きーやん
<ラグビー>スーパーラグビーパシフィック準決勝などの結果から
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<ラグビー>スーパーラグビーパシフィック準決勝などの結果から

きーやん

 今週もラグビーとは関係ない、前置きを。

 実母がお参りしたいということで、戦前の祖母の代からお世話になっている、赤坂見附の豊川稲荷へ一緒に参拝した。ここは、場所柄もあり特に赤坂界隈の水商売の方に人気の神社なのだが、最近観光目的で来ている若い女性のグループや、深刻な顔をして長時間拝殿の前に陣取る女性が多くみられるようになった。なんでもTVで対人関係にご利益があると紹介されたらしく、そのために平日(金曜)でありながら、明らかに普段と異なる参拝客の姿が多かった。

 その豊川稲荷に家元屋というお供えを売る店があって、僕が生まれた頃から利用させてもらっている。そこの山梨出身のおばあちゃんと実母はとても仲良しで、実父(つまり実母の夫)が同じ山梨出身ということもあって、お互いに話が弾んだらしい。しかし、病気のためしばらくぶりの参拝となった実母が、店を一人で切り盛りしている娘さんに聞いたところ、去年亡くなっていたことがわかった。そのおばあちゃんの楽しそうな遺影は店先に飾ってあったが、90歳の天寿を全うしたことがよくわかる写真だった。

 ところで、ここの稲荷寿司は、TV(特に赤坂の局)でたびたび紹介されるくらいにとても美味しいので、夕食用に持ち帰ることにした。そして、懐かしい味を一口食べたら、おばあちゃんの優しい顔と声が目の前に浮かんできた。この神社の一番のご利益は、もしかするとこの稲荷寿司の味かも知れない。

在りし日の家元屋

1. エマージングブロッサムズ対トンガサムライフィフティーン

 31-12でエマージングブロッサムズが勝利したが、トンガ津波復興災害と銘打っている関係もあり、日本代表Bチームの強化というよりは、どうしてもチャリティーマッチの色彩が強くなってしまう。
 
 そうした緩い雰囲気は、観客の側が先入観として持ちやすく、さらに選手にも伝染してしまうようだ。特にトンガの選手たちは、その気質からして、これが日本代表のセレクションマッチという意識を維持するのがかなり難しかっただろうと思う。

 そして、実際に試合内容が緩いものになってしまったというしかない。さすがに、純然たるシーズン終わりの華試合(オール早慶明など)よりは、これからテストマッチが控えていることもあって、本気度の高い個々のプレーはあったが、いかんせんトンガ側のディフェンスの連携はないに等しいので、エマージングブロッサムが好き勝手にラインブレイクしてしまう展開が多かった。これでは、チーム内のアタック&ディフェンスの方がもっと強度が強い(セレクションに最適)ように思えてしまう。

 もちろん、トンガ支援の名目には大いに賛同するが、日本代表強化という観点からは、別のチーム(例えばトンガ以外も含めたエクザイルズ)の方が良かったのではないか。

2.スーパーラグビーパシフィック準決勝

6月10日

クルセイダーズ20-7チーフス

 実力的にクルセイダーズが完勝すると思う。チーフスは、余程のことがない限りクルセイダーズには敵わない。特にSOブリン・ゲイトランドでは、リッチー・モウンガの相手にならないから、オールブラックス入りの可能性が低いゲイトランドは、来シーズンには、日本のリーグワン(たとえば、スティーラーズやブレイブルーパス?)に移籍した方が良いのではないか。

 雨中の悪コンディションのため、両チームともに得点は前半のみで、後半は無得点に終わった。それでも、ホームのクルセイダーズは万全のゲームで、無難に勝利した。ただし、6番FLパブロ・マテーラは、シンビン2枚のレッドになり、決勝でプレーする可能性が低くなった。アルゼンチン代表として活躍する世界的なFLは、今シーズンのクルセイダーズのアタックでは多大な貢献をしたが、ディシピリンという面では多くの課題が表面化した経験になったと思う。

