「好きを伝える」ってこと
まえがき
前の日の同窓会でしこたま酒を飲み、起きたのは6:30。
軽い頭痛と倦怠感。いつものことではあるが憂鬱な気持ちが襲ってくる。
昨日の杯数を思い出す。えーっと、3は絶対飲んでて、4か5…で普通のジョッキが1か、散々メガジョッキのレモンサワーを呷っていたので軽く9〜11杯は飲んでいた計算。
「やりすぎたな…」
しょうがない。コロナ禍という特殊事情で4年ばかり開催できてない部活の同期の集まり。そこに軽く10年は会っていない同期がやっと来れたのである。喜びで酒は進むのである。
たっぷり20分自己嫌悪しながらゴロゴロして起き上がり、立て続けに水を3杯飲む。飲みすぎた朝のいつものルーティン。
リカバリーするために食パンを2枚目取り出し、卵と牛乳と砂糖を混ぜ、「ウキウキした日にしか作らないフレンチトースト」を焼く。
そう、二日酔いでも「ウキウキした日」である。
で、お前誰なん?
このアカウントではyuki、いつものアカウントでは他の名前で名乗ってる人格がよくわからない男性です。はじめてnoteを書きます。
2014年の7月にももいろクローバーZを観に行きそこから人生が良くわからない方向になり、頭を抱えてる。30歳が目前で別方向でも頭を抱えている。
で、何にウキウキしてるん?
この日は2024/4/7。私立恵比寿中学さんのアルバム「Indigo hour」の発売を記念した特典会が開催されるのだ。
フレンチトーストを完食しリュックにカメラを詰め、服装を考える。
あまりセンスがある方ではないのでシンプルに、と考えつつもアウターに悩む。
いつものノーカラーの黒のジャケットで決めかけるも、その隣に掛けてあるブラウンのカーディガンが目に入る。「春らしい陽気だしこっちか」と。いつもこんな感じである。
いつも通りといつも通りじゃないこと
「券を持ったっけ…」「家のカギ閉めたかな…」「あれ、機材足りてるかな…」「免許証…免許証…」
4桁枚のチェキを撮ったり、500回を超えるアイドル現場に行って人生を浪費 謳歌している自分でも気持ちが入っている日はこんな感じになってしまうのである。
大抵、緊張するパターンはわかっていて撮可現場や周年や大き目のワンマンでこの事象に陥ることがほとんど。対処法は無いに等しいが、深呼吸をしつつ、理性的にこなせることを粛々とこなすのみと決めている。
渋谷駅に降り立ち、東横線に向かう。
降車前に確認をしたルートでスムーズに歩を進める。日曜日朝の渋谷を一瞬だけ感じ、足早にエスカレーターへ向かう。理想通りのルートを刻み、ホームに降り立つ。
少し待ちホームに滑り込む急行電車に乗り込む。
地下区間を過ぎ代官山を通過し、見慣れた車窓に見慣れない景色が飛び込んでくる。目黒川の桜だ。
基本的にボケっと外を見るだけの自分だが、思わず「あ!」と声が出かける。ほんの一瞬だが、緊張が和らぐ感覚がする。良い景色はやはり精神に良いようだ。
しかし朝早くからかなりの人出で「人多いのは勘弁だなぁ…」と考えつつ電車は中目黒駅になだれ込む。
ドアが開き1分ほど止まっていたであろうか。そこで気付く。
普段なら意識しないことに目が向いている。
「いつもより緊張薄いかもな」と。
到着
「なんだかんだ楽しみだな自分」と思いつつ、車内でやり過ごし、みなとみらい駅に着く電車。
エスカレーターを数本登りクイーンズスクエアを経由しパシフィコ横浜へ。
展示場フロアに着き、荷物検査を受け会場へ。
9か月ぶり4回目の光景であるが、徐々に見慣れてきたような感じがする。
券を取り出し受付。やっと特典会が始まる。
やっと特典会ですよ
1部柚乃握手/和香2S
今回の特典会だが、個人的テーマがあった。
「妹メン全行脚」である。
姉メンが嫌いだとかどうでもいいだとかそういうことは全くなく
(むしろ長く続けてくれて感謝しているし尊敬している)
後述する私の推しを起点として妹メンに対して感情が大きくなりすぎた結果である。
みんな頑張ってほしいし、大きく育ってほしいし、感謝を伝えたいのである。
(まあ、語彙力雑魚なので伝えきれていない)
自分の幕開けは小久保柚乃さん(以下ゆのぴ)の握手からである。
ゆのぴとの接触は直近で続いてるとはいえ、「推しじゃねえだろ」と思われたかわからないが塩対応気味の対応を連続でされているためどうなることかと思いながら列に並ぶ。
順番が迫りつつ荷物を置き、いざブースへ。
ゆのぴ「あ、お久しぶりですね。」
時空が止まった。
ゆのぴ「ここ最近来てくださいましたよね?」
え、あなたそういうことするタイプ?
