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家を継いで始めたモバイルハウス制作:屋根&載せ下ろし編

父の病死をきっかけに兼業の米農家と、建具屋の曽祖父、大工の祖父、建築士の父という家のDNAを継ぐと決めた結果生まれた『米の移動販売車兼モバイルタイニーハウス作りプロジェクト』。

制作過程の記録も、第四弾。前回の枠組み編に引き続き、今回は屋根編です。

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前回の時点で、おおよそ枠組みが出来上がった訳ですが、実はやや不安な点がひとつありました。

その不安な点を解消してから、屋根作りに入る事にします。

不安な点とは、ズバリ現時点で軽トラに載せることはできるのか?という根本的なところです。

制作過程で素人仕事のためにやや歪んでしまうところがありつつも、おおよそ予想通りに組み立てることができてきていました。

しかし、小さな歪みが積み重なることで測量したサイズをオーバーし、例えば荷台につっかえて入らない、軽トラの屋根にハウスの骨組みが当たってしまう!等の懸念も考えられます。

もし、懸念した通りにダメであったら、枠組みからやり直しです。

それは避けたい!どうしても。

不安を抱えつつも、いざ、実践!

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載りました!よかった!

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後部から眺めてみても、無事に荷台に収まっているようです。

これで一安心。

自分一人ですが、載せ下ろしも現時点では問題なくできました。

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積み下ろし用のお手製のレールのおかげです。この頃になってくると、ふと思うついたアイデアを直ちに資材を活用して形にできるようになりつつありました。

ただ、載せてみると横幅がなかなかギリギリのようですし、完成に向けてさらに重量は重くなってくる。

何か、安全な積み下ろしのための一工夫が必要となりそうです。

ともあれ、ハウスは荷台に載りました!

これで、安心して屋根制作にも移れます。

屋根制作の方針としては、完全にフラットにするのではなく、やや傾斜をつけていくこと。ただし、そのために技術的に難しくするのではなく、シンプルな形で行うことをめざしました。

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結果として行き着いたのは、図のような形です。

天井の中心あたりに縦角材を設置し、その角材の上にやや傾斜をつけて横角材を固定していくという方法です。

角度にして20〜30度程度の傾斜かもしれませんが、この程度でも例えば雨が降ってきた時に天井に貯まらず、流れてくれることを狙っています。

傾斜させた横角材同士がぴったり噛み合わさるように、丸鋸でやや加工もしていますが、こちらもだいぶ機械類の扱いが慣れてきて、ミリ単位の切断もスムーズになってきました。

脚立に乗って屋根材を固定し、仕上げていきます。

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仕上げてみると、こんな具合になりました。

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後ろから見てみると、こんな具合です。

小さめの脚立であれば、このハウス内にも収まることがわかりました。

……ここまで、だいぶ長くかかったように感じます。

一つひとつの気づきや技術の習得が初めてのことばかりのため、作業を一段落させてみるといつも身体もそうですが、頭も疲れている事に気づきます。

それでも、ここまできたらもう少し。

次回は、いよいよ外装。屋根と壁を張っていきたいと思います。


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