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10月になると必ず子どもたちにしていた話

1. 何も話さずに黙々と…



10月になると必ず子どもたちにしていた話があります。

ただしくは10月1日。(10月1日が休みの時は次の日の10月2日)

1年生~6年生、学年関係なく全学年でその時に担任をしていた子どもたちに向けて話をしていました。

【黒板の真ん中に線を引きます】

子どもたちは急に私が線を引くので不思議そうな顔をします。
「それなんですか?」
と聞かれますが、ちょっと待ってねとその後もつけくわえていきます。

【数字を下記のように書きます】

ここまで書くと子どもたちの反応も変わります。

「数字だ…。」
「何を表わしてるんだろう?」

となりますが、それでも何も答えずさらに付け加えていきます。
(この時点で気付く子もいました。)

【学年を下記のように書きます。※4年生担任設定】

さすがにここまで書くとほとんどの子どもたちが気付きます。

2. ようやく話し始める本当に伝えたい話


そしてようやく私も話し始めます。

「今日から10月です。みんなにとっては今日からは、難しい言葉で言えば節目の日となります。昨日までのみんなと今日からのみんなは大きくちがうんですよ。」

(4年生担任の設定)

「9月と10月の間に線がありますよね。4年生として過ごす1年間を半分に区切るとこうなります。両端に3年生と5年生と書いてます。先生が言いたいことはわかりますか?今日からの10月は線の区切りの右側に入ったことになります。」

ここまで言えば例えば4年生であればもうわかります。

「そうだよね。みんなと過ごして半年がすぎました。残りの半年は5年生に近づく半年になるんですね。更に月が進むと本当にもうすぐ5年生。高学年となっていきます。」

「月日はあっという間に過ぎていくけれど、こうやって意識するだけで全然違いますね。この半年間だけでも、みんなはたくさんの成長する姿を見せてくれました。だから残りの半年間も皆でいっしょに成長しながら大切に過ごしていこうね。今日から5年生に近い4年生なんだ!と意識するだけで、行動も変わってくるはずですよ。」

とこんな感じで話をしていました。

6年生であれば中学生に近い6年生と言えます、1年生でも2年生に近い1年生で、もうすぐみんなはお兄さんお姉さんになるねと話せます。

学年関係なく私は毎年10月になるとこのように話をしていました。

そんなに長くはかからないので、朝の会などで話をしていました。
またこの話をしておくと今後何かあった時にも、振り返ることができます。
本来であれば、この話を今年担任をしていたであろう子どもたちに話をしていたんだなと思うと感慨深くなりながら投稿をつくりました。

大人の1年はあっという間ですが、子どもたちにとっての1年間は内容も濃く、大切なものですもんね。子どもたちの成長を意識させるための少しでも参考になるといいです。

3. 最後に


もう早いもので10月ですね。
忙しい1学期を駆け抜け、夏休みに少しゆっくりできたかと思うと、2学期が始まり、あっという間に怒涛のように忙しい日々を過ごしている先生方も多いのではないでしょうか。

忙しい時にこそいろんなことが起こったり、学期が進むにつれて問題が大きくなったりとそういう経験がある先生も多いかもしれません。

私も初担任がなかなか気合がいる学級だったこともあり、とにかく節目ごとに行事ごとに、その時を逃さずに子どもたちにどういう話をしようかといつも考えていました。

なのでこの話は節目を意識した話として必ず毎年するようにしていました。

もちろん同じように話をしている先生方も多いとは思うのですが、初めて聞いたよ。ちょっと子どもたちに話てみようかなと思われる先生方のきっかけになるとうれしいです😊

先生方、毎日お疲れ様です。
残り半年間、がんばりましょうね!!!!!

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