyを知り、すぐに代表の奥西をはじめ、他の様々なメンバーと話す機会を頂くことができ、気づけば1週間もたたないうちに転職を決めていました。そんな直感じみた確信を言語化すると理由は大きく二つ、人と事業のフィット感です。

色々な人と話す中で思ったことは、パッションが強くロジカル、心理的安全性が高い、これはチームとして最高の状態だと思います。
簡単な言葉で片付けたくはないですが、これは自分にとって初めて感じたカルチャーフィットであり、カンパニーフィット(造語)なのかもしれないと思います。Accenture時代はThink Straight, Talk Straightという自分にとってのお気に入りのカルチャーがありましたが、IVRyも同様にオープンかつ高度に議論をできる環境と、その上で人に共感できる高いEQを兼ねそろえている、SmartかつMatureなメンバーがたくさんいます。IVRyで4社目になりますが、この感覚は本当に初めてでした。そしてここなら自分の出せるインパクトを最大限に発揮できると確信しました。

事業に関しては他の方が語っていると思うので割愛しますが、
・電話というレガシーだが広範な基盤をもつチャネルをベースに
・社会実装はこれからだが多領域で応用可能な音声AI技術を展開する

これはプロダクトとして顧客が活用すべき必然性と、今後の事業・技術展開における拡張性、つまりはTAMの広さを同時に満たすもので、新規事業を行う上では非常に重要な2つのポイントを収めていると思います。

「高ければ高い壁のほうが、上ったとき気持ちいいもんな」

結局のところ、自分が仕事に対してテンションが上がるときは、携わる事業の非連続性が高く、先が読めない曖昧さがある時で、最も自分が仕事のやりがいを感じるのは、色々な変数、レバーをどのように動かしながらその成長階段を上っていくのかを考え、それをインプリしながらマーケットの反応を振り返る、そのサイクルを回しながら事業成長に寄与することだと思います。そしてIVRyの環境であればそれらを十二分にに満たしてくれると思いました。

これまで様々なSaaSの事業に携わってきましたが、最高のメンバーに囲まれうまくいったこともあれば、釈然としない悔しいことも多々ありました。これらの経験を糧にしながら、IVRyであれば捲土重来の思いで再びSaaSの事業に向き合い、色々なことがあろうと楽観的かつ熱狂的に乗り越えていけると思っており、非常にわくわくしています。

これから私はIVRyでCorporate Strategyとして事業計画の策定やファイナンス、投資家コミュニケーション等を主軸としつつ、様々な新規事業開発にも参画していく予定です。多様なチャレンジのできる環境に感謝しつつ、全力で楽しんでいきたいと思います。

おわりに

転職時の会社選びは常に悩ましく、私自身も今回社内外で多くの方に親身に相談に乗って頂いたが故にこの意思決定にたどり着くことができたと思っており、大変感謝しています。

(最初の伏線回収というわけではないですが・・)どの会社に入るのか?はもちろん大事だと思いますが、その会社にいつ在籍したか?が非常に重要だと考えています。スタートアップを例にとっても、従業員数が50名の時に入るのと500名の時に入るのではそれぞれ全く異なる経験になると思います。コンサル業界も10年前と比較すると当時とは完全に別会社に近いと思うので、得られる経験も全く変わると思います。これは良い悪いということではなく、マーケットや会社は常に変化しており、それを理解しながら何が自分にとって重要かを考えて会社選びをする必要があると思っています。

IVRyでは今まさにこれから成長していくフェーズで様々な経験を積むことができると思いますし、ともに歩んでいく最高のメンバーが揃っています。150年前から存在する電話というレガシーなチャネルにむけてのDX SaaS事業に少しでも興味のある方は、是非IVRyでお待ちしています。

そして、日本のSaaS業界全体を盛り上げていき、日本の生産性向上に貢献するというベクトルにおいては他のスタートアップ企業やそれを取り巻くVCやファンドのみなさまも同じ志をお持ちだと思っているので、これからも引き続きどうぞよろしくお願いいたします!


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