想定外の対応に若干人見知りの気がある私は思考が止まりつつも「Zipper頑張ってね」と伝え退出。
無事に生き抜いたが心臓に悪い。
そして風見和香さんの2Sへ向かう。
ののかまるとは何回か接触はあるが、2Sは初。そして今回の2Sの幕開けをののかまるにしたことによるプレッシャーが強い。
カメラのセットアップ直後は本来試し撮りをしてから挑みたいところではあるが、それが出来ない1発勝負。いつも通りライブビューにして、ある程度のセットアップをしてスタッフさんにカメラを渡し、ブースへ。
ののかまる「わぁ、カメラ大きい!」
はい、前科犯なのでその反応嬉しいのです(えびちゅうでは桜木さんに言われたことあり)
ポーズをお任せしてパシャリ。プレビューの段階で抜群にかわいい。
お礼を言って退出。
ホール内でデータの確認と次の準備。
そこで気付く。
「あ、さっきのだいぶ暗い…」
クリップオンライトを付けて撮影をしたのだが、圧倒的に光量が足りていない。(上記の写真はだいぶ補正している)
「ののかまるに悪いことしちゃったな、、、」
と即脳内反省会。ただ、起きたことはしょうがないので切り替え。
ストロボにチェンジし次の部へと備えるのであった。
(執筆しながら裏で6月の風見さんの2Sを購入。リベンジしてきます。)
2部和香握手/えま2S
1部2部の待機中に私をエビ中に引き戻した友人たちと合流。
開口一番「顔色悪いwww」といじられる。なんせ、推しとの2Sが控えているのである。
この後の動きとかちょっと話して開始前の挨拶を見て、いざ本番へ。
と、その前に先ほど2Sを撮った風見さんの握手へ。
話さなくてもわかる、この子は大丈夫。
ののかまる「おかえり~」
ほらね。実家だよこの子。
ツアーのことを聞き、だいぶ楽しそうなことが伝わり退出。
リュックと組み上げ済みのカメラを持ち、えまさんの列へ。
これを含め5枚撮るので、1発に懸ける感じではないが、もちろん緊張はする。
少し明るめに設定を詰め、いざブースへ。
ポーズを任せ、シャキーンって感じ(語彙力)
撮影後のプレビューで問題ないことが確認でき、安堵。
なんとかなってよかった。
3部悠菜2S
仲村悠菜さん。逸材すぎる。
入った瞬間から語彙を失いかけて、辛うじて衣装を広げてほしいというリクエストだけ伝え、撮影し、そそくさと退出した記憶しかない。
可愛すぎる。
4部心菜握手/えま2S×2
設定が問題なく、良い写真が続けて撮れているのでこの辺からほぼ緊張無く楽しめていた記憶がある。
そこで登場桜木心菜さん。
桜木さんは1月の写真集のお渡し会で目の前に現れた瞬間に「あっ…かわいいです…」となって以来。
今回はどうなるかと思ったが、
わたし「あ、、かわいい、、」
どうやら私は学習しないようである。
気を取り直して、ここから先は桜井えまさんの券しか残っていない時間に突入していく。
この部は金魚衣装。昨年のファミえん(エビ中夏のファミリー遠足)の衣装である。戻ってきてからの衣装の中で一番好き。
なので1枚目はこうするしかなかった。
入るたびに「わぁ!」と笑顔で迎えてくれる。
多分この子にとって当たり前の事であるのだと思うのだけど、桜井えまさんの笑顔はこちらまで幸せな気分にしてくれる。
幸せ気分で2枚目へ。そこで事件は起こる。
わたし「横の寄りにしてるけどどうする?」
えまさん「うーん、ハートしちゃう?」
は?はーと……?
