唐諸子4
2019年5月17日 フェリーが朝5時、小倉に到着。 朝焼けは、とても綺麗だった。 昨日のストップは、どうやら正しかったと今朝の体の状態で感じた。鉄のように身動きが取れない脚になっている。自分の泊まっていた2等の部屋を出ると、またもや見ず知らずの人が「一緒にいた外人さんは何処の国の人ですか?」と唐突に話しかけてくる。 あの、サンタさんのことか。イギリスの方です、と返す。「ヨーロッパの感じがしたのよねー」と。なんなんだ、この人は?すると
2019年5月16日 違和感のある左のお尻から腰にかけて、少し改善したようなしないような微妙な中、昨日と同じおにぎり弁当を受取り6時5分に宿を出た。 目の前からの潮風が心地よく、洒落た造りの白い宿は離れて見ると絵になっている。明日は打ち戻りなので、この先の『民宿くもも』に連泊の予約をとっていた。 昨夜は、学生時代に亡くなった父の夢を見た。久しぶりに私を案じてくれているのかなぁと、青い空と海を見て思った。何度考えても、この青い海が高知の人には一瞬にして魔物に変
2019年5月15日 止まらないために、止まった 。いつものように5時の目覚ましで起きると、体が昨日と確実に違った。 動物的な勘で、このままだと歩けなくなると察知する。脚が前にでない、いや出にくいのだ。 6時の出発に合わせて準備してもらっていたおにぎり弁当をフロントに取りに行き、連泊を申し出た。アメニティーの補充もタオル類の交換も不要だと言った。 今日は止まらないために止まるのだから、しっかり休もう・・・ リタイアするのは簡単だった。だけど此
2019年5月14日6時5分、霧雨の中を出発した。ザックの中の物をそっくり次の宿に運んでもらうので、軽くて楽チン。 花の子ルンルンの歌が出てきそう。本当は花の子ルンルンの歌を知らないのだ。 ただ、ルンルン ルンルン ♫『魔法使いサリー』なら知っていた。 まはりーくまはーりた やんばらやんやんやん ♪ 5月は一年で最も新緑の鮮やかな季節。今朝の木々は雨のせいでトーンを下げて大人びた感じだ。朝早いのはどうして気持ちがいいのだろうか。 子育
2019年5月13日 昨夜は話している時に寝てしまい11時半に起きて歯磨きをすると、短いSNSの投稿を済ませて再びベッドに沈んでいったのだった。 今朝5時に起きると、隣のベッドのOちゃんは寝ていた。 8時くらいに起きてゆっくりのペースで歩くと言っていたので、音をたてないように準備をした。部屋を出る前に「どこかで会えたらいいね」と言葉を残し、ベッドの中で目を開けていたOちゃんにさよならをした。 6時5分に宿を出ていた。 今日はひたすら国道56
2019年5月12日 今朝おはようございますと言ったとき、お婆ちゃんの前髪がクルンッと、不自然に内側に入っていたのが妙に可愛かった昨夜、カーラーで巻いて寝たんだな。 昔はみな巻いていた。こうして日々身だしなみに気を遣うことが、大切なんだと思う。 今朝の朝食も期待通りに美味しかった。その後お婆ちゃんと少し話すと、 おばちゃんは、昨日のことがまだ尾を引いている様子。そりゃそうだ。 この宿はネットでも人気だという話題になると、意に反していろいろ書かれ
2019年5月11日 三十五番札所 三十六番札所 昨夜は疲労で参っていた。 いつもの疲労より1ランク上だった。回転ずしから、板前さんが握るカウンターに座るくらいランクが上がっていたのだ。宿に着いて購入したものを貪るように食べると、お決まりの洗濯をしてベッドに寝転がってSNS投稿後、起きないといけない起きないといけないと思いつつ11時半まで寝ていた。その後はお風呂に入って歯磨きをして寝るが、いつものように夜中は何度も洗濯物を気にかけている。それか
2019年5月10日 三十一番札所 三十二番札所 三十三番札所 三十四番札所 お寺はどうして高い場所に作るんだろうか。建てる?いや、建立する、か。 土地が安いから❓ 山の上の方が、風情があるから❓ 今日もしっかり山登りをした。 繰り返し言うけどアスファルトonlyもイヤだけど、歩きにくい山はもっとイヤだ。車のお遍路さんはこんな事を考えないんだろうな。 今朝は、準備していた朝ごはんを食べて6時前にホテルを出た。 6時5分の路面電車に飛び乗
