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授業でChat GPTを使ってみた

1.とりあえず、遊んでみた

 おすすめの映画を尋ねたら、

 ちゃんと、自分あはAIだから個人的な意見は持たない主義だとことわりをいれてからスタートするところがかわいいと感じてしまうのは私だけでしょうか?
しかも、最後に「あくまでも他にも素敵な映画はあるよ〜。これは一例に過ぎないからね」とか言ってるのです(笑)
 このように
 「I:自分」を持たないAIに「YOU:あなた」は?と敢えて尋ねてみるのが楽しいです。
 次に、効果的に英語を学ぶ方法を尋ねた時のレスポンスです。


 5つの提案でレスポンスするのが定番のようです。
1は、英語に触れる環境づくりが大切であることですね。2は、練習内容が具体的ではないから迷うかもしれません。3は、教員免許を持っている先生に体系的な学びを与えてもって、さらにフィードバックしてもらうのが良いとのことですから、学生なら学校の授業を大切にするべきということですね。4は、自学はやはり大切で、単語と文法書で地道に学ぶとが大切であること。5は、たぶん子どもたちが1番取り組み易い方法でアプリやポットキャストなどを使うことをおすすめしてくれています。

2.息子の学習のムラについて相談してみた

 最初はどんなものかと、我が子の勉強のムラについて相談をしてみたら、こんなに丁寧に1から5までの項目でレスポンスしてくれたのです。  

 このレスポンスが数秒で出てくるのです。
内容も、読んでいくと不思議と母としての私のアプローチが間違えているような気がしてきたりして、、、なんだか最後に綺麗に励まされている感じで息子に暖かく働きかげなければ、という気になりました(笑)
 レスポンスの速さに加えて、この5つ。
1.息子の興味に寄り添うべき 
2.息子の苦手な科目と現実の世界とを結びつける工夫をするべき
3.息子自身が自分で学ぶことの意義を見出すようなものを探してあげるべき
4.息子に合う家庭教師や勉強をする環境を外部に作るべき
5.辛抱強く息子が他の教科に興味が湧くのを見守るべき

 そんなことわかってるよ、と思うのは簡単ですが、身近にいる人に同じことを相談してすぐにこんな答えが返ってくるでしょうか?
 おそらく、人だと数秒では無理ですよね。

 とにかく私はAI Chatのスマートさに感動したのです。複雑な感情とか、行間を読むような理解は無理なんですが、一般論を瞬時に取り出して整理するような作業を求めるなら充分に機能します。

3.授業の内容のイントロで活用してみた

1時間完結型のレッスンのプロット

 新しいLessonに入る時に、そのLessonのトピックに関わるOPEN QUESTIONを提示し、生徒に自由に考えさせて答えさせます。
 まずはロイロノートでイメージを発散させて、

テーマはAI

 トピックを頭の中に入れさせてからLessonに入ります。
 今回扱ったのは新井紀子先生のTED Talkの東大ロボくんの話。

ここで出てくる問いが
Do you think AI will pass the entrance exam of The j University of Tokyo?

この問いに対して、生徒に答えを出させます。

 生徒がそれぞれに答えを出した後に、Chat GPTを起動。本当は生徒たちにも自分で好きなやりとりをさせてみたかったのですが、生徒のタブレットはセキュリティが厳しくてアクセスできなかったので、教室のモニターに私のタブレットをミラーリングしてChatを実演しました。残念ながら実演時の画像は残ってないのですが、生徒は実演を見て、私がこの質問を打ち出したのに対してのChat GPTのレスポンスの速さとその内容が丁寧なことにビックリしていました。
 また、次の小惑星探査機はやぶさを題材にしたLessonでは、

左下の導入のアンケート機能で出したQuestionに生徒に答えさせます。

生徒にはロイロのアンケート機能で配信


生徒の答えはこちらでした。


では、Chat GPTはなんと答えたかというとコチラ↓

たった1文の質問にたいしての答えはこちら

 またまた生徒は感動します。
7行3文の丁寧なレスポンスです。
内容は「宇宙探査は高価だけどそれに見合う価値があるか?」これは生徒にはOpen Questionにはしなかったので、生徒の回答はYesかNoでの解答で、Yesが多数でした。
 Chat GPTの答えはこうでした、
まず、
「宇宙探査がコストに見合うかというのは主観的なもので、その人の見方によって異なるものです」と言います。そしてさらに、あくまでも、自分の意見ではないけど、
「宇宙探査が技術の進歩や科学的発見、次世代をインスパイアするなど、コストに見合うだけのメリットがあると主張する人もいる」と言うのです。誰の主張か気になりますけどね(笑)そして、さらにこんなことも言う人もいると続けます。
「また、貧困や気候変動などの地球上の問題解決に資源を向けるべき」と。誰の意見かはわかりませんが。そして締めくくりには、
「最終的には、宇宙探査の価値は、個人と社会の価値観と優先順位の問題です」と、誰もが結論を出せるようなフンワリ感での終わりがたまりませんよね(笑)
 結局は、個人と社会の価値観と優先順位が左右する=価値があるともないとも言ってないのです(笑)
 
しかし、すぐにレスポンスするので丁寧な印象になります。誰の意見かは不明でも、1つの問いに対して、1つの主張と1つの意見を提示してからどちらでもない結論でしめくくるというAIの技には生徒たちも私も感心しました。

 またさらに、"はやぶさプロジェクト"について質問すると、丁寧に答えてくれました。


はやぶさプロジェクトについてちゃんと知っていました
近い将来、人間は宇宙に住むのか?

 どの質問に必ず理由や根拠を提示して結論に至るので、生徒たちも参考にして答えを作り直していました。

4.日本語でも会話してみた

 日本語で聞いたら日本語で答えます。

人間は月に住めるのはいつ?

 日本語でも同じ形式でレスポンスしてくれます。

 興味を持った生徒は自宅のパソコンやスマートフォンで試して楽しんだようです。

 いま話題のAI Chatですが、GoogleもBardを発表するなど、今後もAIネタには注目していきたいと思います。



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