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<ラグビー>ザ・ラグビーチャンピオンシップ(オールブラックス対アルゼンチン)第2テスト,プレビュー

オールブラックス対アルゼンチン

日時:2021年9月18日(土)20:05キックオフ
場所:サンコープスタジアム,ブリスベン
レフェリー:ヤコ・パイパー(南アフリカ)
アシスタントレフェリー1: ニック・ベリー(オーストラリア)
アシスタントレフェリー2:ジョーダン・ウェイ(オーストラリア)
TMO:ダーモン・マーフィー(オーストラリア)

アルゼンチン:
ファクンド・ジジェーナ、フリアン・モントーヤ(キャプテン)、サンチャゴ・メデラーノ、マティアス・アレマンノー、トマス・ラヴァニーニ、フアンマルティン・ゴンザレス、マルコス・クレメール、パブロ・マテーラ、ゴンザロ・ベルトラノウ、サンチャゴ・カレーラス、エミアーノ・ボッフェリ、サンチャゴ・ショコバレス、ルチオ・チンチ、サンチャゴ・コルデーロ、フアンクルーズ・マリア
(リザーブ)
サンチャゴ・ソチノ、カルロス・ムッツィオ、エンリケ・ピエレット、グイド・プッティ、トマス・レザーナ、ゴンザロ・ガルシア、ドミンゴ・ミオッティ、マティアス・モローニ

オールブラックス:( )内はキャップ数
ジョー・ムーディ(51)、サミソニ・タウケイアホ(5)、タイレル・ローマックス(9)、パトリック・ツイプロツ(38)、ツポウ・ヴァアイ(6),イーサン・ブラカッダー(4)、アーディ・サヴェア(53、キャプテン代行)、ホスキンス・ソツツ(6)、TJ・ペレナラ(71)、ダミアン・マッケンジー(34)、ジョージ・ブリッジ(14),クイン・ツパエア(2)、リエコ・イオアネ(41)、ウィル・ジョーダン(7)、ジョルディ・バレット(29)
(リザーブ)
コーディ・テイラー(61)、ジョージ・ボウワー(6)、オファ・トゥンガファシ(39)、スコット・バレット(45)、ルーク・ジェイコブソン(8)、フィンレイ・クリスティー(2)、ボーデン・バレット(95、バイスキャプテン)、ブライドン・エンノー(1)


プレビュー:
アルゼンチンのマリオ・レデスマ監督は、先週の完敗からメンバーをローテーションしてきた。FW1列は変更ないが、4番LOグイド・プッティが19番リザーブに下がり、5番だったマティアス・アレマンノーが4番に上がった。6番FLパブロ・マテーラは8番NO.8となり、NO.8のロドリゴ・ブルーニはメンバー外となった。

BKでは、10番SOニコラス・サンチェスが休養し、サンチャゴ・カレーラスが先発する。11番WTBサンチャゴ・コルデーロが14番に移動し、12番CTBヘロニモ・デラフエンテがメンバー外となって、サンチャゴ・ショコバレスが12番に入った。13番CTBマティアス・モローニは23番のリザーブになり、13番にはルチオ・チンチが入った。

リザーブでは、16番HOファクンド・ボッシュがメンバー外となり、サンチャゴ・ソチノが入った。また、20番LO/FLにトマス・レザーナ、22番SOにドミンゴ・ミオッティがそれぞれ入っている。

先週のアルゼンチン第1テストマッチの圧勝により、オールブラックスのイアン・フォスター監督は大幅にメンバーを入れ替え、これまで起用してこなかった選手を多数起用した。

今回休養となるのは、左PRカール・ツイヌクアフェ、HOアサフォ・アウムア、右PRネポ。ラウララ、LOブロディー・レタリック、FLアキラ・イオアネ、FLダルトン・パパリイ、SHブラッド・ウェバー、CTBデイヴィット・ハヴィリ、CTBアントン・リエナートブラウン(ふくらはぎの怪我もあり)、WTBセヴ・リースとなっており、いずれも来週からのスプリングボクス戦に備えたものと見られる。

一方、HOコーディ・テイラーとNO.8アーディ・サヴェア(キャプテン代行)の2人は、ワラビーズ戦の脳震盪から回復して、それぞれ16番リザーブと7番FLの先発に復帰した。また、4番LOパトリック・ツイプロツは怪我から復帰して先発、18番PRオファ・トゥンガファシも長期の怪我からの復帰、17番PRジョージ・ボウワーは休養からの復帰となった。23番BKには、ブライドン・エンノーも怪我から復帰している。

また、HOサミソニ・タウケイアホは初先発、6番FLイーサン・ブラカッダーと8番NO.8ホスキンス・ソツツは2試合目の先発、21番SHリザーブのフィンレイ・クリスティーは、ザ・ラグビーチャンピオンシップ初登場、10番SOダミアン・マッケンジーは、2試合目の先発SOとなった。

フォスター監督は、「アルゼンチンの激しい巻き返しを警戒しているが、それに対する準備はできている」と自信を持っている。

なお、オールブラックスは、SHアーロン・スミスが、妻の出産が延びている関係で、ザ・ラグビーチャンピオンシップのみならず、北半球遠征にも出場できない可能性が出ている。LOのサムエル・ホワイトロックは、ザ・ラグビーチャンピオンシップの残り試合に出場不可能となったものの、ワシントンのアメリカ戦から復帰する予定でいる。また、HOダン・コールズは引き続きふくらはぎの怪我を治療中だが、FLサム・ケーン、FLシャノン・フリッゼルとともに、ワシントンでのアメリカ戦から復帰する予定となった。一方、SOリッチー・モウンガは10月2日のスプリングボクス戦から復帰予定となっている。

NZの評論家は、SHアーロン・スミス不在による、テンポの速いラグビーができないことを心配しているが、一方、スミス不在をカバーする、TJ・ペレナラ、ブラッド・ウェバー、フィンレイ・クリスティーの3人は、いずれも決して遅いテンポでプレーするわけではなく、スミスとの比較で遅い(スミスは世界一の速さ)ため、オールブラックスの戦術に変更が必要になることはないので、安心して良いと思う。

大幅にメンバーを入れ替え、Bチームと称しても過言ではないオールブラックスながら、要所毎にはキャップ数のみならず、経験値を積んだ選手を配置しているので、久々復帰の選手や、初先発の選手に対するカバーは十分とみられる。また、リザーブも万全を期しているので、危機対応のプランBにも変更可能と思う。

とはいえ、アルゼンチンも必死になってくることは容易に予想され、また先週の試合のようにブレイクダウンで反則を繰り返すことによって、スローテンポに引き込むゲーム展開を狙ってくると思われるので、大量得点は期待できず、意外と僅差の得点差になる可能性がある。

しかし、今回に少ないプレーチャンスを得た選手たちは、Aチーム入りを目指して激しくアピールすることが期待されるため、先週以上の得点を挙げる可能性は決して低くない。むしろ、昨シーズンに素晴らしいデビューを果たしたNO.8ホスキンス・ソツツや、怪我でチャンスに恵まれないCTB/WTBブライドン・エンノーの活躍を期待したい。

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