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今まで培った経験すべてを表現できる機会

noteを読んでいると、本当に素敵な女性に出会える。今日も素敵な記事を見つけた。色々な言葉が登場するけれど、個人的にビビッときたのはこれ。

“40年間で培った経験すべてを表現できるいい機会だと思いました。”

「40年間で培った経験すべてを表現できるいい機会」
そういう仕事に出会えるのって、幸せですよね。

それとは逆に、そうか、ウン10年頑張ってきたのはこの為だったのかという気づきもある。

妹は時が分からなくなった認知症の父の為に、あとどれくらいで退院するのかが分かるよう、横に長い達成表を作った。普通の人間はこういう場合、カレンダを使うが、時が分からない場合の認知症では、7日ごとに折り返す意味が分からず混乱するからだ。


病室の壁に貼ってある

退院日のところに「脱会」とあるのは、こちらの記事参照

妹は、今は障害者支援をしているが、ずっと幼稚園の教諭を務めていた。画用紙でササっと作れてしまうところもそれっぽい。

私も以前、障害者の集いでギター弾いた時「そうか、このために私は下手でも続けていたのかも」と感じた。

最初に紹介した記事の、アーデン歩(あーでん あゆみ)さんは、18歳でオーストラリアに飛び立ち、そのまま現地でグラフィックデザイナーとして活躍。永住権も取得していたそう。ところが10年前に出産を機に帰郷した際、ご主人が龍野を甚く気に入り、龍野に住むことに。古民家を改修するホテル事業に携わることになったのですが、デザイナーでもあり、英語も話せる歩さんは「40年間で培った経験すべてを表現できるいい機会だ」と。

以前、私は、主人の転勤で、アメリカ、ドイツ、イギリスと暮らしてきた。その時、同僚の女性から「あなたのキャリアはそれでいいの?」と聞かれたことがある。そもそも私は振り回されているとは1ミリも思ったことはない。そして、同じ土地で同じ仕事を積み重ねていくのも、キャリアアップなのかもしれないけれど、次々に環境が変わる中で、自分の手札を使ってなんとか生きていく術を覚える方が、本当の意味でキャリアアップなんじゃないかと思っている。

アーデンさんのような体現がまだできていないけれど、人生全体が、毎日毎日が、今まで培った経験をすべて表現できるいい機会だと思えたら最高な気がする。

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