見出し画像

文字で旅する水族館(サンシャイン)

ああ、水族館また行きたいな。

今はどこも休業状態。SNS上では #休園中の動物園水族館  で様子を伺うことができる。ペンギン、カワウソが一番人気だろう。

都内の水族館はほぼ巡ったし、それぞれいいところがあって一番はなかなか選べないけど、サンシャイン水族館は一番家から近いのもあり年パスを持っていたこともあった。

平日の閉館時間ギリギリになると人も少なくなり、半貸切状態を味わうこともできた。何も考えず水槽を眺めるのも悪くない。

サンシャイン水族館は都市型水族館という言葉の通りビルの中にあって、屋上エリアは水槽とビル群が同じ視界に入ってくるのがエモい。リニューアル後にできた空飛ぶペンギンによってそのエモさが凄みをました。限られた空間で工夫こらすのは尊敬する以外にない。

目を閉じると入口からの光景が浮かんでくる。もっと言えば駅からの道のりも。


年パスがないときはエレベーターで上がって右手にある、チケットカウンターに向かう。「大人一人で」。

チケットを受け取ってまっすぐ歩く。左手にある入場口の制服を着たお姉さんにチケットを見せて入場する。少し歩いて右手が入口だ。

最初は小さい水槽が並ぶ。申し訳ないが見慣れたところはスルーして次のエリアに向かう。常連の特権。

最初の山場はラグーン水槽。サンゴが並ぶ中に小魚たちや大きなエイが遊ぶ。決まった時間になるとパフォーマンスタイムがあり、スタッフが水槽の中から魚の解説などをしてくれる。日中は子供が最前列に陣取っている。本当はそこに行きたいけど、一応大人だからやめておく。

次はクラゲだ。近年女性人気高めのクラゲ。メジャーなのはミズクラゲで、色あざやかなカラージェリーフィッシュも多くなってきた。

クラゲがプランクトンだということもここの解説文から学んだ。プランクトンとは遊泳能力が低く、自分の力で泳ぐのが難しい生き物のこと。なんとなくプランクトンは小さい生き物だと思っていたので驚きだった。クラゲの水槽が丸いのは水流にクラゲを乗せるためで、四角い水槽だと端っこに固まってしまうらしい。

クラゲといえばアクアパーク品川のクラゲは宝石のような展示の仕方でこちらもぜひ見てもらいたい。暗かったり様々な色の照明を使っていて、クラゲのストレスにならないのだろうかと勝手に心配になるが、展示しているのできっと大丈夫なのだろう。

そんなクラゲを見た後は2階に上がる。

なんとも琴線に触れる熱帯雨林ぽいエリア。(本当に熱帯雨林かは微妙、勝手にそう呼んでいる)。この熱帯雨林ぽいエリアはなぜか同情を誘う。他の水族館の同じような展示でもこの類は正直人気がない。いつも理由を考えるが、見た目だろう。他の水槽はいかにも水族館の青。見ていて綺麗だ。なんというか川の魚はごついというか、アマゾン感が強い。毎回人が少ないから、僕は隙間を埋めるようにじっくりと眺める。

そして、それをカバーするかのようにアザラシが待ち構えている。

文句なく人気抜群。なんといっても可愛い、説明の必要なし。

その横には僕的通称、ニモエリア。

カクレクマノミのニモが出てきそうな水槽を「ニモってる」と勝手に呼んでいる。子供にも大人にも知名度抜群のニモっている水槽のあとは両生類だ。

油絵の具で塗りたくったようなカエルがたくさんいる。ヤドクガエルは名前の通りの毒毒しさを放っている。

そして、お土産ショップを抜け、いよいよメインと言える屋上エリア。待ってました。

お待ちかね、大人気のカワウソ。カワウソは行くタイミングによって見せる顔が違う。ケースの中を走り回っていたり、はたまた団子のように寝ている時もある。それがまた可愛い。なるほど、気まま*可愛いは人気が出るのかと勉強になります先生。

アシカショーもほのぼのとしていて幸せになれる。頭上に設置されたレールのような水槽は他では見られない。

最大の山場、空飛ぶペンギン。リニューアルの一番の目玉だ。まるでペンギンが空を飛んでいるように見える。そこに青空と鉄筋建造物。ああ、エモい。エモいの意味はよくわからないがエモいのだ。


文字を書きながら堪能して、楽しかった。しかしやはり生で見るのが一番いい。

サンシャイン水族館はビルの中にあることもあり、水族館特有の魚臭さがほとんどない。女性人気も出るはずだ。

入り口の横にはプラネタリウムもある。すみだ水族館にも言えるが、水族館とプラネタリウムのタッグは最強だ。デートしにきてくださいと言われているに違いない。

堪能した後は同じ建物の下にあるポケモンセンターに立ち寄る。限定ピカチュウを物色して気に入れば連れて帰る。

正直そこまで魚や生き物に詳しいわけではないが、水族館の空気がとても好きだ。美しさと落ち着きとスタッフの生き物への愛を感じられる。

また何も考えずぼーっと水槽眺めることはできるだろうか。いつか全国の水族館に行ってみたいと思っている。

次はどの水族館に行こうか。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?