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建築部:2024年1回目、2日目

おはようございます。
今日の東京は曇り、なんだか少しひんやりしている。

昨日は富士山の麓にある友人のロッジの2日目。前日の肉体労働による、筋肉痛では何かに襲われながら目を覚ます。

富士山の麓での目覚め

差し迫ったタスクがない今回の訪問の目的は、今後の活動内容の確認。皆夜更かししたのもあって、それぞれにそれぞれな感じで起きてくる感じ。僕は結局いつも通りの7時前には目が覚めて、一旦外に出る。辺り一体は石や倒れた木々に苔生す感じになっているのが納得なくらいしっとり。まだ少し寒いので、火が落ちてもその機密性でじんわり暖かさを残しているサウナに入って、瞑想などしつつのんびり。落ち着いて少しあったまってから朝露に濡れるロッジの周りを散策。富士山の麓にある、自衛隊の訓練場の富士総合火力演習(略して富士総火演)がある影響か朝からちらほらそれらしく発砲音というか爆発音というかが遠くに聞こえている。

癒しの苔
癒しの苔 + 繁る草達
朝露に濡れる一輪

朝食から片付け

散策からロッジに戻ると、皆朝食の準備などを始めてくれている。今後どういった事をしていきたいかの方向性をみんな(若干一名、前日のイベント先を勘違いしていて急遽参加できなかった人もいたけれど)で、一年中出しっぱなしのこたつに入って朝食をゆっくり味わいながら話し合う。
朝食後は、今ある資材の確認やレイアウトを確認しようと外に出る。ここに何を作ろう、これはもういらないから片付けよう、ものによってはドラム缶で燃やしてしまおうと、いつも通りなんとなくみんな仕事を見つけ分業していく。作成の準備に入るグループと、ずっと着火剤代わりに置いていたけどヤニが出てしまってサウナの内側についてしまうことがわかって使えなくなった大量の木の枝の焼却するグループに分かれて、僕はせっせと燃やす係に。単純作業だけど、新しい枝を入れる度に火は大きくなるし火を扱うだけに緊張感もあるし集中できる。終わる頃にはしっかり僕自身も燻されてしまった。
そうこうしている頃には正午を回って、そろそろ帰り支度。ランチもみんなで食べたかったけれど、この後14時から富士山の南側の富士市で予定があるので、直接東京に帰る組と、このロッジで別れる。

茶畑

ランチを食べずに向かう、次の目的地は5月中旬に煎茶の飲み比べをさせてくれた日本茶集団、長春さんの茶畑だ。
セッション後に富士山に近いと聞いていた茶畑がどの辺か聞いていて、実際に茶畑を見せてもらえるものか聞いたところ、「連絡さえもらえれば調整します」と快くご快諾いただいて。今回の富士山麓訪問に合わせて、アポイントメントを入れさせていただいていた。

実際につくと茶畑の畝が、活動場所にされている日本家屋を取り囲むように配されている。ご対応いただいた方にご挨拶をしてお茶や長春さんの話を僕以外のメンバーに簡単にしていただきながら、茶畑の中に入って実際の茶の木を見せていただく。彼らの得意な点は、茶の木が商業用に作られたやぶきた種だけでなく、富嶽三十六景のワンシーンにも切り取られた当時から受け継がれてきた古い、日本の元来種を育ててお茶にしていること。この元来種は、やぶきたの様に生産効率を上げるために生産されるものと違って、そもそも茶の木としての種類が豊富にあること。実際に見てみると、やぶきたの葉と比べてサイズは一回り以上小さく、そして元来種の中でも真緑のものから赤茶かかった新芽を出すものなどバリエーションが多い。毎年気候条件によって成長する木も変わり、お茶のブレンドが変わるため、毎年味が変わってくる。それが、均一性を求められる商業用製品にそぐわず、元来種の流通量は全体の1%程度なのだそうだ(要は流通させられない、と言ってもいいだろう)。

元来種は葉っぱもいろいろ違って、やぶきたと違い不均一

茶摘み

そんなお話を聞いていると『せっかく来ていただいたので、二番茶ですが』と一人一つザルをご用意くださって、新芽の手積みをさせていただけることに(一番茶の収穫は5月に済まされているとのこと)。
一番先の目とそこから数えて2つ目の葉まで、つまり一芯二葉を摘んでいく。面白いことにこの部分までは柔らかく、引っ張れば爪なども使わずにプツッと切り取ることができるが、それより下を引っ張ろうとすると硬くなってしまっていてなかなかもぎ取れない。それを『お茶が飲むのに適した葉を教えてくれている』という表現が素敵だなと思った。ここからは畝の間を一列ずつ行ったり来たりしながら新芽を摘み続けること一時間弱。これも(仕事じゃなくて体験としてやる分には)瞑想の様に没頭できる作業。ざるいっぱいの新芽をそのまま乾燥させる白茶という形で飲むことに。

フレッシュな若葉は可愛らしい


そして、家で茶の木を育てる方法を聞いた際に茶の実から採れる種からの発芽よりも接木の方が新たに栽培できやすいということで、特別に木の枝も数本譲っていただいた。これでなんとか我が家のベランダで茶の木が育てられる様に芽を出してもらえるようになんとか頑張りたい。
友人の一人が阿波番茶の後継人不足に関して現地の方々が困っている状況をシェアしたところ、長春さん達も興味があるようなので今後繋がっていくと面白そうだ。

遅めのランチ

大充実の茶摘みの後、気がつけば4時前になっていて、当然お腹もぺこぺこに。近くの住宅街にある富士宮焼きそば屋さんにお伺いする。
シンプルな焼きそばが¥500、肉、えび、いかが入った全部乗せでも¥600ととてもお値打ち価格で美味しく焼きたてをいただく。エビアレルギーの僕は全部乗せのエビ抜きという謎なオーダーで店員さんを困惑させてしまったけど、イカの食感が聞いていてやっぱり美味しい。お店のカウンターを囲う様に座っていた地元ダンディたちが今朝釣ってきたというアジを持ち込んで捌いたものをお裾分けしていただいたりしながら、ローカルご飯を満喫し終わった頃にはもう夕方。

全部乗せのエビ抜き、美味しい

そこから、帰りもしっかり渋滞にハマりながら安全運転で帰りましたとさ。

東京にしかベースがない僕が、自然豊かな富士山の麓に遊びに行ける場所、コミュニティがあるという幸運に感謝しつつ、今週も乗り切りたい。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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