<ラグビー>フランス対オールブラックス、スコットランド対日本プレビュー
見出し画像

<ラグビー>フランス対オールブラックス、スコットランド対日本プレビュー

きーやん

フランス対オールブラックス

日時:2021年11月20日(土)21:00キックオフ
場所:スタッド・ドゥ・フランセ、パリ
レフェリー:ウェイン・バーンズ(イングランド)
アシスタントレフェリー1:ルーク・ピアース(イングランド)
アシスタントレフェリー2:カール・ディクソン(イングランド)
TMO:スチュアート・ターヒージ(イングランド)

オールブラックス:( )内はキャップ数。
ジョー・ムーディ(56)、ダン・コールズ(76)、ネポ・ラウララ(39)、ブロディー・レタリック(91)、サムエル・ホワイトロック(131,キャプテン)、アキラ・イオアネ(12)、サム・ケーン(76),アーディ・サヴェア(59)、アーロン・スミス(101)、リッチー・モウンガ(31)、ジョージ・ブリッジ(18)、クイン・ツパエア(6)、リエコ・イオアネ(46)、ウィル・ジョーダン(12)、ジョルディ・バレット(35)
(リザーブ)
サミソニ・タウケイアホ(8)、ジョージ・ボウワー(10)、オファ・トゥンガファシ(43)、ツポウ・ヴァアイ(10)、シャノン・フリッゼル(16)、ブラッド・ウェバー(16)、ダミアン・マッケンジー(39)、デイヴィット・ハヴィリ(14)

フランス:
シリル・バイーユ,ペアト・モウヴァカ,ウイニ・アトーニオ,キャメロン・ウォキ,ポール・ウィルムゼ,フランソワ・クロ,グレゴリー・オルドリット,アンソニー・ジェロンチ,アントワーヌ・デュポン(キャプテン),ロメイン・ヌタマック,ギャバン・ヴィリエール,ジョナサン・ダンティ,ガエル・フィコウ,ダミアン・ペノー,メルヴァン・ジャミネ
(リザーブ)
ガエタン・バロ,フランソワ・クロ,ダンバ・バンバ,ロメイン・タオフィフェヌア,ティボー・フラマン,ディラン・クレタン,マキシム・ルク,マチュウ・ジャリベール

プレビュー:
オールブラックスのイアン・フォスター監督は,遠征最後のフランス戦でローテーションをしてきた。HOの先発にダン・コールズ,リザーブにサミソニ・タウケイアホ,両PRの先発はアイルランド戦から変更ないジョー・ムーディとネポ・ラウララだが,リザーブは,ジョージ・ボウワーとオファ・トゥンガファシ。両LOはリザーブを含めて,ブロディー・レタリックとサムエル・ホワイトロック,そしてツポウ・ヴァアイと変更ない。激戦となった6番FLはアキラ・イオアネがリザーブから上がり,7番FLはサム・ケーン,8番NO.8はアーディ・サヴェアで,20番のリザーブは,試合数が少ないシャノン・フリッゼルとなった。

BKは,SHの先発にアーロン・スミスが久々に復帰し,脳震盪でプレーできないボーデン・バレットに代わって,10番SOはリッチー・モウンガ,22番のリザーブは,ダミアン・マッケンジーが入る。11番WTBは不調が続くジョージ・ブリッジだが,14番WTBは好調のウィル・ジョーダン。12番CTBはクイン・ツパエアが先発を得て,デイヴィット・ハヴィリは23番のリザーブになった。13番CTBは引き続きリエコ・イオアネ,15番FBは,今年もっとも安定したプレーを見せているジョルディ・バレットが先発する。

フォスター監督は,「長い遠征の中で,選手達はフィジカルをうまく使ってきている」,「最後のテストマッチに際して,スコッド全体のバランスを考慮した」,「新たなメンバーがチームに活力を与えてくれるだろう」と述べている。

