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読書350キロカロリー

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この前、佐賀県にある武雄市図書館に行ってきた。撮影禁止で中の様子を伝えられないのがはがゆい。ので、公式ホームページでぜひ写真を見てください。(美術館みたいな図書館

蔦屋書店とスタバが併設されていて、ディズニーランドに匹敵するワクワク感を感じる、本好きにはたまらない夢の空間だった。また行きたい。



本屋さんや図書館。背表紙が佇む世界に足を踏み入れると、私はゾクゾクしてしまう。こんなにも、私が知らない言葉・表現・物語があるのかと、天を仰ぎたくなるのだ。

これだけの本を、一生かけても絶対に読み切ることはできない。でも、新しいページを開く高揚感が、絶えず私を待っていてくれるのかと思うと、それだけで人生の楽しみが3倍になる。本は、私の足取りを軽くして未来を照らしてくれる、不思議な魔法使いみたいだ。


それだけではなくって。感受性がハイになってるときには、あやうく泣きそうになってしまったりする。作者がどれだけの思いと時間を費やしてこの文章を紡いだのだろう…編集者や校正担当者やデザイナー、本づくりに携わる人たちがどれだけ愛情を注いで完成させた作品なのだろう…と想像すると、胸がぎゅっとなるからだ。

それもこれも、僭越ながら今年本を書かせていただいて、こんなに大変なのか…と面をくらった経験のおかげだ。筆が思うように進まず連日深夜まで画面とにらめっこして、〆切ギリギリで真っ暗な飛行機の中で書き続けてやっとできあがって。その中で、何度も構成や言い回しを修正してもらったり、執筆のアイデアを出していただいたり、とにかくたくさんサポートしてもらった。

それだけじゃない。発売日には、出版社の営業さんと書店周りに同行させてもらったのだけど、コロナ禍で人が消えた新宿のど真ん中で、少しでもいい場所に1冊でも多く並べようと情熱的にプレゼンするその姿を見たら、惚れるしかなかった。


20代後半から本をよく読むようになった私。趣味の欄に読書と書く程度に本が好きだったけど、著者として本を書いてからというもの、出版社を舞台にした小説やドラマにはもれなく泣いてしまうくらい、作家さんや出版関係者のみなさんへの尊敬が、想いを大きく膨らませてくれた。



私には、並べられた本1冊1冊に魂が宿っているように見える。私は、心の中で手を合わせながら、本に手を伸ばす。ページをめくる。装丁の手触りや紙の匂いを感じる。ある種の儀式のような、セラピーのような瞬間。


もし、本1冊にポテトチップス1袋相当のカロリーがあったとしても、私は本を食べ続けるだろう。(ポテトチップスも、好き。)

私の人生に、彩りを、ありがとう。

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