2019年5月9日 二十九番札所 三十番札所 **そうだ うれしいんだ いきるよろこび たとえ むねのきずが いたんでも~ ♫ **遍路ウォ-クは30%の踏破で、大体3分の1を終えた感じだ。 毎日が必死です。 いや、生きている人たちは皆必死です。 地図を頼りに歩くんだけど、今日も違う方向に進んでいた。桃色吐息じゃなく、ため息・・・ 闇雲に歩くのではなく、遍路は地図を見ながら組み立てていきます。 私の場合、極度の方向音
2019年5月8日 二十七番札所 今日は遍路のことで、劇的に違うことがあるが、後に分かる。 いつもの鳥のさえずりを聞きながら、二十七番・神峯寺(こうのみねじ)に向かった。次の宿に無料でキャリーサービスをしている情報を得ていた。 泊まりたかった人気宿の『遊庵』はここから約36㎞ほどあり、その前に27番の山に打ち戻ってくるのが約4時間かかるとか3時間で足りるとか、足の速さによって違うようだ。 上りは息が切れまくってきついし、下りは足や膝にダメーシ
2019年5月7日 オサカナ くわえた どら猫~♪ おーおっかけーて~ ♫ 昨夜の雷はどことやら、今朝はサザエさん日和。快晴だ☀️ 鮭と納豆とほうれん草のおひたしで腹ごしらえを終えた後に、 ここ金剛頂寺から『道の駅キラメッセ室戸』の分岐を尋ねた。 すると昨日から食事のお世話をしてくれていた女性(おそらく住職の妻では?)が、不動岩を必ず見るようにと強く推してくる。 次の27番神峰寺(こうのみねじ)に行くには道の駅を目指した方が早く、寄り道
2019年5月6日 二十四番札所 二十五番札所 二十六番札所 木々に新緑がみなぎり、山々は緑に染まって爽やかに香る立夏である。 相も変わらず坂と山と階段で、今日もへろへろ。アスファルトonlyも辛すぎるけど、山や階段も息が切れて呼吸困難になりそうだ。マメは相変わらず悪いままで、気持ちはどんより曇り空。 昨夜は美味しいごはんとキャリーサービスに喜びまくっていたのに、数時間でこの変わりようなのだ。 カメレオンだ。 ●宿から見た、朝5時半
2019年5月5日 はああああぁぁるばるーー来たぜー ♪ こーちけーんーーーーーーー (高知県) 10日連続して歩けたことに感謝。 国道55号線の海沿いをひたすら歩いて、27.6㎞先にある『民宿徳増』を目指す。 1円でも節約をしたい気持ちはあるが、女性は善根宿NGだと色々なところに書いてあるのだった。 ※善根宿とは、お遍路さんに宿を提供するお接待の一つで、無料の簡易施設。 ごく一部の悪意を持った人もいて、女性は要注意 それを忠実に守る訳で、宿か
2019年5月4日 今日も痛くて暑くて、そして眠かった。 朝5時、夜が開け始めた薬師寺宿坊を出立する。 昨日の賑わいがウソのように日和佐の駅も静かに眠っている。 昨夜はマメをこそぎ取ろうと、近くのファミマでカッターを買い、この先どうなるのかと案じながら治療していたが、やはり今朝靴を履くとマメの上に更に出来たマメが痛む。😰 いつものように、それは相当痛かった。 マメの二階建て。マメの二世帯住宅だ。 彦摩呂か! それはまるで、食べ物屋さんに入
2019年5月3日 誰にだって一つや二つー ♪ 心に開かずの部屋があるー 一生懸命生きているのにー 傷を恥じること等ないさー ♫ 今の積み重ねが未来になるのだから、まぎれもない『今』が尊いのだ。しかしそれは、過ぎて気付くことか殆どだ。 悲しいかな、人はこうやって成長するのだろう。 だけど、何度でもやり直しがきくのが人間だと思う。 自分の両足を交互に前に出し、三歩進んでニ歩下がったりせずに、、続けて歩く。技術なんか
2019年5月2日 二十番札所 二十一番札所 二十二番札所 不安レベルmaxで、2つの山越えが始まった。 それは、鶴と龍。 自慢でもなんでもなく、激しい方向音痴のため変なルートに迷い込むんではないかと不安。 未だ小爆弾は大人しいのに、肩の痛さと足のマメでグッタリしている。 小爆弾というのは👉自分の左脚のことで、リハビリの最中に遍路に出てきたのである。 そもそも5年前から原因不明で股関節に水が溜まり痛みを発症していた。その後、整形外科や整骨院、治療