フランスのファビアン・ガルティエ監督は,悩んだ末に,ロメイン・ヌタマックをSOにし,メルヴァン・ジャミネはFBにした。先週は,ヌタマックを12番CTBに起用していたが,本来の形に戻した格好となった。また、現在世界最高のSHの一人と称されるアントワーヌ・デュポンのプレーぶりが注目されている。

通算対戦成績は,1906年以来,61戦,オールブラックス48勝,フランス12勝,1引き分け。直近の対戦は,2018年のダニーデンで,オールブラックスが49-14で勝利した。フランスでの直近の対戦は,2017年のパリで,オールブラックスが38-18で勝利している。

この試合のトロフィーの名前になっている,元オールブラックスのキャプテンであるデイヴ・ギャラハーは,1905~6年にヨーロッパ遠征した「オリジナルズ」と称されるチームの活躍により伝説となった名選手。しかし,1917年に第1次大戦の激戦地の一つであるパッセンデールで戦死した。ギャラハーの墓参りを,毎年オールブラックスは行っている。

オールブラックス及びフランスともに,ベストメンバーとはいえない布陣にしたが,今年最後のテストマッチとして,両チームともに力が入っている。また,2023年RWCで同じプールに入った上に開幕戦で対戦することから,前哨戦として負けられないものがある一方,ここで手の内の全てを明かすことは,お互いにしないだろう。

そのため,トリッキーなプレーはなく,新たなサインプレーは一切使わずに,チームの持つ地力のみで戦うものと思われる。そうなれば,7月のフランス対オーストラリアの対戦結果から比較すれば,自ずとオールブラックスが有利になる。さらに,先週のアイルランド戦に負けて,「負けた試合の次のオールブラックスは,手負いの虎の如く,手が付けられなくなる」と言われる程,チーム力を上げ,選手の気持ちの入り方が違うため,フランスが気を抜くことが多くなれば,オールブラックスが圧勝する可能性もある。

オールブラックスは、アイルランドが意図的にボールを長く保持する戦術により、アタックチャンスを得られずに時間を浪費したことが、敗因の一つとみられている。フランスも同じような戦術を使う可能はあるが、それよりもフランスは常に戦術が読めないチームの代表でもあるので,オールブラックスとしては慢心することなく,長い遠征の最後を良いゲームで締めくくりたい。

オールブラックスの最近の誰もが異存のないベストチームは、2015年RWC優勝チームだと思う。このチームは、何よりも世界最高のキャプテン兼オープンサイドFLのリッチー・マコウと、歴代SO史上最高に位置付けられるダニエル・カーターの2人が、チームの象徴となっていた。しかし、チームの強さを支える要因として、FW前5人の機動力とトライゲッターのバックスリーの良いボールを供給するSHの素早いパスと良い判断をするCTBの存在があった。

特に、オールブラックスが強い時は、7番と12番に良い選手がいる時だが、マコウに代わる7番は、今でも数人出ているが、マア・ノヌーとコンラッド・スミスに代わる良いCTBが出てこないのが、オールブラックスの課題になっている。このフランス戦で12番をプレーするクイン・ツパエアには、是非ノヌーの後継者になれるようなプレーを期待したい。


スコットランド対日本

日時:2021年11月20日(土)13:00キックオフ
場所:BTマレーフィールド、エディンバラ
レフェリー:ブレンドン・ピッケリル(NZ)
アシスタントレフェリー1: ポール・ウィリアムス(NZ)
アシスタントレフェリー2:アンドレア・ピアルディ(フィジー)
TMO:スチュアート・ベリー(南アフリカ)

日本:( )内はキャップ数
クレイグ・ミラー(5)、坂手淳史(26)、アサエリ愛・ヴァル(19)、ジャック・コーネルセン(5)、ジェイムズ・ムーア(12)、マイケル・リーチ(71)、ピーター・ラブスカフニ(12、キャプテン)、姫野和樹(21)、流大(26)、松田力也(28)、シオサイア・フィフィタ(5)、中村亮土(29)、中野将伍(1)、松島幸太朗(43)、山中亮平(21)
(リザーブ)
堀越康介(4)、稲垣啓太(38)、垣永真之介(9)、ベン・ガンター(2)、テビタ・タタフ(8)、齋藤直人(5)、田村優(67)、ディラン・ライリー(3)