 クルセイダーズでは、2トライのNO.8カレン・グレイスが目立ったが、オールブラックスで活躍できるとすれば、NO.8は無理で6番FLぐらいしかないと思う。また、SOリッチー・モウンガ、14番WTBセヴ・リース、FBウィル・ジョーダンは、引き続き好調さを見せており、オールブラックスでの活躍が期待される。

 負けたチーフスでは、SHブラッド・ウェバーの運動量の多さが目立っており、オールブラックスで使いたい気持ちが強まるが、アイルランドとの対戦ではマオリオールブラックスの先発(リザーブは、TJ・ペレナラ)が無難かも知れない。その他のオールブラックス入りが確実なのは、HOサミソニ・タウケイアホ、LOブロディ―・レタリック、LO兼FLツポウ・ヴァアイ、FLサム・ケーンで、皆プレーぶりが堅調だった。

6月11日

ブルーズ20-19ブランビーズ

 ここも実力的にブルーズが完勝するのが自然。ボーデン・バレット、ロジャー・ツイヴァサシェック、リエコ・イオアネ、スティーヴン・ペロフェタという複数のトライゲッターを止めるのは無理。さらに、ホスキンス・ソツツやアキラ・イオアネというセブンズでも通用する、走ってトライを取れるFWが複数いるのだから、モール攻撃を中心にするブランビーズでは、手も足も出ないと思う。

 もっと点差が開いても良いと思ったが、後半ブルーズが2枚のシンビンを出し、その間に急変した悪天候の下、モールで2トライを取られたことと、SOボーデン・バレットがクリーンブレークしたものの、FBトム・ライトにインゴールでタッチダウンを阻止されるプレーがあって、さすがに楽勝とはいかなかった。

 また、20-19とされた後、ブランビーズSOノア・ロレシオのDGを18番PRオファ・トゥンガファシがキックチャージしたのは、ブルーズの勝利を確定した値千金のプレーだった。一方、開始早々にブランビーズ12番CTBイラエ・シモーネにトライを許したタックルミスはあったが、ブルーズFBスティーヴン・ペロフェタは引き続き良いプレーをしていて、12番CTBロジャー・ツイヴァサシェックとともにオールブラックス入りへさらに一歩前進した。決勝でのプレーが楽しみだ。

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 これで、来週の決勝は、予想と期待通り、また実力をそのまま良く反映して、NZチーム同士の対戦となった。開催されないし、またその必要もないと思うが、もしチーフスとブランビーズで3位決定戦をやったら、ちょっと面白そうだと思う。ここでチーフスが勝ったら、ブランビーズの実力はNZ内で4~5位相当ということになり、より正確に実力差がわかる。

 決勝の勝敗予想は、ホームであるブルーズが有利であり、また前回対戦でもブルーズが勝利しているが、準決勝までのプレーぶりと前回対戦のプレーぶりは、スーパーラグビーのレベルでは参考にならないと思う。それぐらい、決勝は特別なレベルにチームの調子を上げることもあれば、下げることもあるからだ。

 そのため、今から勝敗予想するのはかなり難しいが、チームの要であるSO対決では、ボーデン・バレットのいるブルーズが有利だが、FBはやはりウィル・ジョーダンのいるクルセイダーズが有利と見るのが自然と思う。しかし、今や上り調子にあるブルーズFBスティーヴン・ペロフェタがどこまでやれるかで、かなり結果が違ってくるのではないか。もし、ペロフェタがジョーダンに勝てば、ブルーズはさらに有利になり、同時にペロフェタは、オールブラックス入りだけでなく、テストマッチの23人に入れることになると思う。

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きーやん
オールブラックス、ハリケーンズ、ウェリントン、日本代表ブレイブブロッサムズ、神戸製鋼、明治大学、東京高校を応援する、もう41年間も続く熱狂的ラグビーファンです。NZラグビー関係投稿の合間に、映画、絵画、クラシック音楽、クラシックバレエ、読書、そしてたまに小説も書きます。