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朝のコーヒーと、音楽と、本と、シトラスの香り。


朝食を簡単に済ませて

食後のコーヒーを淹れたら

ヘッドフォンを付けて

最近お気に入りの
mikuさんのプレイリストを流し

読みたい本を選んで座椅子に腰掛ける



ここ最近はクーラーに頼ってばかりで
部屋中の窓を閉め切っていたけれど

今日は曇り空なので
久しぶりに窓を全開にして
空気を入れ替えることにした


揺れるカーテンのそばには
シトラスの香りのルームフレグランス

風に乗って漂う爽やかな香りが鼻をくすぐる

私はそれをめいっぱい吸い込んで
椅子に腰掛けたまま背伸びをした


「なにこれ幸せ・・・」


とても静かで穏やかな時間に
少しだけ胸がくすぐったくなって

この何気ない時間に
幸せを感じられている自分にも嬉しくなって


なんでかわからないけれど


本当になんでかわからないけれど


涙が出そうになった


なんで?(3回目)


そろそろ私の涙腺をどうにかしてほしい


それからしばらくの間


本を読んで

コーヒーを口に運んで

グラスをテーブルに置いて

また本のページをめくる


ひたすらこの繰り返し


ちなみに私はエッセイを書いているくせに
活字を追うのが苦手なので

本を読み始めてすぐは
活字がまったく頭に入ってこない

無理矢理にでも
3ページほど読み進めたあたりから
やっと活字が言葉になっていく


とても要領が悪いのはわかっているけれど

内容が入ってこなかった最初の3ページを
そこからまた読み返す時もある


今日は珍しく最初の1ページ目の終盤で
活字が頭に入ってくるようになったので
時間を巻き戻さずに済んだけれど



ここまでお読みいただいて

活字が苦手なら本を読まなくたって良いじゃない

というかなんでエッセイなんて書いてるの?

って思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど


他でもない私もそう思っている


強いて言うなら

「発信することが好きだから」

なのだろう


自分のなかにある考えや思いを
文字や音声にして具現化して伝えることが好きで
時間を忘れてしまうほど没頭できる


だけど自分のなかにある語彙力だけでは
伝えたい思いや感情を上手く導き出せない時があり

そんな時に私は本を読むようにしている

自分のなかに埋もれている言葉を引き出して
自分が伝えたかった思いに
ピッタリとハマる語彙を探しにいく


「そう!それだ!」


突破口が一つ見つかれば
あとは自然と自分の中から言葉が溢れてくる


この感覚、みなさんにも伝わっているだろうか・・・


今日もそんな感じで
最初の数ページを読んで答えが見えたので本を閉じた


今思ったけれど

私が一冊本を読み切るのに時間を要するのは
きっとこれも原因の一つなのだろう


ともあれ


物の存在価値というものは
作った張本人ではなく、受け取った人が
価値の大半を決めるものだ

書いた張本人は

「最後まで読まずに閉じるなど怪しからんやつめ!」

と思うかもしれないけれど

私は私なりの理由があって
本に価値を見出しているので許してほしい



栞が挟まれたままの本を傍におき

パソコンを開いて

コーヒーを一口


キンキンに冷えていたはずのコーヒーが
たった数十分でぬるくなっていて

結露がしたたるテーブルを見て
コースターを置くのを忘れていたことに気がついた


曇りといえど夏の暑さには敵わない


じんわりと汗ばむ気温に耐えかねて
クーラーのリモコンに手を伸ばしかけたけど

あともう少しだけ・・・と


そっと扇風機を近づけて暑さを凌ぐことにした



そんな静かで穏やかな朝のおはなし



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