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妹が、家に居ないでと言ったから③

さて、そろそろ運転も発進くらいは慣れてきた遊布野!

今回は兼ねてから行きたかった、というか閉まっていたから諦めていた、京都府立植物園を目指します。 

前に歩いても行けるほど近くに住んでいたのに一度も来たことがなかったのだ。

府立植物園の園内には花壇、はす池、ばら園など20ほどのエリアがある。広大な敷地にテーマ別に約12000種類、約12万本の植物が植えられていて、日本の四季の花が見られる花壇や洋風庭園、熱帯植物を集めた温室がある。

北半分は半木(なからぎ)の森と呼ばれる自然に近い森を利用した生態植物園などがある。

再開発の話が持ち上がっており、住民の間で大きな反対運動が起きている。
前通ったときも署名運動を見かけたので、一度こなければと思っていた。

地図は今回はバッチリ頭の中。

少しずつ早い運転に慣れようと、比較的空いた道を使い、無理のない範囲で追い越しの練習をしつつ向かう。

入り口門に到着。
受付の人に聞いたら快く駐輪場に入れさせてもらえました、車扱いになると800円もかかってしまうので本当にありがたい。

「バイクかっこいいね」って褒めてもらって嬉しかった。
取り回しはまだまだへたくそすぎるんですけどね。まるで生まれたばかりの小鹿みたいなターン。

「前に近くに住んでたけど来たことなかったんです」と言ったら真顔で「それは本当にもったいないです」と言われた。

入ってすぐに、その言葉が受付のお姉さんの心底本心だったことを知る。

ナンデ…ワタシハココニキタコトナカッタ、ノ…?

はじめて感情を手に入れたロボットみたいな感想しか出てこない。

ここは天国か。

つづく緑並木。時折響く鳥の鳴き声。
そこかしこに転がる松ぼっくり。 
降り注ぐ日差し。歩く人々の話す声。
木の匂い、土の香り。 

例によって、目的地にたどり着いた時点で緊張がとけ、HPは底をついているのでまずはベンチで休憩。

そんな私の周りを、並木の中を吹き抜けてきた風が踊った。

今は紫陽花が見頃だ。

どの木にも名前を書いたプレートが下げられていて、名前がすぐにわかるようになっている。 

小さい頃からここに入り浸れていたら、きっと植物博士になれただろう。

あっという間に時間が過ぎていく。
電池残量も無くなっていく(写真の撮り過ぎ)。

誰かの素敵な置き土産。かわいい。タコさんウインナみたい。

ほかにもいろいろ落ちてる。

かわいい。

台風で倒れた杉の木を、丸太のまま保存している場所で、木下に座って読書。

文庫一冊読み終えてしまった。

みんなも、シートを敷いて寝転んだり、画材を広げて絵を描いたり、走り回ったり、思い思いに過ごしている。

ちいさなカフェや集いの場があったり、とても和やかに人々が行き交っている。 

広い敷地なので、人の多さを感じさせず、逆に人の気配が心地よい。


えっ、本当に、私はどうしてこんな素敵な場所を知らずに今まで…。

テンションがカンストして、家でゴロゴロしているだろう妹に爆LINEを送りつけてうざがられた。

ここはもう、週一で通い詰めるしかない。

早くも「妹が、家に居ないでと言ったから」のシリーズ破綻の予感である。

大丈夫、まだまだいろんなとこ行くから! 
仕事の中休みでもこの距離なら来られるな。シート持ってきて木の下でお昼寝とか最高だ。

だって入場一回200円、年パスはたったの1000円なのだ。 

え?聞き間違い?大丈夫?運営できてる??
まっっったく釣り合わない、3倍取ってもらっても相応だと思うクオリティと満足感である。
 
近くの方はぜひ行って欲しい。 

というか京都市よ…。
ここを再開発する意味が全然わからないし、ステージやら商業施設を敷地内に作る必要性も理解ができない。
一度壊してしまえば、生態系も土壌も簡単には元に戻らないのに!

するべきは再開発ではなく再検討と思う。ぜひそうしていただきたい。
こんな素敵な場所がなくなったら困る。

竹も様々な種類のものがたくさん植わっていて、とても幸せな気分になった。 

写真載せたいのだけど、直前に電源が切れてしまい…ほんと肝心なときに私は。

次回にリベンジである。

そして閉園ギリギリまで粘った結果チケット売り場まで閉まってしまい、年パスは次回のお楽しみになったのだった。

すごく楽しかった。今日雨降らなくて本当によかった。
そういう一期一会が楽しいのである。 


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