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良書に出会う

今日もお外はかなり暑い!
太陽がギラギラしていて夏が近づいていますね!

今月は特に、
新幹線移動が多いのもあって、
読書をする時間が増えているのですが、
先日、とても素敵な本を読みました。

煎茶道黄檗売茶流家元:中澤弘幸さんが書かれた本なのですが、
これから生きる指針となる言葉がたくさん書かれていました。

「我思GAON~民が主なる国の帝王学と武士道~ 」
  単行本 – 2022/10/19
  中澤 弘幸 (著), 齊藤文護 (写真)

題名を読んだ時は
硬そうな内容かなと思っていたら、
日本人の在り方について、
日本語について、
文化・宗教・社会・政治・教育について
かなり高い視座で考察が書かれていて
今まで学んできたことも腑に落ちた感覚になりました。

この本では、タイトル通り、
最初に「帝王学と武士道」について書かれているのですが、

帝王学は、
戦争をしなければ、国は豊かになり、民は幸せに暮らすことが出来ると教えている、
武士道もまた、
戦いを避け、抑止力としての武士の存在を良しとして、明治まで過ごしてきたと
書かれています。

武士ってそういうことだったんですね!!!
確かに、「武」という漢字は、「矛を止める」と書く!!

そして私が心に留めた文章はこちらでした。

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人にはそれぞれ生きるかたちがあり、
人がかたちを極めることによって、それぞれの人としての「生き方」を見つけ、
唯一無二の人生を歩むことになる
のです。

「生きるかたち」は皆同じでも、「生き方」はすべて違うということです。

宇宙のかたち、植物の生きるかたち、人の生きるかたち…
これらを通して、
物事の不思議や面白さに気付き、考えたり興味を持つことによって、
自分の唯一無二の生き方が見えてきます。

これを「道の文化」と言うのです。
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道の文化こそ、日本の原型なのだろう。

私自身、道の文化としては、
茶道、華道、書道、合気道を学んできたことがあります。
剣道に関しては1日だけ入部してやめましたが(笑)、
どれもある「決まったかたち」があります。

かたちに沿って忠実にお稽古を進めていくことで
自分自身が見えてくるということには
納得です。

最初は何も分からない状態から
作法、その順序、立ち居振る舞い、決まりごとなどなど、
いろんな「かたち」を覚えて実践していく中で
自分の中に「自信」が芽生えてきます。

自信を持ってかたちに取り組んでいけてやっと、
自分なりのやり方に進んだり、
自分の在り方、生き方を認識できるようになる
のです。

そしてこの本の中ほどに、
成熟した人に条件が2つあると書かれていました。

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 1「弱い人を侵さない」
 2「自分との約束を守る」

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1に関しては
ある程度の慈悲の心があれば、この条件を満たしている人は多いと思うのですが、
キーになるのは2なんだと思いました。

自分との約束。

ここにも深い意味を含めたら
たくさんの解釈があると思いますが、

自分が決めたこと、
やりたいと思ったこと、
こう在りたいと感じたことは
やはり守っていきたい。

一度決めたことなのに、
日々の余計な雑事とか、
きちんと一掃できてない感情とか、
外側から入り込んでくる不要なエネルギーなどに翻弄されて
気付いたらそこから遠ざかっていることって
あると思います。

そう言う時こそ、
一旦「かたち」に戻ってみることが大事なのかも知れません。

私の場合は、
何か滞りやエネルギー循環がうまくいっていないと感じた時は、
まず家の掃除、整理整頓、断捨離をする、
そして洗濯や料理を丁寧にやる、
自分自身や家族の体のケアをする。

自分なりに何をやることが
自分のかたちを整えることになるのか、
知っておく必要はあるよね!

たかが「かたち」、されど「かたち」^^

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