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【イベント】 アートパラ深川おしゃべりな芸術祭

11月15日〜23日の9日間にわたって開催されていた『アートパラ深川おしゃべりな芸術祭』に行ってきました。

深川の街全体が美術館に

このイベントは、江東区の門前仲町、清澄白河、森下のエリア全体的に、障害のあるアーティストによる500点以上のアート作品が飾られ、街中が美術館になるという企画。

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風情が残る深川の街並み。古くからあるお店の軒先にたくさんの作品が展示され、多くの人が足を留めていました。どことなくお店の雰囲気にも合っているようで、歩きながら一点一点を眺めるだけで楽しい時間。

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八百屋さんに飾られていたこの作品。気になって近づいてみたら『フルーツバスケット』という作品だと気づいて、微笑ましくなりました。

公募展『第1回アートパラ深川大賞』

同時開催されていたのが、『アートパラ深川大賞』。これは、全国の障害のあるアーティストによる公募展。全国から寄せられたアート作品、889点の中から特別審査員が選出した入賞作150 点が2会場に展示されていました。

公募展会場①:深川不動尊地下ロータスホール

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一つめの会場は深川不動尊の地下にあるホール。目を引く作品、好きだなぁと思わせられる作品がたくさんありました。

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障害のあるアーティストの作品を鑑賞して面白いと思うのは、私たちが常日頃、日常生活のなかでよく目にするモノが、自分には想像もできないような描き方で表現されていることがあるからです。例えば有名人や芸能人、企業のロゴマークや商品、街並みや風景、動物など。この人のフィルターが通るとこんな風に見えるのか!と、その意外性に衝撃を受けることもしばしば。
同じモノでも、人によって見えかたや感じかたが全く違うことを実感すること。解釈の仕方は無限にあると気づくこと。自分にはない視点や感性に出合えること、ひとつひとつ大きな魅力に感じています。

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大阪の繁華街、新世界を描いた作品。新世界というと雑多な店舗が賑やかに犇めく様子を思い浮かべる一方で、描かれているのはシャッターが閉ざされた串カツ店や飲み屋が並ぶどこかの路地。細い道を歩く人々の後ろ姿。黒いペンのみで描かれた街並みからは、どこか静寂で不思議な世界観を感じさせられます。

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カラフルな風景に引き寄せられた、南イタリアのオストゥーニという街を描いた作品。気になってどんな場所なのか調べてみると、なんと別名「白い町」と呼ばれ、白壁が迷路のように続く旧市街が広がることで有名だとか。真っ白な路地を彩りたくなったのか、実際に色鮮やかな路地が潜んでいたのか、想像が掻き立てられる作品でした。

公募展会場②:The Fleming House

もう一つの会場は、清澄白河にあるThe Fleming Houseというギャラリー。ここにもたくさんの作品が展示されていました。

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この作品は『コロナ収束を願い踊るジョントラボルダとトランプ大統領の娘』という、すごい場面を描いた作品。

アート絵馬ウォール

富岡八幡宮では『アート絵馬ウォール』と題した展示も。子どもたちが描いた小さな絵馬を組み合わせた『みんなの絵馬神輿』もありました。

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オンラインで楽しむ方法も

イベントは終了してしまいましたが、360 度ビュー写真で作品を鑑賞できるバーチャル美術館がオープンしています。下記リンクで、12月31日まで公開されているようです。

開催概要

アートパラ深川おしゃべりな芸術祭
会期:2020年11月15日(日)〜11月23日(月・祝)
会場:東京都・深川エリア(門前仲町・清澄白河・森下)にある地元の神社仏閣や名所・旧跡、学校、数多くの商店、飲食店、ギャラリー、イベントスペースなど
https://www.artpara-fukagawa.tokyo/

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