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台北の旅: 3日目

おはようございます。
台湾3日目、明日は昼の便で帰るので実質今日が最終日という感じかな。

さて実質的には台北初日だった昨日。
日差しは当然力強く、郊外を出歩いてて外歩いている人なんてそもそもあんまりいない笑。でも、まあ旅先だしローカルの暮らしを除く意味では、そういったところを歩いてみるのも旅の醍醐味と思っているのでひたすらてくてく歩く。

台湾での朝食

一昨日の反省を生かして、前日の夜は腹9割5分目にかろうじてしておいて。朝から近くのカフェがオムレツもケーキもあるというので覗いてみたら、ネットでは8時からになっているのに行ってもシャッターが開いてるけど到底開店しているとは言えない状況。諦めて一路今日の最初の目的地、国立故宮博物院へ向かう。

今日のターゲットエリア:国立故宮博物院

ここは国民党(蒋介石)政権が北京から持ち出した展示品は見応えがあると父親から勧められたスポット。
MRTのRed Lineで最寄りの士林駅まで行きそこからバスで博物館へ。博物館行きのバスはいくつか出ているけど、幸い博物館の入り口目の前まで行ってくれる30番がすぐに来てくれた。
そのバスに連れて行ってもらった博物館は、もはや宮殿かの様な立派な作りで中も荘厳とした雰囲気を感じさせる。オープンの9時に着いたこともあって団体が数組いたけど、混みあうという感じでもなくスムーズにチケットを購入でき、そのまま入館。
ここは翡翠の白菜と豚肉の角煮が有名という、食文化がとても暮らしに根付いた台湾らしい。とりあえず混む前にこれらを鑑賞することに。日本の様にパンフレットのようなものはないので、学芸員のおじさんに「Cabbage made of jade、どこですか?」って聞いたら、「3階の302の部屋だよ、Meatも忘れずにね!」って言われて何の話してるんだか分からない感じが面白い。教えてもらった3階に上がって302に行くとそこは白菜と肉の間。幸い数人しかいないのでゆっくり鑑賞できた。
白菜は自然な緑と白の陰影を活かして葉っぱと芯を巧みに表現していて、その上白菜の上にキリギリスまでいて田園を思わせるという表現。後者は文化の違いなのか生活圏の違いなのかいまいちしっくり来ないけど、技の巧妙さは十二分に伝わる。さらに驚くべきは肉の方でこれはもうまるで本物の豚肉の角煮。ヘタな食玩なんかよりも圧倒的に似ていて、多分食べる席で出されたら平気でお箸で切りにかかるレベル。「こういう色の石あるけど巧いことやったな」と思ったら、この茶色に模様を活かして染めたって言うんだからすごい。ちょっと一昨日食べたルーロー飯を思い出した。
そこから3階を見てまわると、翡翠や様々な石を加工した作品が並べられている。また、翡翠の成分的な解説と採掘地の紹介もあり、翡翠と一言でいっても、ネフライトとジェダイトという鉱石が正真正銘の翡翠に分類されるらしい。ネフライトが台湾・中国を中心にヨーロッパや北米、オーストラリアと比較的に世界各地で取れるのに対して、ジェダイトはアメリカ・カルフォルニア、グアテマラ、ミャンマー、そして日本の新潟でしか取れないのだとか。
翡翠を中心に鉱石を加工した作品と共に青銅などを美術品が3階に並び、2階に降りると中華圏の本領発揮とも言うべき焼き物が所狭しと並べられていて見応えがある。今でも当たり前にある作品が何百年も前から存在していることには本当に驚かされる。
たまたま日本語のガイドさんが「これは大様に献上された壺で王様のために200個作られて、その中でベストなものが対で献上されてそれ以外はどうなったと思いますか?」と質問していて「え、広い宮廷で並べたの?」と思っていたら「残りは全部壊したんです!すごいでしょう?」って嬉しそうに語っていて、このおばさん、プレゼン上手と思った笑
1階は全般的に書くことにフォーカスされた展示といった感じで、書籍や絵画に加えて筆記用具やその入れ物、後は一緒に持っていくであろうお茶のセットなどが並んでいた。ここで目を見張ったのが、親子孫の3世代で伝統の技術を引き継ぎ、約100年を掛けて製作された至宝、多層象牙球。これこそMasterpiece、白菜とお肉、ごめんなさい、と思ってしまう。これが凄いのは継ぎ目無く1つの象牙を掘り下げていくことで出来ていて、21層に玉が彫られていてそれぞれに独立して回転するという事。孫の代失敗できないからプレッシャーすごそう笑 でも、これは芸術性だけでなくその精巧さにおいても人間の人智が誇る、本当に見る価値がある芸術作品なのでオススメです。
それ以外は書物や曼荼羅などもあったけど、今までおなか一杯になったこともあり(あまり興味も持てなかった)流し気味。後は最新のImmersive展示もされていて遥か彼方古い時代の作品から最新のアートまで楽しめる、本当に見応えのある博物館でした。

そして、ここからは割と高級地とされる富錦樹エリアへ。元々はRed Lineで来た道を途中まで戻って東に移動しようと思ってたんだけど、何の気なしにGoogle mapで博物館からそこまでもっとダイレクトに行ける方法を当たり前に用に提示してくれた。しかもバスはこの後すぐ来る感じ。
なんだかもう有難すぎると思うのと同時に、旅のスタイルが完全に変わるなぁと実感した瞬間でした。

その後南下して、モダンな台湾が楽しめるエリアへ。
そして、市内から15分で着ける最寄りの松山空港横でめちゃくちゃ近い飛行機を下から撮影。

そして、友達と合流して市内中心分の北東部分のエリアを巡る。


今日もそろそろ出かけるので、一旦この辺で。
昨日はこの後こんな感じだったので、今後のアップデートのために備忘録としてメモ。

富錦樹エリアではやりのカフェ&ローカルフード

松山空港で飛行機撮影スポット

そのまま西へ向かい中山エリア散策

さてさて今日はどんな台北に出会えるだろうか。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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