コンサルから国内SaaS業界へ転職した人の話(SaaS業界転職編)

前回の記事公開からだいぶ時間が経ってしまいました。
私がなぜコンサル業界を飛び出し、国内ではまだ知名度の高くないSaaS業界への転職をしたのか、今回はその点について簡単に触れておきたいと思います。

そもそもSaaSとは?

まずは簡単に”SaaS”とは何か?について触れておきます。
SaaSとは「Software as a Service」の略でベンダーが提供するクラウドサーバーにあるソフトウェアをインターネット経由してユーザーが利用できるサービスです。インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、またデバイスが違ってもアカウントが同じであれば、同じサービスを利用することができることから、リモートワークなどの「働き方改革」にも大きく寄与します。国内であればfreee、 Moneyfoward、 Sansan、サイボウズあたりの知名度が高く、また世界を見渡せばSalesforceやWorkday、Zuora等の有名企業が軒並み足を揃えます。平たく言えば「イケイケドンドンの業界」です。

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PR Timesより)

なぜ転職したのか?

コンサルでの業務内容に対して特段不満等はなく、しばらくは業界内に留まる想定でいた一方で、より事業の根幹に触れる機会が必要という課題意識や、自身が身を置く市場の成長速度が鈍化しているということへの危機感はぼんやりとありました。そこで今後の自身の市場価値を上げることに対して「①事業戦略を考えられるロールか?」「②マネジメントができるポジションか?」「③成長しているマーケットか?」という3点については常に念頭に置いて考えるようになりました。

「①事業戦略を考えられるロールか?」
もともとコンサル時代はオペレーション戦略やM&A等が主軸で、実際に事業戦略を考えるというPJTをガッツリはやったことがなく、加えてPureな事業戦略案件も以前と比較すればどんどん少なくなっている印象でした。(BCGとかMckがしばしばデジタルを絡めた新規事業構想みたいなものをやっている印象)
今回のオファーは事業戦略(いわゆる企画系)で事業のPLを背負いながらExecutionまで担当するロールだったため、自身の立てた仮説を素早く検証でき、よりフィージビリティの高い戦略を構築するケイパビリティを習得する機会としては非常に魅力的と捉えました。

「②マネジメントができるポジションか?」
当時社会人6年目の私は、そろそろManagerというポジションで、仮に転職をしたとしても必ずManagementができるポジションであることは死守したいと考えていました。Management経験は早期に身に着けておく必要があるし、仮にその次の転職時にManagement経験が少ないと不利になると考えていたからです。実際にオファーはManagerロールだったため、この点も問題なかったのかなと。

「③成長しているマーケットか?」
SaaS業界は今まさに成長マーケットであるというのは、アクセンチュア時代にSalesforceをみていておおよそ理解はしていました。これまでずっとSAPやOracleのようなオンプレ中心だったクライアントが、徐々にCloudに移行していくという業界全体の潮流も理解していたので「確実にSaaSの勢いは今後増していくだろうな」くらいの感じでえいや!で決めたのが正直なところです。。

自分の市場価値を考えたときに

コンサル業界は今まさに隆盛を極め成熟期に入っており伸びしろは大きくはなく、加えて業界出身者が増加したこともあり人材の希少性も下がっていることも事実です。結果として私はキャリアとしての伸びしろを考慮し、「SaaS市場」で「事業戦略」を考えられるポジションに自分のキャリアをベットしました。(もちろん今でもコンサル業界は好きですが・・)

おわりに

ざっと2回に分けて私のキャリアをさらりと振り返りました。ここからは実際にコンサルの時に考えていたことや、SaaSの事業戦略で今何を考えているか、等を順次発信していこうと思います。

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