幸せは受け取るものではなく、自分で見出すもの。
『”私が私を幸せにしてあげる！”っていう意味で
自分に結婚指輪を買ったの』
私の心の師匠とお呼びしている方に
そんな話を聞かせてもらった
最初はとっても驚いたけれど
師匠の覚悟と言葉に対して
「寂しい人」だとか「強がり」だとか
そんなふうには全然思えなかった
むしろかっこいいとすら思った
師匠は決して
「一生ひとりで生きていく」
という意味で買ったわけではない
実際に師匠は指輪をお迎えした数週間後に
いまの旦那様と知り合ったのだそうだ
『誰かに愛される前に
まずは自分を心から愛してあげなきゃ』
師匠がいつも口癖のように言っている言葉
人の心は自分の写し鏡であるとよく言うけれど
自分が楽しくないと感じていると
相手も楽しいと感じられないし
自分が怒っていたら
相手のこともイライラさせてしまうわけで
自分が幸せでないと
相手も幸せにすることはできない
「幸せになりたい」
という願望を叶えることを
誰かに委ねてはいけない
誰かから幸せを受け取ることだけに
幸福を感じていたら
いつかそれを貰えなくなった時に
何も残らなくなってしまうだろう
本当の幸せを得るためには
まず自分のなかで
幸せを作り出してあげあきゃならない
つまりは『幸せの自家発電』
もちろん誰かから受け取る幸せも
大切に扱っていくべきだけれど
一旦それを抜きにして
自分自身に残るものに目を向ける
もしかしたら
”何も残らない”
と思うかもしれないけれど
最初はそれでもいいと思う
ないなら探しにいけば良いんだから
師匠のように自分を幸せにするために
その意思を形にしてみても良いかもしれない
自分のことを無条件に褒めるだとか
一日一回甘やかすだとか
そんな些細なことからでも良い
自分のなかにある苦悩を
洗いざらい吐き出してあげることも
自分を幸せにするための第一歩にもなる
高い地位に登りつめることが幸せなんじゃない
結婚することが幸せじゃない
功績や大きなトロフィーが幸せなんじゃない
知名度が幸せなんじゃない
いつかその全てを失った時
自分のそばにいてくれる人と
残された些細な幸せのカケラこそ
本当の幸せと呼べるものなんだと思う
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花崎由佳(はなさきゆか)
『ココロに灯りを、人生に彩りを』をモットーに
私が撮影した写真と、エッセイやコラム、
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