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アカデミー賞候補「チック・チック・ブーン!」を、偉大な人の伝記と知らずに観て大失敗した件

ここのとこ、アカデミー賞候補の作品を観ているが、けっこう失敗が多い。

今日、やっちまったのは、ネットフリックスで観た「チック・チック・ブーン!」



「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのアンドリュー・ガーフィールド主演で、彼はアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているようだ。

なんでも、ミュージカル作家の自伝的ストーリーらしい。

というのはうっすら知りつつも、そもそもミュージカル自体もあまり詳しくない。まあ、歌や踊りが楽しそうだし、観れば楽しいだろうと思って軽はずみに見たが、大失敗。

そもそもこの主人公「ジョナサン・ラーソン」という人は、ミュージカル界の革命児と呼ばれるレジェンドらしい。

ジリ貧で、レストランでアルバイトをしながらミュージカル作家を目指すも芽が出ず、やっと評価されたと思ったら35歳で急逝したらしい。

その後ミュージカル「レント」がブロードウェイでロングラン上映されて、現在も上映されているのだが、残念なことに彼自身はその舞台を目にしないまま亡くなったようなのだ。

だからミュージカル界では彼のことを悲劇のレジェンドとして英雄視しているそうなのだ。

そんなことをさっぱり知らずに、夢を追う若者が頑張って評価される映画だと思っていたから、観ていてもずっと不遇なままでなかなか評価される場面が訪れないし、なんとなく気だるい映画だなと思いながら見ていた。

さらに、実はわたしは、アンドリュー・ガーフィールドはあまり好きではない俳優さん。けれど、スパイダーマン好きの息子は結構彼のことが好きで、春休みで家でダラダラしているのもなんだし、一緒に観ようかということで観始めた。

けれど、そもそも前提となる主人公の語りが多くて息子は開始1時間弱で「なんか眠くなってきた」といって離脱。実はそのとき、わたしもすでに結構眠かった。けれどここで観るのを辞めたら、もう一生観ないだろうと思ったので、わたしは頑張って最後まで見た。けれど、消化不良。

アンドリュー・ガーフィールドをはじめとする出演者の歌は素晴らしかったのだが、それに感動するよりも、なんとなく単調なトーンのまま進むストーリーに飽きてしまい、そのまま終わってしまった感じで、最後まで眠かった。

そして、最後のエンドロールに出てきた、ラーソン本人の映像を見て、はじめてこの劇中に出てきた主人公の服装も髪型もしぐさも、本人に似せていたのだと気づいた。

ダサイTシャツとか、地味な洋服、変な髪型、ぜんぶ本人の映像に基づいて再現されたものだったのだ。観終わった後にそれを知るのって、結構キツイかも。

そういえば「ボヘミアン・ラプソディ」もそういう作りだった。クイーンも大して知らなかったけれど、それなりに映画を楽しんだ後、エンドロールで出てきたフレディ・マーキュリーの映像を見て「めちゃくちゃ本気で似せていたのだな」と分かった。

ただし、「ボヘミアン・ラプソディ」は、クイーンを大して知らなくても、ストーリー展開が早いし、ドラマティックなので、知識がなくても割と楽しめた。

けれど今回の「チック・チック・ブーン!」に関しては、同じレジェンドとはいえ、主人公がスターではなく、作家なので、とにかく絵面が地味できつい。

やはり「その人を知ってて当然」の前提から始まる作品は要注意、といったところか。

これから観ようと思っている人は、ぜひ先に、ジョナサン・ラーソンについて少し調べてから観ることをお勧めする。

とりあえず、Wiki貼っときます!

今日もお読みくださりありがとうございました!

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