今野 優紀|Yuki Humphreys

障害のある人の表現活動や、どんな人でもミュージアムを楽しむための仕組みや環境づくりに関…

今野 優紀|Yuki Humphreys

障害のある人の表現活動や、どんな人でもミュージアムを楽しむための仕組みや環境づくりに関わっています。 noteでは国内外のリサーチ記録などを気ままに紹介します✍️

最近の記事

📕 読書記録(2024年1月)

📕 1月の読書記録 #多和田葉子 さんの #献灯使 (#地球にちりばめられて も読みました) 元旦の朝日新聞朝刊「縮みゆく社会に希望はあるのか 多和田葉子さんが語る未来の見つめ方」で知ったこの小説。高齢化と人口減少が進む先に予測される、2040年の日本の社会問題を取り上げた記事のなかだった。 この言葉にハッとしたのは、自分の置かれている状況に近いものを感じたからだ。数年間で働き方や生活環境が大きく変わり、人と直接会う機会が少なくなった。在宅ワークが基本になり、多くの時間を

    • 【後編】アウトサイダー・アートフェア2021

      毎年1月にニューヨーク、10月にパリで開催されているアウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair)。 前の記事で、ニューヨーク会場のことを書いたので、この記事では同じ年に訪れたパリ会場のことも含めて書きたいと思います✍️ パリ会場で感じたニューヨークとの違い 2018年10月にパリで開催されたアウトサイダー・アートフェア。 同じアートフェアでもニューヨークとパリではちょっと違った雰囲気。 ちょうどこの時期、市内ではアートイベントが複数開催されていて

      • 【前編】アウトサイダー・アートフェア2021

        今年もアウトサイダー・アートフェアが開催されました。 アウトサイダー・アートフェア(Outsider Art Fair)とは、毎年1月にニューヨーク、10月にパリで開催されている「アウトサイダー・アート」と呼ばれるアート作品が一堂に販売される国際的なアートフェアのこと。 会場には世界中から集まった出展者がブースを構え、一押しのアーティストの作品を出展する。今回は2018年1月にニューヨーク、10月にパリの会場を訪れた記憶を交えながら、今年のアートフェアについて紹介したいと

        • テクノロジーの力で安全な移動をサポート!方向や距離を音声でナビゲーションするアプリが登場。

          1月27日(水)から東京メトロの5つの駅で、視覚障害者に向けた音声ナビゲーションアプリ「shikAI(シカイ)」が公開されました。 ナビゲーションアプリ「shikAI」「shikAI」は駅構内の点字ブロックに表示されたQRコードを、スマホのカメラで読み取ると、現在地から目的地までの正確な移動ルートを導き出し、音声で目的地までをナビゲートするというシステム。視覚に障害のある方が迷うことなく、ホームから改札口、そして出口までの移動をサポートしてくれるというアプリです。 ニュー

        📕 読書記録(2024年1月)

          アメリカとメキシコの国境にかけるシーソーがデザインアワードを受賞

          アメリカとメキシコの国境に設置されている1000キロを超える不法移民対策のフェンス。2019年7月、カリフォルニアを拠点とする建築家のロナルド・ラエル氏とバージニア・サン・フラテッロ氏によって制作されたプロジェクト『Teeter Totter Wall(シーソーの壁)』が、ロンドンのデザインミュージアム(the Design Museum)による、2020年のデザインアワード「Beazley Design of the Year」を受賞しました。 Teeter Totter

          アメリカとメキシコの国境にかけるシーソーがデザインアワードを受賞

          公衆トイレのあたらしいかたち、性別や障害ではない選択って?

          東京・JR大井町駅前にリニューアルオープンした公衆トイレ、その名も「大井町駅前公衆便所」。線路沿いに立ち並ぶ、筒状の建築物。すらっと細長いモダンな景観に、思わず「これが公衆トイレ!?」と疑ってしまいそうなデザインです。 現代の公共トイレ公衆トイレというと、「だれでもトイレ」が設置されているのが一般的だと思います。これまでは「障害者用トイレ」や「車いす用トイレ」と呼ばれていましたが、近年では「多目的(多機能)トイレ」や「だれでもトイレ」などと名称が変わってきました。これには、

          公衆トイレのあたらしいかたち、性別や障害ではない選択って?

