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弱者のためにIT化しないって、それ、本当?

役所はコロナ前とほとんど変わらない

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本は一気に IT 化が進んだ。確かにコロナの感染拡大はまだ続いているし、亡くなった人、後遺症に苦しんでいる人は大変だし、日本経済にとって大打撃だったことは確か。けれどもその一方で、コロナのおかげ?で、日本のデジタル化は一気に進んだ。

ように見えた…

マイナカード更新手続きは相変わらず紙!しかも5年紙で保管!

先日、マイナンバーカードの期限が切れるとかで、更新手続きが必要になった。更新手続きって、いろいろなものがあるよね。クレジットカードとか、サブスクとか。でもそういうのって、コロナ後は、ほとんどオンラインでできるようになったよね。というか、オンラインでできる人だけでも、オンラインでやらないと、窓口すごいことになっちゃうよね。

ところが、どんなにパソコンが使える人でも、どんなにスマホが使える人でも、とにかく「全員」市役所に行かなくちゃいけないみたい。そして、そこで、なんとなんと、更新手続きをの書類を「紙」で提出するんだよ。確かに IT 音痴な人とか、スマホもパソコンも持ってない人って一定数いるし、そういう人たちを置いてけぼりにしないっていう社会は本当に大事だけど、置いてけぼりにしない方法って、できない人に合わせることじゃなくて、リソースのかけ方を工夫して、今まで以上に弱者に手をさし伸ばすってことじゃ?

オンラインでできる人をわざわざ役所まで来させて「紙」で手続きするって、どういう考えなんだろう。役所内って、誰も「これ、絶対おかしいよね」って意義を唱えないのかな…。

しかもなんと驚くことなかれ、その用紙は「5年間」市役所のファイル棚に保管されるんだって!紙のまま!

よく「デジタル化すると盗まれるから怖い」って言うけど、逆だよね。デジタルは盗んだ時に絶対証拠が残るんだよね。でも市役所の棚からファイル1冊職員が持ち出しても、持ち出した記録って残らないよね? いや、もしかして「持ち出しノート」とかに「持ち出し記録」とか書いてるのかもしれないけど(笑)

私は、できる人は全部オンラインでやって、できない人のために、残りのリソースを全力でそこに投資する方がいいと思うのよ。これって、もうお腹いっぱいって言っている人に「いえ、日本人全員に、おにぎり5個ずつ配布ですから!」って配っているのと一緒だよね。しかも将来的には、先進国に住む限り、オンラインでする方法を覚えた方がいいことは決まっているんだから、教えて使えるようになる可能性のある人に、マンツーマンで教えるとか、それでもだめな人には何らかの工夫をしてマンツーマンで寄り添うとか、税金って、そういうところに使うことが「弱者のへの対応」っていうんじゃないかな。

最近、公の仕事をすることが多いんだけど、記録をね、Excelでメールでもらって、それを印刷して、はんこをもらって、さらにそれをコピーとって、市役所に持っていく っていう作業があるの。毎月。

私の家から市役所までバスで 200 円かかるのね。いやもちろん歩いてもいいんだよ。でも歩く往復40分の間、私、自分の仕事できないのよね。確かに同じ仕事をしてる人の中には、IT が苦手な人もいるけどさ。その人たちだけ、個別に対応するのがいいんじゃないのかな。パソコンでできる人まで歩かなくてよくない?

そもそもエクセルってさ計算ソフトじゃん?
それが、役所って、Wordの表の代わりみたいな使い方してるんだよね。
行間隔とか、枠の線とか、もう、達人芸みたいで、すばらしいんだけど、Excelって計算ソフトだよね? 入力した数字をもとに、将来を予測したりするソフトだよね?
せめてせめて、必要な部署と共有して、変更記録が残るようにしたら、改ざんもないし、そもそも見たことが分かれば、ハンコなんていらないんじゃないの?

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