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【キラーリーディングで探究入門】

 総合探究で卒論を書く前に、まずは好きな本を探してきてもらい、このキラーリーディングという手法でサクッと読んで卒論テーマを考えてもらいました。

 本を読ませたいのですが、もともと読書が苦手な子たちが多いので、こちらも、何か仕掛けないとモチベーションがあがりません。
 生徒たちはそれぞれ興味をもった本を1コマでひと通り触る感じで読める方法です。

流れのプロット図

展開3でやりました。

まずは始める前にキラーリーディングの説明。

 通常読書は苦手でも、つまり知的消費だよ、と言うと、少しモチベーション上がりました。
キラーリーディングはあくまでも精読ではないので、じっくり読みたい本の時には向かないのですが、その目的が知的生産であり、質より量を重視した読み方であると説明しました。
 選書してきた時点で、生徒がどの程度その本を読みたいのか、また、どの程度その本からの知識に期待しているかはわかりません。しかし、この読み方を知っているのと知らないのでは、その後の読書への向き合い方にも変化が出ますし、読書へのモチベーションに繋がります。読書は時間がかかり面倒だという意識を変えたいと思っていたので、なるべく楽しい活動になるように盛り上げて説明するのも大切なポイントです。

手順 45分間の設定

1.ワークシートにタイトルなどを記入させる。

ワークシート①
ワークシート②

2.キーワードを抜き出します。

3.何を知りたいのかワークシート①に書く。
 知りたいことで問い立てをし、ワークシート③に問いを書く。

ワークシートに③

4.ワークシート②のキーワードを念頭にザックリ   読むので、今回は他の気になる内容は飛ばすことが大事だと伝えます。

5.そのザックリ読みでわかったことをワークシートに①に3つだけ書く。ここも潔さが大事。

6.ワークシート③に問いの答えを簡潔にまとめる。

要約シート

ワークシートをもとに要約にチャレンジする。

これはこの実践を参考にしました。

1コマあれば1冊読めるという体験を通して
少しでも「こんな読書ならできるかも」と思えると、このあとの卒論テーマに関する読書も苦にならないことを期待して。

実際に生徒が提出したのはこんな感じで回収しました。

これにコメントを書いて返却しました。

読んでくださり、ありがとうございました。

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