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メンヘラを守ってあげたい話

昔からメンヘラ女子に好意を寄せられることが多かった。過去形にしているのは好意を寄せてくれたメンヘラ女子たちは手許にいないからだ。
メンヘラ女子の心が弱ったとき、自分はそこにいる。別に狙って立っているわけじゃない。ネット社会が浸透して個人ページやオフ会、同人活動やSNSで出会った女の子たちが弱ったときに”手頃”なのが自分なんだと思う。
別にメンヘラ女子に好かれて困ることはない。ただ一抹の寂しさを感じるだけ。きっと彼女たちは傷ついた羽を休めたらまたどこかに旅だってしまうことをよく知っているから。
自分は自身のことを『宿り木の存在』と思っている。傷ついた女の子たちの話を聞いて、聞いて、聞いて、ネガティブに泣く彼女たちに「辛いね」「頑張ったね」「側にいるよ」と語りかけてきた回数は計り知れない。
別に性癖がメンヘラ専ってこともないし、なんなら忙しいときに自分の時間が消費されるのはキツイときもある。だけど側に傷ついた女の子がいるならば彼女たちの話を最後まで聞いて,、聞いて、泣きつかれて安心して眠るまで側にいてあげたいんだと思う。きっとそれは、自分がそうしてほしかったんだからだと思う。
まぁ、そんな過去を持っていたとしてもいまの自分は別段メンヘラってないので誰かがいなくても大丈夫かもしれない。でもそれは過去の自分がいるからだろう。
愚痴を吐きたいとき、共感してほしいとき、傷つきたくないときにメンヘラが選ぶ『都合のいい宿り木』が自分なのだ。それはそれでいいと思っている。
メンがヘラると無性に寂しい。薄膜の向こう側に世界があって自分だけが隔離されているような孤独さだ。声を出しても誰にも聞こえず、その割にはあちらからの暴力はダイレクトに伝わってくる。
メンヘラは常に戦っている。ずぶ濡れになってボロボロになった羽は空を駆けることもできない。そんなときに自分がいる。雨風を凌ぎ羽を休めるための宿り木になる。
「それって奪われるだけじゃないか」と言われたこともある。でも、それでいいんだ。この手が届く範囲は狭い。この手の中に辿り着いたメンヘラがいるなら、どうぞ私の宿り木で休んでいきなさい。

また元気に羽ばたけるように。

羽ばたいた後、彼女たちからの連絡はまずないだろう。刹那的な関係だから律儀に連絡をしなくてもいい。ただ、今日もSNSであなたが幸せに笑っていることが知れれば宿り木としての役目が果たせたと思う。

同人ジャンル変わると付き合いって変わるからね!!(爆笑)

だから安心しなさいな。宿り木はここにいる。話を聞くだけの木偶の坊ですが、傷ついたらまた羽を休めに来りゃしんさい。

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