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【世界一周】だってタンペレが私を呼ぶから【22日目/タンペレ】

タンペレ最終日です。

11時に4日間お世話になったホステルをチェックアウト。

「Kiitos!」(フィンランド語でありがとう)

と言うと、

「ありがとう…!」

って、日本語と少し照れた笑顔で返してくれる受付のお姉さん、大好きだったなぁ。

オフシーズンだったこともあり、とっても静かだったフィンランド第二の都市、タンペレ。

私はこの街が、大好きになっちゃったよ。

寒いのに温かい。

タンペレに降り立ったその瞬間からずっと、街のみんなに温かく見守られてるような感覚で過ごした。

初めて来た土地なのに、何年も前から知っている土地の様な。

うまく言葉に出来ないけれど、そんな感じ。

いつかタンペレに戻って来たいなって、ふわりと考えていたんだけど、

実は昨日の夜ホステルでね、フィンランド人の方と結婚して、今はタンペレに住んでる日本人の女性と知り合ったの。

***

その方は、日本では英語の先生をしていて、毎年夏休みの間だけタンペレの大学のサマースクールに通って、フィンランド語を勉強してたんだって。

なんでフィンランド語を勉強しようと思ったのかって聞いたら、元々はお母さんがきっかけだったとのこと。

その方のお母さんが、日本に観光に来てたフィンランド人の夫婦と電車の中で仲良くなって、ご夫婦がフィンランドに帰ってからも、文通を続けてた。

ある時お母さんが、その夫婦に会いにフィンランドに行きたいから、一緒に来て欲しいって言われて

それでついていったら、今まで全然興味なかったのに、フィンランドが大好きになって、フィンランド語を勉強し始めたんだって。

***

この話を聞いてて、なんだか運命的だなぁと感じたり。

だって、その方のお母さんが、電車の中で偶然フィンランド人のご夫婦と知り合わなければ、

きっとその方はフィンランドの地を踏むこともなかったし、フィンランド語を勉強しようとは思わなかっただろうし、

そしたらきっと、今の旦那さんと出会うことも、結婚することもなかったんだろうなって。

きっと私がタンペレのこのホステルでこの日本人の女性に出会えたことも、運命なんだと思う。

その方はタンペレの中心から少し距離があるところに住んでいて、毎週その曜日だけ夜に大学の授業があって家に帰れないから、このホステルに泊ってるって言ってた。

しかもね、同じ部屋だったのに、初めは日本人の方かどうかもわからなかったし、全然、話してなかったの。笑

それが、私がたまたまルームキーを部屋の中に忘れて外に出ちゃって、ロビーにいたその方に

「日本の方ですか?すみません、鍵、中に忘れたまま出ちゃって…」

って鍵を貸してもらったのが、話すようになったきっかけで。笑

だからね、

私がタンペレにその日に滞在してなかったら、このホステルに泊ってなかったら、鍵を部屋の中に忘れたまま外に出なければ、

出会えてなかったのかもしれないなって。

***

そうやって考えると、なんだかもう、人生って全てが運命的。

自分の存在、周りの環境、全部偶然じゃなくて必然なのかもしれないね。

***

少し話がそれてしまったけど、私はどんな形かはわからないけれど、またタンペレに戻ってくる。

その方との出会いが、その思いを、より確信に近づけてくれたのは、確か。


明日はヘルシンキ編です。

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