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<ラグビー>ブレディスローカップ(オールブラックス対ワラビーズ)第2テスト,プレビュー

オールブラックス対ワラビーズ

日時:2021年8月14日(土)19:05キックオフ
場所:イーデンパーク,オークランド
レフェリー:ブレンドン・ピッケリル(NZ)
アシスタントレフェリー1:ポール・ウィリアムス(NZ)
アシスタントレフェリー2: マイク・フレイザー(NZ)
TMO:グレン・ニューマン(NZ)

ワラビーズ:( )内はキャップ数
ジェイムズ・スリッパー(104)、ブランドン・パエンガアモサ(13)、アラン・アラアラトア(47)、ダーシー・スワイン(4)、マット・フィリップ(13)、ラクラン・スウィントン(2)、マイケル・フーパー(109、キャプテン)、ロブ・ヴァレティニ(8)、テイト・マクダーモット(6)、ノア・ロレシオ(6)、マリカ・コロイベテ(37)、マット・トゥムーア(58)、ハンター・パイサミ(10)、アンドリュウ・ケラウェイ(3)、トム・バンクス(15)
(リザーブ)
ジョーダン・ウエレーゼ(14)、スコット・シオ(68)、タニエラ・ツポウ(29)、ラッカン・サラカイアロト(29)、ハリー・ウィルソン(9)、ニック・ホワイト(37)、レン・イキタウ(3)、リース・ホッジ(47)

オールブラックス:( )内はキャップ数
ジョージ・ボウワー(4)、コーディ・テイラー(59)、ネポ・ラウララ(32)、ブロディー・レタリック(84)、サムエル・ホワイトロック(126、キャプテン代行)、アキラ・イオアネ(5)、ダルトン・パパリイ(6)、アーディ・サヴェア(51)、アーロン・スミス(100)、リッチー・モウンガ(25)、セヴ・リース(11)、デイヴィット・ハヴィリ(6)、リエコ・イオアネ(38)、ウィル・ジョーダン(5)、ダミアン・マッケンジー(31)
(リザーブ)
サミソニ・タウケイアホ(2)、カール・ツイヌクアフェ(19)、アンガス・タアアヴォ(17)、スコット・バレット(42)、ルーク・ジェイコブソン(6)、TJ・ペレナラ(69)、ボーデン・バレット(92)、ジョルディ・バレット(26)

プレビュー:
ワラビーズのデイヴ・レニー監督は、第1戦の後半に連続3トライを返したことで自信を深めている。また、SOノア・ロレシオのゴールキックが安定していなかったため、22番のリザーブだったマット・トゥムーアを12番CTBで先発させる。その他のBKでは、12番にトゥムーアが移動した関係で、12番から13番CTBにハンター・パイサミが移動し、レン・イキタウが22番に下がった。

11番WTBに規律違反で除外していたマリカ・コロイベテを先発させ11番だったアンドリュウ・ケラウェイを14番WTBに移動し、14番だったジョーダン・ペタイアがメンバー外となった。また、リザーブ21番SHジェイク・ゴードンがメンバー外となり、膝の怪我から復帰するニック・ホワイトが、今シーズン初めてメンバー入りしている。

FWでは、6番FLロブ・ヴァレティニが8番NO.8に移動し、ハリー・ウィルソンが20番リザーブに下がり、フレイザー・マクライトがメンバー外となった。6番FLには、9ヶ月前のオールブラックス戦でレッドカードを受けて以来となる、ラクラン・スウィントンを先発させる。また、リザーブ17番PRには、アンガス・ベルをメンバー外として、スコット・シオを入れた。

オールブラックスのイアン・フォスター監督は、第1戦で多かった反則を減らすことを第2戦の課題にしている。また、メンバー交代は怪我人対応に止めた。なお、FWは変更なく、第1戦直前に怪我で欠場したダン・コールズに代わったサミソニ・タウケイアホが、そのまま16番HOに入っている他、同様に試合直前にパトリック・ツイプロツから交代した、スコット・バレットが19番に入っている。

13番CTBアントン・リエナートブラウンが第1戦で膝を怪我してしまい、13番には11番WTBだったリエコ・イオアネが移動した。また、11番には14番WTBだったセヴ・リースが移動し、14番には、怪我でメンバー外だったウィル・ジョーダンが復帰した。また、リザーブ21番SHには、ブラッド・ウェバーからTJ・ペレナラに交代している。ペレナラは日本から復帰後初のオールブラックスのゲームとなる。

フォスター監督は、「我々はオーストラリアががっかりするくらいにチーム力を上昇させたい。この試合は生きるか死ぬかのものとなっている」、「ブレディスローカップの持つ意味は我々にとって非常に大きい。歴史のあるトロフィーであり、近年の結果から人々は喜びを得やすいものとなっているが、しかし、これまでの対戦成績からは、勝利を得るのは簡単ではないので、とても重要なゲームとなっている」と、この第2戦でカップ保持を決める意気込みを見せている。

HOコーディ・テイラーは60試合目、LOブロディー・レタリックは85試合目、SHのTJ・ペレナラは70試合目となる、それぞれ節目のゲームである。

通算対戦成績は、172戦、オールブラックス118勝、ワラビーズ45勝、8分。オールブラックスが、2003年以来ブレディスローカップを保持している。

第1戦は、後半60分まではオールブラックスが得点で大きくリードしていたが、その後3連続トライを返されて、得点差を縮められてしまった。また、全体を通じて、ブレイクダウン周りの反則が多く、SOノア・ロレシオのゴールキックが不調だったことに助けられていなければ、もっと接戦になっていた可能性があった。

そのため、フォスター監督は反則を減らすことを課題にしている一方、レニー監督はオールブラックスに十分勝てる力を持っていると自信を深めている。しかし、グランドがオールブラックスにとって負けることがまずない、オークランドのイーデンパークであり、ワラビーズがオールブラックスに勝利することは容易ではない。

オールブラックスの不安要素は、13番CTBアントン・リエナートブラウンが欠場することで、第1戦ではディフェンスのキーマンとなっていたことから、リエコ・イオアネが入ることに一抹の不安がある。ただし、アタックに関しては十分機能すると思われる一方、14番WTBに決定力が非常に高いウィル・ジョーダンが入ったので、オールブラックスとしては差し引きゼロの交代ではないか。

また、SHのリザーブにTJ・ペレナラが入ったことは大きいと思う。ブラッド・ウェバーも良い選手だが、やはりリーダーシップ・経験値・スキルの全般からは、後半にアーロン・スミスからペレナラに交代することは、アタック&ディフェンス両面で安心して見られるものがある。むしろ、スミスよりアタック力はあるので、第1戦の後半残り20分のようなディフェンス一辺倒になることはないことが期待される。

第1戦では、見せ場がなかったボーデンとジョルディのバレット兄弟には、この第2戦で良いプレーを連続し、先発の座を取り返すような勢いを見せて欲しい。もし、彼ら2人が後半に縦横無尽の活躍ができれば、オールブラックスは圧勝でブレディスローカップ保持を決めることになる。

(追記)
先週のプレビューでは、オールブラックスの選手名及びキャップ数に誤記や間違いがありました。このプレビューを掲載する前に修正しましたことを、お詫びとともにお知らせします。今後は、どんなに多忙な状況でも、原稿の最終内容確認を忘れずにしたいと思います。

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