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田舎の景色は美しくて、尊くて、ちょっと痒かった。


帰省3日目


朝7時に目が覚めて、母と談笑しながら朝ごはんを食べていたら「そろそろ近くの花畑にハナビシソウが咲く時期だね」と言われた。


ちなみにハナビシソウは別称カリフォルニアポピーと言われていて、鮮やかな橙色のポピーによく似たお花のこと。


ご近所さんしか知らない雑草だらけの抜け道を抜けると、徒歩数分でたどり着くお花畑は、毎年季節ごとの花が咲き並び、
春はハナビシソウ、梅雨の時期は紫陽花(アナベル)、秋はコスモスと言った感じで、季節ごとに彩りを変える。


今日は早めに家を出て、兄に車を借りてドライブするつもりだったけれど、せっかく早起きをしたわけだし、観光客でごった返す前に散歩がてら行ってみることにした。



毎年のように見にきているはずなんだけど、何度見てもこの景色は圧巻だ。
一面ハナビシソウが広がっているのではなく、ちらほら見える桃色のコスモスや、真っ赤なポピーを植える遊び心もとってもステキ。



ひさしぶりに仕事以外でカメラを構えたので、畑一面に咲くハナビシソウにわくわくしながらカメラを構えた。


(少しだけ写真載せますね)



写真に夢中になっていたら、おそらく人生ではじめて、目の横を蚊に刺された。


蚊に刺される可能性を考慮して、長袖長ズボンで向かったというのに、これはO型の宿命なのか、それとも田舎の蚊は貪欲なのか・・・

もしくは夏前の予行練習なのかもしれない・・・


それから家に帰って、エッセイを一本書きあげ、写真を現像していたら、あっという間にお昼のチャイムが鳴った。

こちらに帰ってきてから時計をあまり見ていないのは、きっと田舎特有のお昼と日没を知らせるチャイムが鳴ってくれるからだろう。

都会で過ごしている時は、よほど時間を気にして過ごしていたんだろうと思うと、なんだかこのスローライフが尊い時間のように感じる。



お昼ごはんを軽く済ませたら、兄から車のカギを借りてドライブに出掛けることにした。

兄と兼用の車といえど、私はほとんど実家にいないので、兄に怒られないように慎重に運転すると肝に銘じて、半年ぶりにハンドルを握った。


どこまで行こうか考えたけれど、行きたいところはコレといって無いし、買いたいものといえば、持ってくるのを忘れたフェイスパックくらいで、考えるのも面倒なので、ひとまず当てもなく走ってみる。


国道沿いは車が多くてソワソワするので、細い道を一つ曲がって、山道をくねくねと走っていく。


木々に囲まれた道は木漏れ日がとてもキレイで思わず頬がニヤけて、お腹の底から深呼吸をした。


そういえば、こちらに帰ってきてから、息が詰まることがほとんどなくなった気がする。


それどころか大きく背伸びをしたり、大きく深呼吸ができているし、ミラーに映るわたしの顔も心なしか明るくなったような気がして嬉しくなった。


『これが余裕か・・・』


過去の自分と比べたら、今はかなりノンストレスで生活できていると思っていたけれど、わたしは意外と頑張って生きようとしていたようだ。


そもそも、ノンストレスでハッピーな人生に魅力を感じていないし、地に足がついているどころか、地に足が埋まっている人間なので、それをちゃんと実感できて少し安心した。



『ちゃんと人間やれてんな、偉いぞ自分』






*.+°Profile*.+°

花崎由佳(はなさきゆか)

フリーフォトグラファーをしながら
メンタル心理カウンセラーもやってます

日々の小さなお悩み、人間関係のお悩み、
自己肯定感や自分らしさのコーチングを
メインにお受けしていますஐ.*+


普段はこんなお話を書いてます↓



ココナラでチャットお悩み相談受付中‧⁺˚.


stand.fmにて週一回ラジオ配信中.。.:*

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