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ゼロから始める伊賀の米づくり43:田植え直前!田んぼに水を引くまでのプロセス

父の跡を継いで4年目の春。
前回は、春の田起こしを行って土を徐々に柔らかくしてきていましたが、今回はいよいよ田植え直前ということで、田んぼに水を引くまでのプロセスをまとめていきたいと思います。

まず、この地域では田んぼに水を引くまでに草刈りを行なっています。

春になり、気温が上がってくると雑草も繁り始め、田んぼの中も以下のように緑っぽくなってきます。

田んぼの中にも雑草が生い茂りつつある

手入れの行き届いていない田んぼは不精の証……

おおよそそのような反応が地域の人々から返ってくるため、まずは畦道に繁茂している雑草の草刈りと、田んぼの耕起を行います。

トラクターに乗っている間は、運転に集中する時間も必要なものの、多少余裕が出てくると考え事をしたり、景色を眺めてリラックスする時間に充てることもできるため、まずはトラクターでの耕起に精を出します。

実際に土を踏んでみないとわからないことも多いものです。

雨にさらされた土から大きな石が顔を覗かせていたり、トラクターの爪が土の硬い層と柔らかい層を掻いた時の音の違いで、土の偏りなどが判断できるなど、豊作に向けてのささやかな情報が隠れています。

石は取り除き、土の偏りは意識してトラクターを操作することで解消をめざします。

耕し終えた後の田んぼ。雑草は土に覆われつつあります

一通り田んぼを耕し、畦道の雑草は草刈機で整え、ここでようやく田んぼに水を引いていきます。

上流や下流の田植え日程に合わせて、集落毎に水を取る日程が決まっているため、フライングしないように意識しながら水路の栓を開けます。

水路の栓は全開にせず、2〜3cm程度にとどめます。

そんな僅かな隙間から流れ込む水でも量は多く、水流は強く、十分なものです。

また、一気に栓を開けてしまうと水路に溜まっているゴミや雑草等を押し流していき、下流のどこかで詰まってしまい、そこから水が溢れ出てしまいます。

今回も、実際に詰まってしまい、水路からゴミなどを掻き出すことになりました。

水路から取り除かれた雑草などのゴミ。空き缶、ペットボトルのポイ捨ても

さて、水路から田んぼに水を引き込むには栓を開け、そこから取り入れます。

田んぼの水の取水口には以下のように竹串と石、網で作った柵を用意しておき、雑草などが入り込むのを防ぎます。

雑草は稲が必要とする栄養素を奪ってしまうため、極力侵入させず、こまめな除草などが必要になります。

広い田んぼの泥の中を歩き、草を一本一本抜いて行くことはなかなかの重労働です。

そんな時は、除草剤などの力を借りる必要も出てきます。

お手製の柵を通して水が田んぼへ運ばれていきます

こうして水が入っていくと、「あぁ、いよいよ今年も始まるな」という気持ちになってきます。

中途まで水が入りつつある田んぼです

目安になる水量は、地表の土が8割ほど覆われる程度です。少し少ないように思われても、トラクターで代掻き作業を行なってみると水量が十分にある場合も多いです。

おおよそ必要な水量が貯まり、以降は代掻き作業です

代掻きは、田んぼに入った水と土を馴染ませ水平に均す工程です。水平に均された田んぼは後の田植え作業をスムーズにさせてくれるだけではなく、田植えした後の苗の活着をよくしてくれます。

さあ、次回は水の中をトラクターで走る代掻きの様子をまとめていこうと思います。


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