          【イベント】 アートパラ深川おしゃべりな芸術祭

          11月15日〜23日の9日間にわたって開催されていた『アートパラ深川おしゃべりな芸術祭』に行ってきました。 深川の街全体が美術館にこのイベントは、江東区の門前仲町、清澄白河、森下のエリア全体的に、障害のあるアーティストによる500点以上のアート作品が飾られ、街中が美術館になるという企画。 風情が残る深川の街並み。古くからあるお店の軒先にたくさんの作品が展示され、多くの人が足を留めていました。どことなくお店の雰囲気にも合っているようで、歩きながら一点一点を眺めるだけで楽しい

          【イベント】 アートパラ深川おしゃべりな芸術祭

          【展覧会】Colors かわさき 2020展~アートで元気を!Living with ART!

          公益財団法人川崎市文化財団が主催する展覧会「Colors かわさき 2020展~アートで元気を!Living with ART!~」が、ミューザ川崎シンフォニーホールで11月21日(土)まで開催されています。 どんな展覧会? 障害の有無に関わらず、公募によるアーティスト約80名の作品と、市立特別支援学校の子どもたちの作品を展示する展覧会。今年は多くのイベントが開催中止を余儀なくされ、作品を発表する機会や場が失われているケースが多く見受けられました。同展は、こんなときだから

          【展覧会】Colors かわさき 2020展~アートで元気を!Living with ART!

          【展覧会】いろとりどり展

          先日、藤野で開催されていた展覧会を見に行ってきました✍️ 藤野地区近郊で活躍する福祉作業所や宅老所のメンバー、学校や子どもたちによる作品を紹介する展覧会『いろとりどり展』。藤野駅前の観光案内所「ふじのね」で配架されていたチラシを目にして知りました。 会場になっていたのは『ふじのアートビレッジ』(藤野近郊で活躍するアーティストによる9つのギャラリーが集まる発信拠点)のなかにあるレストラン『fujinoだだッコ』、『藤野芸術の家』、そして屋外のスペース。くりのみ学園、フジノた

          【展覧会】いろとりどり展

          【展覧会】第35回東京都障害者総合美術展

          西武池袋本店で開催されていた「第35回東京都障害者総合美術展」に行ってきました。この展覧会は、障害のある方の作品を発表する場を設けることで、芸術文化活動への参加機会をつくること。優れた才能の発掘や育成を通じて生活をより豊かにすること。社会参加を促進することで障害者に対する理解や認識を深めることなどを目的に東京都が主催しています。 東京都に在住している障害のある方を対象に、絵画・造形・書・写真の4部門から作品を公募する形式で、35回目となる今回は554点の応募作品から審査を経

          【展覧会】第35回東京都障害者総合美術展

          【展覧会】アウトサイダーアートの方向

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          【展覧会】感性のコラージュ 障がい者アート展

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          【展覧会】奈良のものづくり展@中川政七商店 渋谷店

          【展覧会】奈良のものづくり展@中川政七商店 渋谷店

          【展覧会】世界のバリアフリー児童図書展

          東京藝術大学の美術館で開催中のあるがままのアート展から徒歩3分。国立国会図書館 国際子ども図書館で『世界のバリアフリー児童図書展-IBBY選定バリアフリー児童図書2019』が開催中です。 国際児童図書評議会(IBBY)では2年に一度、世界中から収集した障害のある子どもたちの読書を支援する書籍の中から特に優れた作品を選んで、推薦図書リスト“Outstanding books for young people with disabilities”を刊行しています。今回の展示会で

          【展覧会】世界のバリアフリー児童図書展

          【展覧会】あるがままのアート −人知れず表現し続ける者たち−

          さまざまなアーティストたちの特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」が、2020年7月23日(木・祝)から9月6日(日)まで、東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催されています。 出展アーティストの特徴は、専門的なアート教育を受けず、従来の美術の枠組みや流行に左右されることなく、独自の手法で作品を制作していること。作品が生み出される環境も人によってさまざま。自宅で作品に向き合う人もいれば、福祉施設のアトリエで制作している人もいます。 こういった作品を

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          【展覧会】写真家・齋藤陽道さんインタビュー映像

          東京都渋谷公園通りギャラリーで開催中の展覧会「フィールド⇔ワーク展 日々のアトリエに生きている」に出展している写真家の斎藤陽道さんのインタビュー。5名のアーティストの元を訪れ、日常風景や作品制作の様子を撮影した際に感じたことなどを語られています。 展覧会の感想note: https://note.com/yuk1konno/n/n3363c714130e

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