スコットランド:( )内はキャップ数
ジェイミー・ブハッティ(21)、ジョージ・ターナー(19)、ザンダー・ファガーソン(41)、スコット・カミングス(20)、グラント・ジルクライスト(47)、ジェイミー・リッチー(30,バイスキャプテン)、ハミッシュ・ワトソン(44)、ジョシュ・ベイリス(1)、
アリスター・プライス(45)、フィン・ラッセル(57、バイスキャプテン)、デューハン・ファンンデルメルヴァ(12)、サム・ジョンソン(20)、クリス・ハリス(30)、ダーシー・グラハム(21)、スチュアート・ホッグ(87,キャプテン)
(リザーブ)
スチュアート・マキナリー(42)、ピエール・スクーマン(3)、ジャヴァン・セバスティアン(初)、サム・スキナー(14)、ディラン・リチャードソン(初)、マット・ファガーソン(16)、ジョージ・ホーン(16)、ブレア-・キングホーン(27)

プレビュー:
日本代表のジェイミー・ジョセフ監督は、先週の辛勝したポルトガル戦で良い働きを見せた、クレイグ・ミラーを1番PRに、マイケル・リーチを6番FLに、松田力也を10番SOに、中野将伍を13番CTBに、山中亮平を15番FBにそれぞれ先発させる。リザーブに入った17番PR稲垣啓太、19番LO/FLベン・ガンター、22番SO田村優、23番BKディラン・ライリーは、先発にふさわしいメンバーなので、後半に入ってからのチーム力アップが期待される。

スコットランドのグレガー・タウンゼント監督は、先週の南アフリカとの死闘から先発7人を代え、この内5人はFWとなった。1番PRジェイミー・バッティは、2019年8月以来の先発、2番HOジョージ・ターナーは怪我からの復帰となっている。8番NO.8ジョシュ・ベイリスはスコットランド代表で初のNO.8で先発する。4番LOスコット・カミングは、怪我から復帰し、代表戦には今シーズン初登場となる。

リザーブは、FW6人+BK2人にした。18番右PRジャヴァン・セバスティアンと20番FLディラン・リチャードソンの2人は、初キャップとなる。

タウンゼント監督は、南アフリカ戦の敗戦を経て、スコッドは良い練習を繰り返してきたと自信を深めている。

相手がオールブラックスに勝利するほど好調のアイルランドに対して、日本は大敗したショックが大きく、次の格下であるポルトガル相手でも、メンバー交代した関係もあったが辛勝という結果になった。そのため、日本でオーストラリア相手に善戦した良い雰囲気がいっぺんに消し飛んでしまっている。

そして、このスコットランドも、南アフリカに惜敗するなどアイルランドに負けない良い状態にある他、初キャップの選手2名を含むとはいえ、日本戦に向けてほぼベストのメンバーを揃えてきた。特にFW3列と、SO・CTB・FBを比較すれば、スコットランドの方が明らかに選手としてのレベルが上と思われるため、日本代表としては苦戦を予想せざるを得ないものとなっている。

今シーズンの最後のテストマッチとして力が入っているのは、スコットランドも日本も同様だが、日本としては、勝利は難しいとしても、次につながるような試合を期待したい。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
これからも、宜しくお願いします。
きーやん
オールブラックス、ハリケーンズ、ウェリントン、日本代表ブレイブブロッサムズ、神戸製鋼、明治大学、東京高校を応援する、もう41年間も続く熱狂的ラグビーファンです。NZラグビー関係投稿の合間に、映画、絵画、クラシック音楽、クラシックバレエ、読書、そしてたまに小説も書きます。