わたしはすべての思考が止まった。
異様な緊張が襲ってくる。
わたし「ごめんwww親指の震えがwww止まらんwww」
そして、緊張で壊れた。
5部えま握手5枚
少し重い自分の話。
昨年、えびちゅうさんを観に行くにあたって、気晴らしの要素が強かった。
というのも1年半前に父親が癌宣告を受け闘病生活に入っており、病状が思わしくないタイミングで友人が誘ってくれたのである。
図らずも、誘ってくれた近辺で先が長くない宣告を受けており、気分が落ちがちの時に6年ぶりに見ることになったのである。
見ない間もサブスクでちょいちょい聞いてはいたものの、ライブとしてみるのは代々木の大学芸会振り。
そこで思ったことは、「芯が変わらずに続けてくれている感謝」と「この変化を見届けたい」という気持ちであった。
そこで刺さった曲も多々あり、先述のBang Bang Beatは特に印象に残っている1曲である。
その後、父親は夏に亡くなるのだが、自分が立ち直るきっかけにもなってくれた私立恵比寿中学さんと桜井えまさんには多大なる感謝と返したい恩があるのである。
というのを様々な感想と共に桜井えまさんに書き綴り、シアターシュリンプの千秋楽にお出ししたのであった。
わたし「今日それなりに来てたのに自己紹介してないよね、○○といいます。」
えまさん「よろしくお願いします(ぺこ)」
わたし「去年エビ中さんに戻るというか、また出会えて1年くらいです」
えまさん「あ、ファンレター見た!舞台の時出してくれたやつ!」
期間的にまだ届いていないであろうと思っていたので想定外である。
わたし「ありがとう!そこにも書いたのだけど、去年色々大変なことが起きて、そんな中でエビ中やえまちに沢山助けられたんだ」
えまさん「大変だったよね、、」
わたし「だから沢山感謝を伝えたくて。いつもありがとう」
私の今回のやりたいことは果たせた。
また、6月にお話しするときは楽しい話をするんだ。
えまさん「Bang Bang Beatのことも書いてくれて、ツアーでやるといいね」
わたし「ツアーでやるの?」
えまさん「それはどうでしょう(ニヤリ)」
楽しみが増えていく一方だ。
6部えま2S×2
この部が最後である。
安定のインターバルで友人と握手の話をする。
「よかったね」と。良い友人を持った。
最後は「カッコよくキメて!」と「可愛く!」とリクエスト。
表情管理のうまさが際立ついい2Sが撮れた。
最後の1枚を撮り終わり、
わたし「ありがとう!楽しかった!」
えまさん「ありがとう!気を付けて帰ってね!またライブで会おうね~」
と手厚く見送られる。また来ます。
あとがき
無事に終わり、友人とも別れ、帰路に。
幸せすぎるなと思いながらえびちゅうさんを聞きながら行きと逆方向の電車に乗り込む。
夕暮れの車窓も綺麗で噛みしめながら、
そっと涙ぐんでいた。
そんな長く幸せな1日のお話。
機材構成
興味を持たれた方がいらっしゃるかいるかわかりませんが一応書き記しておきます。当日の設定値も書いておきますのでご参考までに。
カメラ本体:Nikon D500
レンズ:Nikon 24mm-70mm F2.8
ストロボ:Nikon SB-7000
設定
F3.2
SS 1/250
ISO 400
ストロボ +2.0
F値は解放だとピントがシビアなのでちょっと絞って、その分ストロボで稼ぐ考え。
ザラつきを最小限にしたいため400に。
ひとりごと
書きすぎました。もうしばらく書かなくていい。
そして自分の中をさらけ出すの恥ずかしい。
追記2024/04/24
仲村悠菜さんの表記が1か所間違えていて修正。ごめんなさい。
えびちゅうnoterの方に見つかりご紹介いただきました。ありがとうございます。
次の投稿を書いているのですが、めちゃくちゃ重いので出すか悩んでます。前後半構成にしてしまったけど、後半だけを単独の記事にして出そうかなと。前半は手直ししていつか出す。
脳内編集会議とかいうコント記事を思いついた。考えながらちょっとクスっとなったのでどこかで出してみたい。
純粋にえびちゅうの感想だけ見たい、と思う方の方がたくさんいると思うけど、背景書かないと気が済まない性分なのと「凹むことあっても元気になれるんだ」ってのを伝えたくて書いてます。適度に飛ばしながら読んでくださいませ。
あと、そういえば、今これを書き綴っているアカウントとは別に普通のアカウント(Twitter)があります。同じ写真アップしているので他人の写真でアップしてるんじゃないかなど疑いをかけられたくないのでここに宣言。
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