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コーヒー3:コーヒーの成長

おはようございます。
今日は気温的には3度前後と極端に冷え込みが強いわけではないが、東京でも朝から雪混じりのみぞれ的な雨が降っている。

今日はコーヒーの原料となるコーヒー豆が採れるようになるまで、成長の過程を見ていきたい。

育苗

コーヒーノキの種を蒔いて、植え付けるための苗の育成

育苗の過程では、丈夫で品種の特長をきちんと兼ね備えた木から採取した種子を、プラスチックポットに直接植えるたり種床で発芽させてからプラスチックポットに植え替えたりする。
種まきから発芽まではおよそ40〜50日。それから20日ほど経つと、子葉が開きます。更に30日ほど経つと本葉が開きます。

植え付け

種蒔きから6〜9ヶ月後、育った苗を広い場所へ植え替え

種蒔きをしてから6〜9ヶ月後、苗が20〜60cmになったら、いよいよ本格的な栽培となり、圃場(ほじょうと呼ばれる農作物を栽培するための場所)に植え替える。根の成長を助けるため、充分な大きさの穴を掘り、肥料と混ぜて土地と馴染むように苗を植えていく。植える際に主根が真っ直ぐに伸びているか確認し、場合によっては主根の先を剪定バサミで切り落として側根の成長を促すこともある。

開花

植付けから18〜30ヶ月後、ジャスミンのような白い花の開花

苗木から2〜3年かけて成長し、コーヒーノキはジャスミンのようなような香りのする白い花を咲かせる。(トップの写真がコーヒーの花)
植付から最初の開花まで、早いところでは18ヶ月、遅くても30ヶ月かかる。最初の花は幼木なので数も僅か。成木になるには産地の気候に依るが約3〜5年かかる。開花は、一斉に起こるわけでなく、約4ヶ月の間に5〜7回に分けて開花します。前半と後半の開花は小さく、中間の数回がピークとなる。
花は他の植物同様に、蜂などの虫の助けで受粉する。アラビカ種は基本的に自家受粉(自家稔性:同じ株に咲く花同士で交雑)し、それ以外の種は、他家受粉(自家不稔性:他の株の花粉による受粉)する。

結実

数日で花がしぼんだあと「コーヒーチェリー」が結実

コーヒーノキの花は、開花から2〜3日でしぼみ、花の後に楕円形の実をつける。

開花した花の約8割が結実。結実すると花弁が落ち、小さな胡椒の実のような実が茎の先に見られるようになる。開花と同様、コーヒーチェリーも一斉に熟すのではなく、開花とほぼ同じパターンで収穫時期を迎える。

コーヒーチェリーは開花から約8ヶ月かけて「完熟豆」に成長

コーヒーチェリーは開花から約8ヶ月かけて徐々に大きくなり、完熟豆に成長する。通常のコーヒーチェリーは、グリーン→黄色→赤と色が変わり、さらに熟すことで硬かったコーヒーチェリーに弾力がついてきます。
このコーヒーチェリー中に向かい合わせで入った、2粒の種子がコーヒー豆です。まれに片方だけが大きくなって、丸みを帯びて育つことがあり「ピーベリー」や「丸豆」と呼ばれる。

収穫

産地の事情に合わせた収穫方法

高品質を誇る産地では、山の斜面などでコーヒーを育てていることもあり、完全に熟した実だけを選んで人の手で一粒一粒収穫していく。一方でブラジルなどの大型農園では自動収穫機を使って収穫する。

やはり植物である以上、自分がベランダで育てている植物たちとの共通点も多くて親近感が湧いてくる。その一方で成果物として実を育てるのはそれなりのケアが必要になってくるため、計画的に育てるその大変さの一端もわかる気がする。コーヒーに限らず全ての農作物生産者には感謝しても仕切れない。

*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

明日は、コーヒー豆の種類を見ていこう。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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