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日本と欧州(ポルトガル)の2拠点生活、はじめました。

2023年から、日本と海外の2拠点で活動

日本では編集者やディレクター、写真家として、海外ではフォトジャーナリストとして仕事をしています。下のリンクは日本で代表を務める会社のウェブサイトです。

これまでも海外取材は多く、国内含め年間の半分以上を取材・出張というスタイルで仕事をしてきましたが、海外に拠点を持って、というのは今回が初めて。

2023年は、年間150日ほどをポルトガル拠点で過ごしました。日本のメディアの取材で、ポルトガル国内をはじめ、フランスなどへ取材で行かせてもらったり。そのほか、オンラインでは、東京都の仕事で、離島地域の事業アドバイザーなども経験させていただきました。

日本に一時帰国した2023年11月以降は、それまでもずっと日本で続けていた、農村地域の文化、働き方を取材する仕事の延長で、農林水産省の仕事で、全国37都道府県の、際立った農家さんを紹介するメディア制作などに携わったりもしました。

2024年のポルトガル行きは遅れたけど、今またこの地に

日差しはものすごく強いけど、風が心地いいこの国が好きです。物価は高い、というか円安がものすごいので(現在1ユーロ=約170円!)、日本円は感覚的に半分になってしまうような状況だけど、ビールやワインがめちゃくちゃうまくて安いこの国が大好きです。

羨ましいと言われることも多い働き方、生き方ですが、その実情はめちゃくちゃ大変…。一番はお金。裕福な資産状況と思われることも多いけどそんなことまったくはなくて、日々稼がないと本当に暮らしていけない。蓄えを崩しながら、なんとかやれています(いや、いつまでこの暮らしを続けられるか、わからないです、はい)。

そして言葉。ポルトガル語はもちろん、英語もたどたどしい僕は、語学の習熟を最優先事項として、折を見てはアプリなどを使って勉強もしています。

正直、日本にいたら、こっちでしている苦労はなかったと思います。言葉はもちろん、ありがたいことに仕事の引き合いもたくさんいただいていました。

なぜ、こんな働き方をしているのか

それは、〝知りたかった〟からです。日本にいるときから海外メデイアには目を通していたけど、その内容には、日本では実感できていませんでした。たとえばウクライナ問題に端を発する世界的なエネルギーの枯渇、欧米での移住や移民の動き、世界的な自国主義の流れなどなど。

そして、ニュースを追いかけるのではなく、僕は、その流れの中にいる〝人の想い〟を知りたかったんです。ニュースは事象だけど、そこには絶対に人の存在があって、感情がある。当事者はたくさんいて、その人の数だけ、暮らしがあって、想いがあって、正義があるから。それに触れてみたかった

伝える、を仕事としている身として、今しかできないことを取材したい。これまでずっと、日本の伝統文化や地域の暮らしを取材してきたけど、それ以上に、今、やらなきゃ、という思いで、ここにいるような気がします。

インターネットやAIの普及も、僕の決断の背景の一つです。遠く離れた場所の情報の多くは、移動せずに入手できるようになった今は、これまでよりも一次情報の大事さが際立っていきているのではないかと思っています。

あとは、僕なりの視点で、海外の現状や実情を日本に伝えることで、少しでも日本にいい影響を与えることができたら、とも思っています。他方、それはポルトガルに対しても同じ思いで、この国のためになる取材、発信をしたいと強く願っています。

と、ここまで書いていて、自分自身、〝そんな使命感があったんだ?〟とびっくりしていますが、そういうことみたいです。がんばらないと。。。

…ということで、よろしくお願いいたします。


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