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お気に入りの本を持って、という嘘

「今日は絶対に仕事しない」

という経営者には100%不可能な目標を掲げて現場仕事を休ませてもらいました。
現場に立つのは大好きなので行きたくないわけではないのですが、長期的に身体のことを考えて休めるときに休んでおこうかな、くらいの感じです。

現場に行かない、というのは社長にとってはメリットしかないのですが、早速午前中に店に行ってしまい目標は破綻。まぁ元から破綻している目標なんでいいけど。

締め切りのある書類を作り、お昼過ぎには店を出れたのでそのまま今日やりたかった「カフェ巡り」をすることにしました。

こういう仕事をしているから当然のようにカフェが好きなんだけど
「フラットな気持ち」でカフェに行くことはあんまりないのです。仕事に必要な文献を読むとか、noteのマガジンを書きに行くとか、書類を書くとか、必ず仕事が絡んできてしまう。

そうじゃなくて、ただカフェが好きだった20代の自分に戻って本を読んだり、だらだら携帯をいじって過ごしたかったのです。そういう時って「どういう気持ちになるのだったか?」を思い出したかったのですね。

今日は”新しいお店”と”最近行ってなかったお店”に行くことにしました。

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そうそう、こういう気持ちで楽しんでたよな、という感覚を取り戻せた気がします。

一人で大した目的もなく着陸する場所。

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今日は本を持っていったので「お気に入りの本を持って…」と書きかけたところでやめました。なぜならそれは嘘だからです。

だって新しい本というものは目通ししているものではないので「気に入ってもないし、気にいるかすら未定」な存在なのだから。

お気に入りの本を持って、ではなく「お気に入りになる可能性のある本を持って」が正しい。

最近そういう文字列が頭の中を駆け回ることが多くて、店で本を読んでいるお客様がいると「あ、あの本はお気に入りになるのかな、どうだろうか」と想像してしまう。

もちろん、気に入りを持ち歩いている可能性もあるけれど、基本的には「未読」のものでしょう。

ちなみに僕が本当にお気に入りで外に繰り返し持ち出したものは伊坂幸太郎さんの”モダンタイムス”と”オーデュボンの祈り”だけです。

本を読みすぎていよいよ詰んでるものがなくなった、と言って既読のお気に入りを外に持ち出しカフェで読むというのは贅の限りを尽くした時間の使い方のように思えて仕方ありません。

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