<旅行記>豊洲市場など
我が家からほど近い豊洲市場に先日行ってきました。
その気になれば、散歩気分で歩いていかれる距離ながら、さすがの酷暑を考慮して、自宅からタクシーで向かうことにしました。快適、快適。涼しいなあ。
タクシーの運転手が、皆さんこの辺で降りられますというので、警備員詰所の近くで下車。地図を見ながら、歩道橋のようになっている見学通路に行こうとしたら、親切な警備員が「あちらが皆さんが行かれる、飲食街や問屋街になります。」と教えてくれた。
通路はこんな感じになっていて、飲食街の入口には、まるで検問所のようなCOVID19チェックの人たちがいました。ここで、消毒・検温をして中に入ります。
築地にあった場外市場をそのままビルの中に入れたような感じで、寿司屋を筆頭に多くの飲食店が並んでいます。奥様は、予め情報収集していて、人気が高く2時間待ちということもあるという、寿司大に早速予約しました。その時、店員から電話番号を聞かれ、「20~30分でご案内できます。」というので、近くの問屋街へ行くことにしました。
100mほど先に問屋街があり、乾物、味噌、刃物、酒、お土産品などの店が開いていましたが、昼に近い時間帯だったせいか、既に閉まっている店も多かったようです。
奥様は、早速海外に持ち帰る出汁などを購入していました。「日本食・和食とはなんですか?」と聞かれると、昔から、寿司、天ぷら、すき焼きと答えるのが普通で、最近はラーメンという人が多いと思います。しかし、実は出汁というのは、日本だけだと思います。フランス料理のブイヨンなどは近いかも知れませんが、海産物を利用したこの出汁という文化は、日本と日本食を象徴するものだと思います。
そして、この招き猫。いいですね。きっと外国人からは絶好の撮影スポットにされていることでしょう。
そのうち、寿司屋から連絡が来て、ちょっと早いですが、ランチにしました。その後、食べている時間にどんどん新しいお客が来たので、ちょうど良かったかも知れません。寿司はセットになっているものに、最後に追加ができますが、その前に一品料理を少しいただきます。もちろん、ビールや冷酒とともに。
このフグの白子焼きは、良い塩(たぶん岩塩)を使っていて、焼き具合といい凝った仕事をしています。また、冷酒に良く合います。日本人で良かったなあと実感する瞬間です。
寿司は、最後に江戸っ子としては、コハダか新子を頼まないといけやせん。どっちにしようかと迷ったのですが、夏に相応しい新子にしました。こちらは、日本人というよりも江戸っ子である喜びを感じます。
この道は、かつての築地市場とつながっているものです。移転する際は、まるで世界の果てに移るような大騒ぎでしたが、こうして見ると目と鼻の先です。しかも、新しい広い道路があって、私は移転は大正解だったと思いますよ。
豊洲で寿司を堪能したばかりなのに、翌日の夜は銀座で再び寿司です。何かお金持ちになったような気分ですが、こつこつと溜めたお金を、自分と家族へのご褒美かつお祝いとして、たまには良いでしょう。そして、この日は息子も参加して、2年ぶりの家族での寿司屋となったのでした。
なんか、こういう最初のビール、お通し、醤油皿というだけで、日本人の品の良さを感じます。良く冷えたビールで、酷暑で参った身体が生き返ります。
お好みで頼んだ寿司ですが、この趣味の良い和食器に、美しく並べられた寿司の良い眺め。日本人ですね。ちなみに、玉子、イカ、しゃこ、ナス(除く茹でエビ)の安ネタは、私の注文したものでした。つまり、高そうなものは、皆奥様と息子の分です。
そして、こうした美味しいものには美味しい日本酒がよく合います。お猪口が3つ並んでいますが、これは既に3種類の日本酒を頼んだため、その都度お猪口を変えたからです。ちなみに、左奥のものには「獺祭」という文字があります。さすが、世界に名を知られた銘酒、誠に堪能しました。
今は、自粛ということで、早い時間帯(22時まで)に飲食店は閉まってしまうのですが、寿司を食べ終えた時は、また20時でした。そして、家族そろって大酒飲みの我が家は、息子の案内で銀座コリドー街のオイスターバーへ向かったのでした。やれやれ・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?