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人生の敵を倒せ!心理学的に言うと、不安と興奮は同じ感情だった!

noteのAI機能でこの記事を3行にまとめてみた

・ 不安と興奮は同じ感情であることが心理学的に分かっている。
・ 本書では、人生をゲームに例えて課題をクエストと呼び、それをクリアすることで幸せを手に入れるプロセスが紹介されている。
・ 人生の出来事もゲームのようにスキルを上げ、道具を揃え、敵と戦うことで乗り越えることができるという考え方を示している。

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「心理学的に言うと、不安と興奮は全く同じ感情である」

そう書いてある本に出会ったのは、今から数年前のこと。

この本は、事故で脳に損傷を負ってしまい、生きる希望を失った著者が、人生をゲームに例え、生きていく上での課題をクエストと呼び、それらをひとつひとつクリアしていくことで、幸せを手に入れたプロセス。
私はこの本が大好きで、当時、このゲームを日本語でオンラインでできるようにならないかと、仲間と一緒に出版元の早川書房さんを訪ね、著者のジェインマクゴニガルさんにかけあってもらったくらいだ。

この本の人生の捉え方そのものが、感情のラベルを変えることで、捉え方が変わることを示している。同じことでも「つらい出来事」としてしまうと意気消沈してしまうが「レベルアップした自分にふさわしい新しい敵」と捉えると、わくわくしてくるから不思議だ。

この本の考え方が大好きで、今では、中高生コースの教材にもしている。ストレスフルな社会に生きる子供達に、君たちが今やってるゲームに現れる敵のように、人生で起きる出来事は、身の丈に応じてやってくる敵なのだ。だから、ゲームと同じように、自分のスキルを上げて、HPを蓄えて、道具を揃えていこう!という気にさせてくれる。
この本の中で、先ほどのセリフが登場します。

心理学的に言うと不安と興奮は全く同じ感情である。

そう。不安を感じ始めたら「わくわくしてきた」と言ってみよう。
口に出して何回か繰り返そう。
私はわくわくしている。
私はわくわくしてきた!
たったこれだけだ。

かく言う私は、あまり「不安」というものを感じない。
就職せずにギター1本さらしに巻いて(嘘)上京したときも、
アメリカの会社に就職した時も、
まったく読み書きできない言葉を話すドイツに移り住んだ時も、
親戚が一人もいないロンドンで出産した時も、
16年ぶりにライブハウスのステージに立った時も、
「不安」は全くなかった。
未知への挑戦は、私にとってはすべて「わくわく」なの。

なぜ私は不安を感じないのだろうと考えたのですが、おそらく引っ越しや転校を繰り返していた私に対して、母が不安をあおるような言葉をかけなかったからでしょう。

心配だね……
とは言わず
楽しみだね!
と言い換えてくれた母に感謝。自分が一番不安だっただろうに……。

心理学的に言うと、不安と興奮は全く同じ感情であることが分かっている。何かについて不安を感じたり、興奮したりすると、肉体はほぼ全く同じ”高覚醒”状態になり、エネルギーが過剰になる、胸騒ぎがする、心拍数が上がるなどの反応が現れる。(中略)アドレナリンの放出や鼓動の高鳴りは武者震い、またはウキウキしてるとさえ再評価できる

ジェイン マクゴニガル. スーパーベターになろう!──ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」より

何かの発表の前などに緊張してきた時に「あー緊張しているどうしよう」「緊張してきちゃった」と言語化してはだめ。その言葉を聞いた脳が「この体の状態は緊張なのだ」とネガティブに再確認することになるし、その言葉を聞いている近くにいる人にもそれは伝播してしまう。

そうではなく「ワクワクしてきた」という言葉にラベルを変えてみよう。同じアドレナリンの放出量、同じ鼓動の高鳴りでも、全く違う感情のラベルを貼り付けることで、むしろいい感じに興奮している自分になり、結果、パフォーマンスが上がり、実力が発揮される。


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