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最近、特に読みたいと思っている本のご紹介。

これまでも、本にまつわる発信をしてきましたが、最近特に読みたいと思っている本を、今回は紹介しようと思います。

もし読んだことのある人がいたら、ぜひ色々感想共有したいです。


①ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学 (中公文庫)

最初から小難しい本を出しましたが、1冊目はエドムントフッサールです。

大学院に入学してから「古典」(古い時代に書かれた書物)というものにできる限り触れるように意識をしているのですが、「ちゃんと読みきりたい!」と思っている古典の1つです。

フッサールは19世紀に活躍した哲学者・数学者です。
もともとは哲学者ではなく数学の方に力を入れていた研究者でした。
ですが、ブレンターノという哲学者に影響を受けて、25歳ごろから哲学を専門に変更しています。

そしてもともと数学研究家だったフッサールが哲学の中でも専門的に力を入れたのは、「現象学」という分野です。フッサールが構想した「現象学」は、何らかの対象が私たちの外部に存在していると言うために「認識」がどのように成立しているのかを根拠づけようとしたものです。

哲学というのは基本的に「真理を求める」学問ですが、「現象学」は「自分たちはなぜ真理だと感じるのか?」を研究する学問です。他にも、ノエシス・ノエマ、エポケー、現象学的還元などの思想を唱えています。

フッサールの現象学は後にハイデガー、サルトル、メルロポンティー、レヴィナスらによって独自に展開され、哲学という分野を超えて社会学、医療、教育学などに活用されています。

これだけでも、フッサールの著作だけ読んでいては決して発見できない解釈がある気がします。だからこそこの本を機に、他の哲学者にも興味を持ちたい!

②愛するということ

私がエーリッヒ・フロムの「愛するということ」を初めて読んだのは大学生の頃。当時は、フロムが言っている「愛は技術である」の意味がイマイチよく分からず、「なんだかよく分からんけど、自分から愛することが大事なのか?」位にしか思ってませんでした。

でも、年齢を重ねれば重ねるほど、「愛は技術である」ということを身を持ってそうだよな、と感じることが増えてきました。

フロムは、「人はどうすれば愛されるかは考えるのに、どうすれば愛せるのかを考えない」と本の中で述べています。

「愛される」よりも、「愛すること」について考えたい。
この歳になって読むことでまたどんな発見や気づきがあるのか、楽しみだからこそもう一度読み直したい本です。

③植物は気づいている: バクスター氏の不思議な実験

私は植物が大好きで家では数十種類の植物を育てています。
植物を見ていると元気が出るのと、たまに語りかけたりするんですよね。「今日もかわいいね〜」とか「最近寒いね〜」とか。

返答がもちろんある訳ではないのですが、「植物にも、快・不快の感情があるんじゃないか?」とたまに思ったりもして。

私と同じようにそんなふことを思って実験した人がいます。
その名も、クリーヴ・バクスター。
「植物に感情は存在するのか?」
こうした"不思議な現象"を研究する人のこと、もっと知りたい。

本には、実験の詳細から世間の反応、実験が示唆するスピリチュアルな側面まで描かれているそう。果たしてどんな結果が描かれているのか、非常に興味があります。

さいごに

さて、いかがでしたでしょうか。
「初めて聞いた!」「読んだことある!」「これ読みたい!」「なんか難しそう….」など色んな感想があるのではないかなと思います。

特に、普段は触れない古典などは抵抗があるかもしれないですが、こういう古典こそ、興味がある方を巻き込んで一緒に読書会などするとちゃんと読むことに繋がるので個人的にはおすすめです。

みなさんが読みたい本も、ぜひ教えてください◎



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