<ラグビー>女子日本代表対南アフリカ第2テストマッチ結果及びオールブラックス関係など
1.女子日本代表10-20南アフリカ代表
衛星放送の契約の関係で、この試合は見ていない。誰かが書いているが、この試合を追加料金が必要な対象にすることは、経営的にも疑問符が付くと思う。商品価値がないとまではいわないが、女子ラグビーの普及・発展のためにも、せめて基本契約でライブ視聴できるようにするべきではないのか?
試合は結果報道から推測すると、第1戦同様にイージーミスを連発した上、南アフリカのフィジカルに単純にやられたようだ。また、南アフリカが第1戦から修正してきたのに対し、日本側は同じような戦い方をし、またラインアウトなどの修正すべき部分が修正できずにいたようだ。これでは、勝てるわけがない。
カナダ代表だったという監督は、所詮といっては失礼だが、カナダはラグビー大国ではないので、コーチングのノウハウが足りないことが想像される。ラグビー王国NZとまではいわないが、せめてオーストラリアやイングランドあたりの、もっと優れたコーチを招聘しないと、現状から抜け出すことは難しいのではないかと、勝手に考えている。
2.オールブラックスを取り巻く状況
残念ながら、監督のイアン・フォスターとキャプテンのサム・ケーンは、来週から始まるザラグビーチャンピオンシップの初戦となる、アウェイの対南アフリカ2連戦までは継続することになった。
ただし、FW担当コーチのジョン・プラムトゥリーとBK担当コーチのブラッド・ムーアを解任し、クルセイダーズでFW担当をしていたジェイソン・ライアンを入れた。もちろん、ジョー・シュミットも、セレクター兼アシスタントコートという役割を果たすが、どこまで関与できるかは不明である。選手も、PRイーサン・デグルートとフレッチャー・ニューウェルの若手を加えている。
一方、この決定を受けて、既にバーバリアンズのテンポラリーの監督を引き受けているスコット・ロバートソンは、RWCで監督として優勝したいので、もちろんオールブラックス監督として優勝するのが一番だが、それが無理なら別の国代表監督でも良い。また、オールブラックスとして1回、他国監督として1回の計2回優勝したいとインタビューに答えている。
このため、NZ協会の対応如何では、ロバートソンがNZ国外に逃げてしまうのではないかと心配する声が上がっている。つまり、フォスター解任に踏み切れないNZ協会に対して、ロバートソンが最後通牒を突き付けたと見ているのだ。
また、前監督のスティーヴ・ハンセンは、現在の協会マネージメント・指導陣・選手との関係が上手くいっていないことを指摘しつつも、フォスターを擁護しているし、選手からも、リッチー・モウンガやアーロン・スミスが、フォスター支持を表明している。さらに、元NZ協会関係者だった者が、CEOのマーク・ロビンソンの仕事ぶりを強く批判した。
これらに対して、ロビンソンはしばらく沈黙していたが、最近インタヴューに答えて、現状の説明をしている。それによれば、フォスターについては南アフリカ遠征に行かせることに疑問はないが、もし連敗した場合を含めて、今後のことについては予断できない。同様に、ロバートソンの将来についても予断できないとして、監督交代の含みを持たせている。
また、自らの協会及びチーム運営についての責任追及に関しては、批判を受け止めつつも、現状では最善の対応をしていることを強調している。
こうしたNZ協会の動きは、今後紆余曲折をしながら大きく変動していくものと見られる。また、南アフリカにはオールブラックスの現状から見て、アウェイゲームでもあるため、連敗する可能性が高い。その場合は、なによりもNZの世論が、フォスター及びケーンの解任を要求することが容易に予想される。早ければ今月末には、ロバートソン就任を含めたドラスティックな変動があるのではないかと、予想している。
また、現在の史上最悪状態に近いオールブラックスには、指導陣やキャプテン更迭などの思い切った改革がない限りは、現状改善につながらないと思う。RWCまでわずか1年しかないが、まだ1年ある。緊急手術には十分な時間だ。
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